ここあコテージ

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「「放蕩」する神」という本

2012-04-23 19:51:16 | 読書・本
朝から生憎の雨模様。

弘前の桜祭りは、今日から開幕。
でも、この雨、そしてつぼみも小さな桜では、
ほとんど観光客もないだろうに・・・

と思いきや、遠くからの観光客の方が団体で来られていたし、
子ども達がやたら公園に入っていくのを見ました。

(私は今日も用事で弘前にいたものですから。)


これは、弘前のお隣の町。
雪がとけ、たんぼが現れ、茶色の大地が広がりました。
雲が広がって、暗いですね。



ある友人から、勧められた本です。



タイトルを見て「なに?」と思います。

「放蕩」する神。

神様が「放蕩」するの?


英語タイトルは「The Prodigal God」。

説明によれば

この Prodigal は、
①浪費する、
②気前の良い、惜しまず与える
という形容詞。

で、神様が「放蕩」するのでなく、
神様が惜しみなく神の愛を与えるという意味で
「放蕩」よりも「浪費」の方がふさわしいらしい。

テーマは聖書の「放蕩息子」の話を題材にして、
その中に登場する「兄」と「弟」を紹介していますが、
「兄」の方に焦点を多く当てています。

兄の中に潜む、たとえばこんな気持ち。
「自分は神にこんなに仕えているのに、
なぜ神は祝福して下さらないのか」、
「自由気ままで、なんの努力もしない奴が、
なぜあんなに人々に認められて、賞賛されているのか。」
そんな気持ちに焦点が当てられています。



こんな気持ち、誰の中にも大なり小なりありますよね。

ピーター・シェーファーの戯曲「アマデウス」を材料に、
若きサリエリという作曲家が、神に祈って、
自分を神の栄光のために用いてほしいという敬虔な
祈りをささげ、女性にも見向きもせず、無償で
音楽を教えたり、貧しい人を助けます。

ところが、天才的な才能を持つモーツァルト(アマデウス)が、
彼の前に出現すると、やがて彼は、モーツァルトが女たらしで、
自由気ままなのに、人々の脚光を浴びる、その姿に
言いようのない嫉妬、憎しみのような感情が芽生え、
彼はモーツァルトを破滅に追い込む・・・

まさに「兄」の姿だといいます。

私はまだ読み終えていないので、
結論がどうなのかわかりません。

興味のある方、一読をお勧めしますよ。



明日もこちらは雨らしいです。

それでも弘前公園の桜は、
つぼみがピンクになりつつあります。

「胴咲き」といって、桜の木の幹に、
ぽつんと桜の花が数輪咲くことを言いますが、
それがもう見つかっているそうですから、
開花も少しずつ進んでいるんですね。
(幹の方が温度が高いから、早く咲くらしいです。)

ここあでした。