平成27年7月20日(月) 海の日
ジリジリムシムシと暑い日が続き、この三連休はどこの山も高速道路も渋滞していた事でしょうか?
三連休の最終日は、もう暑くて我慢出来ないので山友さんと涼を求めて、
滝子山のズコ沢に沢登に行くことに前日決ったが、先週の台風の影響で水量が多かったのであきらめ、
寂しょう尾根(南稜)に変更して、林道から登りだし約1時間程登ったところで、そろそろ岩場があるなぁ~って思っていると、
30メートル位下に熊が居ると山友さん。見ると大きな熊がのそのそと歩いている。
そのまま下ると思っていたので、私は悠長にカメラにでも納めようか?なんて思った瞬間、
こちらを振り向き、山友さんと目が合ってしまったらしく、
前脚の毛をなびかせ、ウォーと大きなうねり声を上げ猛然と我々に向かって駆け上がってきた。
「何もしてないのになぜ?もうダメかも?」と思いながら足元にあった丸太を拾っている一瞬の間に熊を見失った。
何処かのくぼ地に潜んでいきなり、「ガバッ!」ってくるのか?
何処だ何処だ!尾根の反対側は崖、前方は岩場、逃げ道がない。
山の中は静かで、何の音もない!不気味だ。
登山道の木の上を見上げると、小熊が居るではないか!小熊を守る為にもの凄い勢いで威嚇してきたのだと納得、
早く木から下りてお母さんの所に行って・・・って祈るばかり、ちょっと長い時間であったが、少し下の木に移っていったので「ホット」した。
しかし親熊はどこへ隠れたのか?熊が去った後、獣の臭いがたちこめていた。
山友さんは何回も山で熊と遭遇しているが、向かってこられたのは初めてだって。ビックリしていた。
子を守る為の母性本能って凄いですね。
先々週、北海道の熊の巣と云われる日高の山奥でテント泊した時でさえ、ヒグマと遭遇しなかったのに、
山梨の山で熊と出会うなんて、まさか考えもしなかった。
もうこれ以上この山に登る気がなかったので、まだ6:30であったが下山。
下山途中も物音に凄く敏感になり、足ガクガク、心臓バクバクでありました。
同行者の方、じゃあ一般ルートから登ろうか・・・って!「イヤイヤ今日はこの山は嫌!」って事で、
熊の心配のない、帰りの渋滞に嵌らない北高尾へ。
北高尾と言っても、人が殆ど入らない獣道である、登山道には動物の骸骨が転がっている、ここでも「ギョッ!」って思う。
同行者の人に、この道も単独だったら気持ち悪いねって言うと・・・
「ここは熊は居ないけど、野生の猿が多いんだよね・・・」
「ハッ?今度は野生の猿に襲われる?」 ギョギョ・・・止めてくれぃ!
富士見台で猿と出会わなく「ホッ!」としたところで、ビールを呑んで一休み。
杉沢の頭を経由して下山。
まぁ~低山ではあるが、アップダウンの多い場所であり、色々な面で汗だくの山行の一日でありました。
この一件で当分の間、単独行で山に入るのは怖くなってしまった(*´Д`)=з
滝子山を計画中の方、小熊を連れていたのでそれほど遠くにはまだ行かないと思います。
寂しょう尾根付近をウロウロとしてると思いますので、ご注意下さいね。
好奇心で「チッラ」となら山で見てみたいなんて思っていたけど、こんな対面するとは予想外でした。あの獣の臭いと恐怖はもう絶対体験したくないです。
子熊連れの親熊が一番危ないと言いますから、「一番危ない経験をした。」ということで、今年はもう大丈夫でしょう。
熊と猿、いいね。なんて人事の様に言ってると、次は我が身ですよ。
昨年の礼文のカラス、今回の熊、黒い生き物はもう勘弁です。猿も嫌だけど。
幌尻行く前だったら、あの場所でテント泊は怯みましたね。
確かに貴重な体験をしたけど、かなり衝撃的でもう一度同じような体験はしたくないですよ。
あの日、猿とも遭遇していたら笑い話しになっちゃいますよね。
野生との遭遇でしたかー。\(◎o◎)/!
そうそう、目撃すると、その場から離れたくなります。
そして、しばらくその方面に足が向かなくなります。(*^_^*)
でもでも、これは貴重な体験だったかもですよー。
熊と猿はなんか怖い~。
私の場合、相手がドドドーッて逃げて行きますが、クマはクロが怖い?
熊は目をそらさず、猿は目を合わさずが基本のようです。(^^)/