ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

妊娠性掻痒性蕁麻疹様丘疹(PUPPP)

2011年09月13日 | 周産期医学

pruritic urticarial papules and plaques of pregnancy

PUPPPは、妊娠後半期に発症する蕁麻疹様の丘疹や紅斑で、かなり強い掻痒感があるのが特徴である。主に下腹部にできやすいが、次々に体中に広がり、全身に広がってしまう場合もある。全妊婦の200人に1人程度の発症率で、初産婦に多い。PUPPPの原因は不明である。治療はステロイド外用剤、抗ヒスタミン剤などを使用するが、あまり効き目がないことも多い。PUPPPは分娩の1週間後には消失することが多い。児の健康には影響を及ぼさない。

http://www.skinsight.com/adult/pruriticUrticarialPapulesPlaquesofPregnancy.htm

Puppp

Puppp1

Puppp2