きのう(日曜日)の夜9時~11時30分まで、NHKは原発関連の番組が続きましたね。
夜9時~10時は総合「NHK特集」で、東電・福島原発事故の3月の爆発に伴う、放射性物質がどの地域に多く注がれていったか、つまり「ホットスポット」がどのようにできたのかについて詳しく話されました。
これはとても参考になりました。
そして10時~11時30分の教育「ETV特集」は更に良かった。
作家の大江健三郎さんと、第5福竜丸の生き証人である大石又七さんとの「核をめぐる」対談。
1954年のアメリカの秘密裏に行われた水爆実験に、日本の「第5福竜丸」が遭遇し、放射能の死の灰を受け、被爆者になってしまった事故。
当初、彼ら乗組員達は、この白い灰は何なのか知らなかったのです。
ただ、閃光を見た後、彼らの上に雨と共に白い灰が降ったということしか知らなかった。
彼らはその後、体調を崩して入院。退院後、一人一人死んでいったそうです。
大石さん自身も、肝臓や肺のガンになりました。
結婚した後、初めて与えられたお子さんが死産でした。
アメリカの隠してきた水爆実験は、この漁船の事故で白日の下にさらされました。
その後、アメリカと日本の政府の間で交渉がなされ、彼らに賠償金を払うという事で不問に付す事になったそうです。
その事故をきっかけに日本中が原水爆に対して、反対の署名活動や反戦運動が盛んになりました。
しかし、それから3年しかたたないのに、日本政府は東海村に最初の原子力発電所を造り、初めて臨界に達して、発電が開始されたといいます。
日本は、唯一の戦争による被爆国でしたが、そこから学びませんでした。
第5福竜丸の「被爆者たち」の犠牲も、何にもなりませんでした。そこから何も学んでいませんでした。
日本はその後、現在に至るまで原発を増やし続けてきました。
そして、今度は福島の「被爆者」を生み出しました。
大江さんは言いました。
広島・長崎の被爆者、第5福竜丸の被爆者、チェルノブイリの被爆者、そして福島の被爆者、これらはみんな一直線上につながっています、と。
私は以前にもとり上げましたが、大江さんが言いました。
「過去の被爆者たちにどのように弁明するのか」と。
きのうもこの言葉が心によみがえりました。
そして、当時の政府(中曽根康弘)はマスコミを大いに利用しました。当時の読売新聞社の正力氏をです。自分たちの利益のために何でも利用する。
今も何も変わっていません。
政・官・産・マスコミが一体となって原発を推進し、安全神話をまことしやかに吹き込み、国民を欺いてきました。
このような福島の現状を見てさえも、未だに経産省や安全・保安院は「安全」だと放言し、玄海原発をはじめ、再稼働を勧めている。
そんな人たちにとって、何が第一なんだろうかと思います。
国民の「いのち」なのか、それとも「経済」なのか。
ある政治家が言ったそうです。
「原発をやめたら、日本は4等国になる」と。
こんな発言をする政治家がいるなんて情けない限りです。日本国の政治家がいかに質が下がっているか、この発言が物語っています。
彼にとって、国民は「モノ」なんでしょうか。
彼には「想像力」というものがないのだろうと思います。少し考えればわかることなのに。
大江さんも、大石さんも、ご自身の生涯をかけて、それぞれの働きを通して声を出して行き続けようと言いました。
原発、核、それらは一直線でつながっています。
再び言いますが、
広島、長崎、ビキニ環礁、チェルノブイリ、福島。
これらは一直線でつながっています。
事実から目をそらしてはいけないと思います。
ここあでした。
夜9時~10時は総合「NHK特集」で、東電・福島原発事故の3月の爆発に伴う、放射性物質がどの地域に多く注がれていったか、つまり「ホットスポット」がどのようにできたのかについて詳しく話されました。
これはとても参考になりました。
そして10時~11時30分の教育「ETV特集」は更に良かった。
作家の大江健三郎さんと、第5福竜丸の生き証人である大石又七さんとの「核をめぐる」対談。
1954年のアメリカの秘密裏に行われた水爆実験に、日本の「第5福竜丸」が遭遇し、放射能の死の灰を受け、被爆者になってしまった事故。
当初、彼ら乗組員達は、この白い灰は何なのか知らなかったのです。
ただ、閃光を見た後、彼らの上に雨と共に白い灰が降ったということしか知らなかった。
彼らはその後、体調を崩して入院。退院後、一人一人死んでいったそうです。
大石さん自身も、肝臓や肺のガンになりました。
結婚した後、初めて与えられたお子さんが死産でした。
アメリカの隠してきた水爆実験は、この漁船の事故で白日の下にさらされました。
その後、アメリカと日本の政府の間で交渉がなされ、彼らに賠償金を払うという事で不問に付す事になったそうです。
その事故をきっかけに日本中が原水爆に対して、反対の署名活動や反戦運動が盛んになりました。
しかし、それから3年しかたたないのに、日本政府は東海村に最初の原子力発電所を造り、初めて臨界に達して、発電が開始されたといいます。
日本は、唯一の戦争による被爆国でしたが、そこから学びませんでした。
第5福竜丸の「被爆者たち」の犠牲も、何にもなりませんでした。そこから何も学んでいませんでした。
日本はその後、現在に至るまで原発を増やし続けてきました。
そして、今度は福島の「被爆者」を生み出しました。
大江さんは言いました。
広島・長崎の被爆者、第5福竜丸の被爆者、チェルノブイリの被爆者、そして福島の被爆者、これらはみんな一直線上につながっています、と。
私は以前にもとり上げましたが、大江さんが言いました。
「過去の被爆者たちにどのように弁明するのか」と。
きのうもこの言葉が心によみがえりました。
そして、当時の政府(中曽根康弘)はマスコミを大いに利用しました。当時の読売新聞社の正力氏をです。自分たちの利益のために何でも利用する。
今も何も変わっていません。
政・官・産・マスコミが一体となって原発を推進し、安全神話をまことしやかに吹き込み、国民を欺いてきました。
このような福島の現状を見てさえも、未だに経産省や安全・保安院は「安全」だと放言し、玄海原発をはじめ、再稼働を勧めている。
そんな人たちにとって、何が第一なんだろうかと思います。
国民の「いのち」なのか、それとも「経済」なのか。
ある政治家が言ったそうです。
「原発をやめたら、日本は4等国になる」と。
こんな発言をする政治家がいるなんて情けない限りです。日本国の政治家がいかに質が下がっているか、この発言が物語っています。
彼にとって、国民は「モノ」なんでしょうか。
彼には「想像力」というものがないのだろうと思います。少し考えればわかることなのに。
大江さんも、大石さんも、ご自身の生涯をかけて、それぞれの働きを通して声を出して行き続けようと言いました。
原発、核、それらは一直線でつながっています。
再び言いますが、
広島、長崎、ビキニ環礁、チェルノブイリ、福島。
これらは一直線でつながっています。
事実から目をそらしてはいけないと思います。
ここあでした。