遅生の故玩館ブログ

中山道56番美江寺宿の古民家ミュージアム・故玩館(無料)です。徒然なる日々を、骨董、能楽、有機農業で語ります。

ヒヨドリの巣が蛇に襲われた

2024年08月20日 | 故玩館日記

左手を負傷して、家でぶらぶらしている毎日です。

と、突然、窓の外で、鳥がけたたましく鳴くではありませんか。

何だろうと思い、外へ出てみました。

キンモクセイの木があります。

大きくなりすぎたので、春先に伐り詰めました。

そのせいかどうか、鳥が巣を作ったようです。

ピー、ピーと激しく鳴いていたのは、この鳥、ヒヨドリでした。

巣をよく見ると・・・

巣の左側に怪しい生き物が。

蛇です。

しばらくすると・・・・

白いものが、ゆっくりと下がってきます。

ゲゲッ、蛇ではありませんか。

しかも、鳥を飲み込んでいます。

蛇は、懸垂のような動きを非常にゆっくりと繰り返した後、鳥の巣の方へ戻りました。

中山道上の電話線には、ヒヨドリがとまり、

ピーピー鳴きながら、巣を見つめています。

思いあまって、巣のすぐそばまで来て鳴きます。

そして、バッと巣の上を飛んで威嚇。

しかし、蛇には通じません。

棒で蛇を突いて追い払おうかとも思ったのですが、左手を負傷して静養の日々。右手に持ったコンパクトカメラのシャッターを押すのが精一杯でした(^^;

ふと道路をみると、雛鳥の死骸がありました。蛇に襲われた時、道路へ飛び降りたのですね。そこで、車に轢かれてしまった。

ヒヨドリの雛は、もうすぐ巣立つところまで育っていたのです。ところが、蛇に襲われて、2羽が犠牲になってしまいました。

普段は、野菜や果実を食い荒らす、にっくきヒヨドリですが、今日ばかりは、長年飼ってきたペットを不意に失ったような気分になりました。

病気で、落ち込んでいる身にはツライ出来事です。

しばらくすると、あれだけ激しく鳴き続けていたヒヨドリの姿はなく、遠くで、時々小さな鳴き声がするのみです。

もう、巣の近くに蛇はみあたりません。

どこかへ行ったらしい。

と・・・巣の中央で動くものが・・・

な、なんと、

雛が一羽います。

無事に生き延びたのですね。

今はずいぶん減りましたが、私の辺りは、蛇の多い地域です。家の中も含め、多くの蛇を見てきました。

5歳頃、故玩館向かいの家を撤去し、高1.5mほどの石垣も壊しました。その時、石垣の石と石の隙間すべてに、蛇が一匹ずついて、驚きました。その光景が今も忘れられません。

また、輪中堤には、蛇やさんが時々来ました。白い袋を腰に下げ、堤上のヒト一人しか通れない細い道を歩いていきます。我々子供もその後についてゾロゾロと。するとある所で、蛇やさんは草叢の中へ入って行って、グッと蛇をつかまえるのです。捕まえるのは、金になるマムシのみ。マジックをみているかのようでした、どうも、匂いで居場所がわかるらしい。

蛇にまつわるお話はまだまだあります。しかし、今回のような惨劇を目の当たりにするのは、この年になって初めてです。おまけに、体が思うようにならず、鬱々とした毎日をすごす身。蛇の襲撃で、さらに落ち込んでしまうところですが、三羽の雛の内、一羽が無事であったことによって、少し清々しい気持ちになりました。


コメント (24)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ブログ、ゆるゆると行きます | トップ | 鑑定本1 常石英明、古陶磁... »
最新の画像もっと見る

24 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kinntilyann)
2024-08-20 10:02:29
おはようございます!

遅生さまのおかげで私も初めてみる光景でした。
貴重です。
自然の摂理を思い知らされます。
ありがとうございます。
…でもショッキングでしたよね。

そういえば、長野でも最近はめっきりとヘビを見かけなくなりました。
最後に見たのは5年ほど前になるかもしれません。
あ、3年ほど前にあれ?と躊躇してブレーキ間に合わず道路横断中をもしかしたら轢いてしまったことあったかもしれません。

ヘビは不思議です。
崇められたり恐れられたり嫌われたり好かれたり。。。

今日も蒸し暑くなりそうですが、良い1日でありますように(⁠^⁠^⁠)/
返信する
Unknown (ぽぽ)
2024-08-20 10:18:14
遅生さんへ
これは辛いですね(>_<)
巣立つのを庭先で楽しみにしていたのにと思ってしまいます。
とはいえ蛇も生きねばなりませんから自然の摂理と思うしかないのかもとも思います。
貴重なものをみせていただきました。
残り一羽が元気に巣立ってくれることを願います。(^^)
因みに私は大体のものは大丈夫なのですが、蛇だけは苦手です。あの予想出来ない動きが嫌です。笑
返信する
Unknown (gengegenge)
2024-08-20 12:42:06
こんにちは
確かに、私にも憎っくきヒヨドリですが、この投稿を読んでる最中は憎っくきヘビでした。
そしてヒヨドリを可哀想に思えました。
そして最後に生き残った1羽が
感動です。
コレが自然なのですね
返信する
kinntilyannさんへ (遅生)
2024-08-20 14:14:42
ちょっと生ナマすぎる写真でしたね。
蛇にとって、ぶら下がる意味がわかりません。呑み込むのなら逆だと思うのですが。
昔、燕の巣が家の軒先にあった時、蛇が卵を呑み込んだ後、地面にバーンと落ちて腹の中の卵を割ったのを覚えています。
生き物の知恵には感心しました。
ぶら下がるのも、何かの意味があるのでしょう。
返信する
ぽぽさんへ (遅生)
2024-08-20 14:18:56
私も蛇は苦手です。
一羽残っていたのには驚きました。
おそらく、一番小さいのが呑み込まれ、一番大きな雛は自力脱出したものの、力つきました。
結果として、真ん中のが残ったのでしょう。運命としか言いようがないですね。
返信する
gengegengeさんへ (遅生)
2024-08-20 14:37:41
ヒヨドリは何でもたべます。特に、ブロッコリーの葉が好物で、集団で来たら丸裸になってしまいます。キラキラテープでは役に立たず、ネットで防がねばなりません。
家庭菜園には厄介者ですが、今回のような事件があると、考えさせられます。
返信する
おだいじになさってくださいませませ (Rancho)
2024-08-20 15:06:51
一週間ほどたちましたが、
その後いかがでしょうか?

大変な目に合われて、お察しいたしますが、、
持ち前の目利きとパワーで、
すごいお写真をお撮りになられていらっしゃいますね。

パワフルで食欲大聖な蛇、
これはいいことがこれから起こりますよ。
お怪我、早く治りますように!!!
  ちちんぷいぷい
     、、、で、ごじゃりまする。
返信する
Ranchoさんへ (遅生)
2024-08-20 16:19:55
ありがとうございます。
手術の次の日から、もうリハビリですからキツイです。
今のところ順調です。
とにかく、基本、日にち薬ですから。
ヒヨドリさんには申し訳ないですが、たまたま、珍しい光景に出合いました。
片手でカメラを操作するのも難義なものですね。
返信する
遅生さまへ (くりまんじゅう)
2024-08-20 18:09:52
お怪我のほうも 日に日に良くなっておられるようで良かったです。
昔 実家の納屋にツバメが巣を作りヒナがかえったとき
巣に向かい柱を登るヘビを見つけて 父がほうきで叩き落し
柱の元と巣の下にたばこの吸い殻を撒きました。

以来ヘビは来ず ヒナは成長し飛び立ちました。
巣があるから またヒヨドリが戻るかもしれません。
木の下にたばこの吸い殻を撒くことをお勧めします。
返信する
くりまんじゅうさんへ (遅生)
2024-08-20 19:21:50
くりまんじゅうさんも、昔、ツバメの巣を狙っている蛇の思い出があるのですね。私の家でも、ツバメの巣がいつもねらわれました。
違うのは、誰も竹で追い払おうとしなかったこと。それと、タバコの吸い殻を撒くのも。
ヘビはタバコの臭いが嫌いなのですね。今回の場所にも撒きたいのですが、タバコの吸い殻を集める手立てがありません(^^;
返信する

コメントを投稿