大空と大地の中で。

大自然を相手に駆け回ってます。

裏丹沢周回縦走 日陰沢橋~蛭ヶ岳~丹沢山 ♯1

2015-05-05 23:01:24 | ~ 日本百名山 ~

百名山である標高1567mの丹沢山に登ってないと云う、百名山狙いの山友さん。

メジャールートから丹沢山には何回となく登っている私、

でも丹沢山地の最高峰であり神奈川県の最高峰・標高1673mの蛭ヶ岳は未踏であった。

登るなら蛭が出る前だ!

裏丹沢マイナールート、前から歩いてみたかった周回ルート

 

日陰沢橋~ヤダ尾根~檜洞丸~蛭ヶ岳~丹沢山へ。

 

空は爽快な青空、GWと重なって人気のある表丹沢のメジャールートは人が多そうだが、

裏丹沢は交通の便が悪いせいか、人があまり入ってこない静かな山が楽しめるので、私は裏丹沢から入るルートが好きだ。

 

しょっぱなから険しそうなルートであるかの様な、あまり踏み後のないような階段。

杉林の樹林帯をただただ、ひたすら30分程あがると、

再び林道に飛び出した。

「なんだぁ~、ここまで車で来れたんじゃないの?」 いかに楽して登ろうかと考えてる私。

「車でここまで来ると、凄い大回りだよ」って、地図 をみながら山友さん。

すでに大汗である。 

登山口から熊笹ノ峰分岐まで直登のコースタイム2時間半、標高差約1000mのヤダ尾根である。

丹沢山って何処から登っても、最初の杉林の急勾配は同じだよね。

なので私は好んで丹沢はあまり登りたい山ではないのである。

標高が上がるにつれ、丹沢の森は杉林から新緑のブナ林へと変化していった。

ブナ林になるにつれ、木々の間から差し込む日差しは優しく、

今までの激しい登りから開放され、新緑ブナ林のなだらかな傾斜は心を癒し束の間の休息時間を与えてくれた。

この辺りでやっと単独行の登山者と出会う。

熊笹ノ峰分岐近くになると、あたり一面熊笹だらけ「名前の通りだなぁ~」なんて思いながら登っていると、

分岐手前、今回初めて出会った花・・・「アズマイチゲ?」が数輪熊笹の間から顔を出していた。

おぉ~花だ花だ・・・って心が和みシャッターを押す。

8:45 熊笹ノ峰分岐

熊笹ノ峰分岐からの眺めは、今までの辛い登りがすっ飛ぶような雲一つない、富士山の眺望が見事であり、

来て良かった!登って良かった!それ以外何も考えられない瞬間であった。

そしてこの後の縦走は、この富士山の絶景を眺めながら歩んでいくのであった。

熊笹ノ峰~檜洞丸へ

檜洞丸は「シロヤシオ」が有名だが、ちょっぴり時期的に早かったけど、

登山道には小さな「マメサクラ」が咲いてました。

檜洞丸山頂直下からは、芽吹き始めた「バイケソウ」の群生地帯。

そしてそして階段が多くなってきた、これって個人的に丹沢の特徴なような気がしてます。

「バイケソウ」の群生を眺めながら、階段を上り下りしていると足元にピンクの可愛い花発見!

「何の花なのかなぁ~」なんて思いながらシャッターを押す。

調べてみました「コイワザクラ」だそうです。

苔むした木の根元からひょっこり顔を出すコイワザクラ、自然が織りなす芸術です!

9:40 檜洞丸

あまり人が居なくのんびり出来た山頂。

檜洞丸山頂から蛭ヶ岳側に3分程下った所に青ヶ岳山荘がある。

青ヶ岳山荘前からは蛭ヶ岳から塔ノ岳に至る丹沢主脈の稜線が一望できた

目指す蛭ヶ岳はまだまだ遠い。

檜洞丸から標高差300mほどを下り、その後は幾つかの登り下りを繰り返し痩せ尾根があったりと

辛いが変化があって飽きのこない山が楽しめる。

出たぁ~、また階段だ!  エッチラオッチラ息をきらせひたすら登る。 フゥー。

この辺りから気温がぐんぐん上昇しているようで、とにかく暑いまるで真夏の山だ。

臼ヶ岳直下の広場で大休憩しながら、蛭ヶ岳を見上げる。

目の前に聳えているが、まだまだ先は長そうだ。 

臼ヶ岳の1,460mのピークは直ぐ南側にあるようだが、臼ヶ岳の存在はこの時は全く頭の中にはなく、

目指す山である蛭!蛭!蛭!だけであった。

ミカゲ沢ノ頭へと下って行く途中、ミカゲ沢ノ頭は特に標識らしきものもなく気づかずに通り過ぎてしまった。

ここから少し登ると蛭ヶ岳直下

途中からやや急な鎖場が出てくる。鎖場は一つではなく二段三段とある

最後の鎖場を越えると蛭ヶ岳500mの標識が出てきて、ホットする。

展望が良くなり塔ノ岳が見える。

眼下には山間の谷間が見える。

 

鎖場を越えると幾分傾斜が緩やかになり、いやぁ~な階段の登りが始まる。

士山や檜洞丸を振り返りながら一歩一歩と登って行く。

 

蛭ヶ岳山頂に到着した。  富士山もどっかぁ~んと聳えてる。やったぁ~!「着いたぞぉ~」って吠えたくなった瞬間だ。

後は、ビールだビール。

 

ビール買ってお疲れさまの乾杯。相模湾が薄っすら見える、相模原方面の眼下には宮ヶ瀬湖。

宮ヶ瀬湖を縁取るように、いつか歩いてみたいと思っている高取山・仏果山らしき山々の眺めも最高。

 

夕日も綺麗でありました。

夕食 17:30だっけ? メニューはカレーライス。

この日の山小屋は1枚の布団に2人、ゲッゲ!しかし私の隣は来なかったので3人で布団2枚でありました。

20時就寝、その前には寝てましたが・・・。

 

 

 



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