平成28年10月3日(月)・4日(火)
七倉山荘~船窪小屋泊~蓮華岳~針ノ木岳縦走予定だった!!!
七倉山荘前の
広い駐車場から船窪小屋を目指します。
七倉山荘からや高瀬ダムからの入山は、アプローチが悪くタクシーが停まっていると安心しますね。
トイレも凄く綺麗でした。
さぁ~、標高差1400m覚悟を決めて登りましょうか?
今回は、ランプの宿 船窪小屋に宿泊したかったので、テント泊装備ではないけど・・・。
標高差1400mとなると、登る前からクラクラして来ちゃいます。
登りはじめて直ぐに小屋までの目印があり、後 8割もあると思うと、それだけでメゲそうです。
この日もはっきりしない天気、予報では15時過ぎから雨。
この山行もギリギリまで、判断に迷ったけど翌日の快晴を期待して、予定通り決行。
登山道の両脇には、シャクナゲの木が密集しています。
花の時期に来れば、苦も楽に変わることでしょう。
もう、弱音吐いてる場合じゃありません。
激しく登り、再び下る。 足元の色とりどりの落ち葉を踏みしめ、
束の間の休息場所となる尾根道をゆっくり歩く。
周りの景色に目を止める余裕も出てきた。
この後、ネットで調べていた通りの階段の連続が始まるのであった。
地獄を見る前に、風通しのよい風景を与えてくれたのであろうか?
でたぁ~鼻突八丁!
土の中に収まりきれない木の根が、四方八方に張り出している急な登りの連続に
階段の連続。
しかし、綺麗に整備されている登山道でした。
するとまた看板、ここから鼻突八丁の本番? さっきの看板は何だったの?どっちがホント?
いやいやここからも、急登に階段の連続、急斜面に木の根がタコの足の様に、張り出しています。
ぶっとい体が持ち上がらなくなってきた頃、
やっと鼻突八丁、終わった様です。
やれやれ( ^ω^)・・・、と思ったのも束の間、
モクモクと雲が湧きあがり、冷たい雫が落ちてきました。
時計を見るとまだ11時なのに、雨の予報は15時だぞ 嘘つき!
天気ならば展望が良さそうな「天狗の庭」、下には高瀬ダムが見えます。
真っ白な雲の遠くには、いったい何が隠されているのでしょうか?
ちょっと一休みしたかったけど、風もあり寒くて写真撮っただけで小屋へ急ぎます。
今までの激しい登りが嘘のような、穏やかな山の姿
早く小屋に入って温まりたい・・・。
14時、ランプの宿 船窪小屋に到着。
小屋前の鐘を鳴らし、「こんにちは」って小屋の扉を開けた。
一人一枚のフカフカの布団、掛け布団は羽毛だよ。
この船窪小屋は、ランプの宿としても、料理が美味しいって事でも有名な山小屋。
談話室兼食事場所の真ん中には囲炉裏がある。
山小屋でランプも囲炉裏もあるなんて、素朴でいいね。
外は、風と雨が一層激しくなっています。
早めに着いてよかった。
日本百名山が終わったら、泊まってみたい!って、ずぅーと思っていた山小屋。
やっと、実現しました。 食事までちょっとウトウト。
そして噂の食事は・・・、期待しちゃいますよね。
山菜の天ぷら・煮物・豚の角煮・野菜・自家製のフキみそ等々。
そして、常連さんが持参してくれた、サンマの塩焼き。
いやぁ~満腹!満腹!
いつもなら、食事の後 アルコール飲んで寝るんだけど、流石にお腹いっぱいで飲めませんでした。
食事の後は囲炉裏を囲んで、フルート・アコーディオンの演奏会と自己紹介でお開きとなりました。
翌日は快晴ですが、風が畝っています。
昨日は眺める事が出来なかった、劒岳の頭。
一向に風は止んでくれません。
先に行きたい!でもこの風が凄く気になり、ウズウズ・・・。
(でも、気分は下山でいました)
ネットでは、色々と調べて来たけどもう一度地図を見直し、
船窪小屋・七倉岳から北葛岳間のヤセ尾根、北葛岳・北葛乗越から蓮華岳間の通称「蓮華の大下り」の長い鎖場の事を考えると、
鎖場嫌いな私は、長い鎖場で煽られたら、かなりきついなと思い、そのまま下山することに決め、
女将さんに見送られ下山することに。
心の中で、来年リベンジを決める。
昨日は見ることの出来なかった「天狗の庭」から槍ヶ岳を眺めた。
そして、富士山に八ヶ岳も見渡せた。
今年の夏山シーズンは、天候に左右され予定していた山行は、どれも中止を余儀なくされた中、
憧れのランプの宿「船窪小屋」に泊まれ、翌日 これだけの眺望に恵まれた事だけでも、
感謝しなければね。
七倉山荘の湯に入り、お疲れ様・・・。