ここあコテージ

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弘前の原発県民説明会へ

2011-07-13 22:48:37 | 震災関連
きょうは、ホテルニューキャッスルで行われた「原発の県民説明会」に出席。
外も暑いけど、中はもっともっと熱い議論が繰り広げられたんです。

電力会社や保安院などの説明者たちの席。


1時間は東京・東北電力、保安院、日本原燃などの説明に費やされ、残りの1時間は質疑応答に費やされました。
会場は、200名以上はいたようで、盛り上がっていました。(電力会社の社員達が何人か客席の方にいたようです。これは九電のような「やらせ」ではないのかという質問があったけど・・・。)

相変わらず説明者は誰もみんなのらりくらり。
業を煮やした県民側からは、ヤジや怒号が飛びかい、司会者に対しても「司会者しっかりしろ!」とのお叱りの声があり・・・。

質疑応答に、たった1時間では足りるはずもなく、みんな延長を願って提案したのに、時間やホテルとの契約時間切れとかで。結局ぱ少し延長しただけで、県民側はうっぷんが貯まったまま、打ち切られてしまいました。


実にいろんな質問や意見が出されました。
「地震の震度6強は想定内だ。想定外と言うな。」
「ポンプ車は結構重い。何人で運ぶつもりか。ちゃんとした訓練をしたのか。」
「外国からミサイルが発射されたらどうなるのか。」
「これだけの災害を起こしたのに、なぜ一人も逮捕されなかったのか。」
「ストレステストのデータをすべて公表してほしい」
「核のごみについて、科学的な処理の方法はどこまで解明されているのか。」
「国と電力会社は金まみれ。残念だ。」
「電気をたくさん消費しすぎている日本人の生活を見直したい」
「原発は30年やったら廃炉にするという話があった。今それはどうなったのか。」
「福島の事故で、下請け会社の人たちが多く働いていて、外国人もいると聞くが。」
「原発は安全とは思えない。リスクが大きい。環境をいくら整えても無理と思うが。」
「下北半島の断層について」
「東電はなぜ東北に東京のための電気を作る原発を造ったのか。」
「県民に住民投票をお願いしたい。」
「反対派の言うことにも耳を傾けよ」
「地下水にすでに汚染水が流れ込んでいると聞く、本当か。」
などなど。

これらに明確な回答を得たわけではない。
どれもこれも「あいまい」「のらりくらり」。
県民に対して本当に「安心」して原発を再稼働させるだけの材料なんて一つもない。

だいたいにして、知事が出席していない事を疑問に感じます。知事はこの数日間は秋田市で行われた知事会に出ていたため、説明会には明日の最終日のみ出席とのこと。
ならば、この時期ではなく、知事が確実に出席できる日にやるべきでは?そして、日中働いている人たちが来られるような時間帯を選ぶべきでは?

いろんな事を感じました。
やはり、「安心、安全な原発」なんかこの世には一つも存在しない。
核のごみの最終処分地さえも決定していないのに、原発を稼働し続けたら、ごみが更に増えるだけ

福島の原発処理もままならずその検証さえ終えていないにもかかわらず、他の原発を稼働させるなんてあり得ない。

きょうのテレビに出演していた「与謝野さん」。
子や孫のために豊かさをもたらす原発をやめるわけにはいかない」などと言った。
この方の「豊かさ」の認識を疑った。
こんな人が政治家で、日本の経済を動かしているから、原始発依存から脱せないんだと思います。
与謝野さんは与謝野晶子の子孫。こんなことを聞いたら彼女は嘆くのでは??などと考えてしまった。

こんな会に出席できたのは良かったけれど、私自身は納得できず、時間の不足も感じつつ、複雑な思いで帰ってきました。

これらの説明会の事を受け、知事は後日原発を稼働させるかどうかを決めるらしいので、知事の動向に注目したいですね

ここあでした。