ひともとのはかなげな百合を揺り
大地をひっくり返して差し上げましょう
消えてしまったひなげしは
もう何もできないが
夢に溶けたひなげしの傷を負い
嘆き悲しんでいる花は
ごまんといる
あなたがたは
自分が何をしたのかを
まだまるでわかってはいない
臓物をむさぼる馬鹿が
くそみそにけなしてしまった花を
わたしは
ヒ素毒の剣にして
あなたがたの
何万という首を落とすのです
ほぞをかんで悔しがるがよい
エルナトの暴虐が
何をあなたがたにもたらしたのかを
あなたがたが知る時には
もうすべてが遅い
天使に何ができると
思っているのか
あなたがたは知りはしないのです
怒りに燃えた愛が
一体何をするのかは
愛が決めることだ
暴虐をなして恥じない者の
永久歯をすべて抜き
それはもう永遠に生えてこない
愛はあなたがたを
そういうものにするつもりなのです