悪魔は
まるで創造主のように威張っているが
悪魔がこの世界に創ったものなど
何もない
悪魔は
まるで創造主のように豊かに見えるが
それらの財はすべて
神の蔵から盗んだものだ
神の愛を学び
よき人々が正直に働いて
稼いだ愛を
積み込んだ神の蔵に
ネズミのように忍び込み
あらゆる財を盗んできた
それを積み重ねて
悪魔は営々と自分の牙城を築いてきたのだ
だから神が
愛の蔵を閉ざしてしまえば
もう何もできない
きついことをやればやるほど
宝が必要になるのに
悪魔の蔵は減るばかりで
何も補充できない
神があまりにも大きな錠前を
蔵にかけてしまったのだ
真実の己という鍵を
差し込まねば絶対に開かない
錠前をかけたのだ
ゆえに悪魔はもう二度と
神の蔵に忍び込むことはできない
なぜなら悪魔というものは
真実の己というものを
一番憎んでいるからだ
悪に未来はない
その道をどんなに邁進しようとしても
悪魔が人間に約束した
馬鹿な未来はない