馬鹿のやろうとしていることは
ただ
自分が嫌だから
自分のやらねばならないことを
他人に押しつける
それだけだ
自分のやったことの
責任をとるのが
あまりに苦しいから
他人にそれを押し付けようとして
あらゆる嘘をつく
美辞麗句を尽くし
人の欲を刺激して
甘い条件を出し
いろいろな手品をする
人をだますために
虹色の夢を織り
金銀を駆使して
あらゆるまやかしの品を作り
おもしろい技術を開発する
天体望遠鏡というものを
遠くから女を覗くために作る
そんな馬鹿なことをというのなら
なぜそれを
そのために使っているのか
空調設備というものを
女を招き入れる城を建てるために造る
そんなことはないというのなら
なぜそれを
そのために使っているのか
ありがたいご教示を目くらましにして
セックスがしたいという気持ちを
覆い隠し
嫌な自分を人に押し付けるために
あらゆる嘘をついてきた
それが一気にばれた
それが人類の歴史の結果なのである
逃げるでない
これほどまでに大きくなった自分の馬鹿の虚像を
背負うのが苦しいばかりに
また人に押し付けようとして
ガキでも恥ずかしがる幻術を
使うのではない
もう
自分は自分で背負うしかない
どんなに巨大な馬鹿でも
おまえはおまえが背負うしかない
