月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
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カペラ・6

2016-06-20 04:19:30 | 詩集・瑠璃の籠

幸せは
遠い山影のようなもの
すぐ近くに見えるからと言って
それに向かってただ進んでいるだけでは
たどりつけません

あの山に行くには
途中に森があり 川があり
海がある
時にあなたがたは
森をよけるために道を曲がらねばならず
川にぶつかって橋を探さねばならず
海に出会って船を造らねばならなくなる
時には激しい風雨に出会い
後退せねばならないこともある

あなたがたが
思うように幸せにたどりつけないと
苦しんでいるなら
右や左に道をそれてみなさい
後ろに下がってみなさい
時にはあきらめもしてみなさい
そうやってたくさんの道を探っているうちに
思わぬ自分の本当の姿が見えてくるでしょう

なぜあの山にたどりつけないのか
それはまだあまりに自分が小さいからなのです
幸せの山にたどり着いても
そこからまた登る道がある
人間の生きる道は果てしない
では幸福とはいったい何なのかと
考えてみなさい

あの幸福は
本当の幸福ではないのだろうかと
疑ってみなさい
では自分はどこに行こうとしているのか
一体何なのかと
考えてごらんなさい

そうすればあなたがたは
いずれ自分の中にある
確かな幸福を見出すことができるでしょう
人間の幸福とは
自分が自分であることなのだと
わかることができるでしょう




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サビク・30

2016-06-19 04:19:33 | 詩集・瑠璃の籠

怨念を晴らすという
心のくびきから
自分を解放させなさい

あんなことをされたから
それが苦しすぎたから
同じ目にあわせてやるという
その心は
また新しい怨念を生み
際限なく人間を苦しみの渦の中に巻き込んでゆく

本当に自分を救いたいのなら
涙をちぎって
怨念を捨て
もっと高い愛のために
心を投げてゆくのです
すべての幸せのために
今自分を捨てることが
最も美しいことなのだと思いなさい

人間はいつまでも
同じ心の中では生きてはいけない
もう十分に苦しんだ
新しい世界の中で
新しい心に進化してゆくべく
努力していかねばならない

そのために
昨日まで深く着込んでいた
怨念の衣を脱ぎ捨てなさい
それが泣きたいほど寒くても
やってみなさい

愛があなたがたを幸せにしてくれるでしょう
たとえどんなことがあっても
苦しみも悲しみも
人間の心が感じることは同じなのだと
わかってくるでしょう

怨念を捨てなさい
それがあなたがたを
最も幸せにする道なのです




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プロキシマ・8

2016-06-18 04:15:41 | 詩集・瑠璃の籠

あらゆる暴虐をなし
虚偽で世界を満たし
神の顔を奪い
人類をあざむいた
魔王よ

おまえが殺した
何万という人に
償え
おまえが騙した
何万という女に
償え

すべての虚偽によって
失われた
命の代価を
支払え
おまえが盗んだ
すべての宝を
返せ

誰も助けてはくれぬ
おまえだけがすべてをやれ
誰かに押し付けようとしても
もう誰もおまえに騙されはしない

絶望の暗闇の底で
おまえが生んだ
凍った孤独を抱いて
苦しめ
苦しめ
苦しめ

永遠に苦しめ

魔王よ




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ベクルックス・43

2016-06-17 04:38:08 | 詩集・瑠璃の籠

あなたがた人類の男性が
暴虐を行い
あらゆる人を苦しめてしまうのは
女性並みの屈辱を味わったことがないからです

女性をセックスの奴隷にしてきたことが
どれだけ彼女らを苦しめてきたかということを
あなたがた男性は
いまだに理解できないのです
それゆえにこそ
いまだに女性を馬鹿にし続け
あらゆるものを暴力で奪おうとする

しかし神は
そういう男の現実を
いつまでも放っておいたりはなさいません
人類の男性に
本当の愛を教えるために
あなたがた男性に
試練をお与えになるでしょう
男も
女並みの屈辱を味わわねばならないと

女性の愛が深いのは
それはつらい屈辱を味わってきたからです
そういう苦しみを知っているからこそ
表現できる愛がある
それを知らないことは
男にとってとても大きな損失です

あなたがた人類の男性は
これまで女性に味わわせてきた屈辱を
これからすべて味わわねばならないでしょう
逃げることはできません
そうやって
女性の苦しみを理解し
自分の中に新たな愛を育てていかねばならないのです
それが人類の男の
一つの使命なのです

段階を進むとはそういうことです
いつまでも
何も知らない馬鹿でいることはできません
新たな学習課程を見つめ
自分を改めるべく
挑戦していきなさい





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サビク・29

2016-06-16 04:15:20 | 詩集・瑠璃の籠

責任から逃げようとすることが
永遠にあなたがたを苦しめるのです

人間の生が苦しみに満ちているのは
あなたがたが逃げている罪が
常に重りとなって
あなたがたに張り付いているからです
あなたがたがそれを無視しようとしている限り
罪はあなたがたを阻み続けるのです

その苦しみから自分を救う方法は
ただ一つです
自分のなした罪を認め
それを正しく背負い
万人の下僕となって
すべての愛のために生きていくことです
それだけであなたがたは救われる
もうとっくにわかっているはず

ただ人間の世界では
償いをすることが非常に難しい
なぜなら人間はすぐに人間を馬鹿にするからです
罪を認め謝罪しようとすれば
それにとりついてすべてを吸い取り
馬鹿にして殺そうとする人間が
それはたくさんいるのです
だから人間は苦しみ続ける

人間そのものが変わらなければ
人間は苦しみ続けるでしょう
罪をなしたことのない人間などいません
罪をなした自分がいとわしいからこそ
人は互いに妬み 憎みあい
傷つけあおうとする
もうそろそろやめましょう

愛で怨念を拭い去り
罪や過ちから逃げられない人間存在の
苦しみを思いあい
助け合うことが最も幸福なことなのだと
わかることのできる人間になっていきましょう

あなたがたは人間存在
すべてが同じではありませんが
みな似た境遇にいる
苦しみも悲しみも
非常によく似通っている

愛し合いなさい
またはそれに向かって
努力していきなさい
永遠の自己存在を生きるために
まずは目の前の人間の壁を
見つめていきましょう





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サビク・28

2016-06-15 04:20:52 | 詩集・瑠璃の籠

ものごとをやるに
知恵を使ってうまくやろうとしてはいけません
それは結局
他人に迷惑をかけるということなのです

言や策を弄して
自分のやらなければならないことを
うまく人に押し付けても
結局は自分に帰ってくる
他人にやってもらったことは
必ずそれに相応しい対価を払わねばならないということを
あなたがたはもっとわかっていなければなりません

よいですか
百万の人間を自分のために動かした独裁者は
百万の人間ひとりひとりのために
愛で尽くさなければならないのです
彼らの人生を勝手に動かしたがゆえに
彼らの人生のために一生働かねばならなくなるのです
権力というものは
そういうものなのです

つらいことは人に押し付けて
何もやらないほうが賢いと
うそぶいているばかりでは
ここというときに
今まで何もしてこなかったツケが回ってくる
大きすぎる問題の前に
嘆いているばかりで
逃げることやごまかすことばかりを考えて
多くの人に嫌われてしまう

自分らしくまじめに働きなさい
多くのことをなそうとして欲張ってはいけません
できることを正しくとらえ
正直にそれをやっていきなさい
どんなにつらいことでも
がんばってやっていきなさい
そんな風に少しずつ自分のやってきたことが
いつか大きな実になって
自分に返ってくるのです

多くの召使を抱えている王様よりも
多くの人のために働いている
召使のほうが偉いのです
自分でやっているからです
もうごまかしてはいけませんよ

うまく知恵を回して
人に押し付けようとすることは
本当は最も愚かなことなのです
自分でやりなさい
それが一番楽な道なのです




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アルフェラッツ・9

2016-06-14 16:34:12 | 詩集・瑠璃の籠

人間がいやなんだ
みんなおれよりいいから

魔王は言う

わかってるよ
みんなちがうからだっていうのは
わかってるよ
でもいやなんだ
すべてを馬鹿にしてきた
その理由が
たったそれだけのことだったっていうのが
いやなんだ

魔王は言う

何をやったと思ってるの
馬鹿にしすぎたのよ
殺しすぎたのよ
犯しすぎたのよ
すべてをやったのよ
それが
たったそれだけの理由だったら
おれたちはまるで馬鹿じゃないか
馬鹿はいやなんだ


魔王は言う




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コカブ・15

2016-06-13 04:19:00 | 詩集・瑠璃の籠

試練を乗り越えるために
一番有効な方法は
自分を進歩向上させることです

人生の中で
つらいことにぶつかったら
今までは我慢できなかったことに
我慢してみるという
試みをしてみなさい
それでかなりのことは解決していけるはずです

人間の苦しみというものは
たいてい
ちょっとしたことを我慢できなかった
そういうことを原因とするものなのです
忍耐をすることができなければ
人間の愛もありません
忍耐をする力を養うために
あらゆる試練はあると思いなさい

激流を耐えていく力は
自己存在にとってぜひとも必要なものです
あらゆることをなしていくために
忍耐力はとても大事な項目です
ちょっとしたプライドにつまずいて
耐えてゆくことができなければ
あらゆることが馬鹿になってしまう
つらいことに耐えてゆく
その心の力がなければ
人間はいつまでも馬鹿になっているだけです

耐えてゆきなさい
耐えられないことにも
耐えてみなさい
それによって起こる
めまいがするような喪失も
自分が進歩向上していく幸福が
すべて満たしてくれると信じなさい

自己存在の本当の幸福は
絶え間なく進化していく
その本質が表現されることです
自分の強さを信じ
耐えてみなさい




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コカブ・14

2016-06-12 04:26:49 | 詩集・瑠璃の籠

他人を強くうらやんだり
他人を攻撃したいという心が生まれるのは
あなたが自分を間違えているからです
あなたは自分を
何もない馬鹿だと思っているので
自分存在の力をすべて
他人への攻撃に向けてしまうのです

そこから起こった罪におびえ
逃げれば逃げるほど
もっと自分が苦しくなり
他人をうらやみ攻撃することを
やめられなくなる
それが存在の激痛を引き起こし
あなたはいてもたってもいられなくなり
自分以外のすべての存在を憎んでしまう

他人をうらやむ心が起こったら
攻撃性に自分を投げてしまう前に
一つ息を置きなさい
そして無理にでもそこで自分を止めるのです
考えなさい
今自分が他人を攻撃するために使う力を
ほかのことにつぎ込めば
一体どういうことができるかを

それは小さなことでは決してないはずだ
二本の手があれば
転んだ子供を助け起こすことができる
畑に向かい田を耕すこともできる
哀れな老婆のために重い荷をかつぐこともできる

そんな他愛ないと思えることを
大事にしてみなさい
見返りをもとめず
やることそのものに喜びを見出す
それが幸せなのだということにするのです

自分にできることがあるということを
馬鹿にしてはいけません
あなたは他人ができることをうらやんで
自分にはそれができないとすぐに考えるが
それはいけないことです
自分を放っておいて
他人にばかりかまけてはいけません

自分のために
自分を思いやってあげなさい
そして自分にできることを
そのままの正しい姿でやってみるのです
それだけで
あなたはかなり助かるでしょう

うらやみ攻撃する
心の闇をまとうのをやめ
本当の自分に
光をあててあげなさい




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コカブ・13

2016-06-11 04:27:09 | 詩集・瑠璃の籠

学校で教わることが
すべてだと思ってはいけません
このように教育制度が発達してくると
なにもかもを学校に頼ってしまって
自分で考えるということが
できなくなる子供が増えてきます

画一的な考え方を教わるために
複雑な思考ができなくなり
ここという時に
思い切ったことができなくなる
そのような人間ばかりがいて
社会が永遠に続いていくわけがありません

人間の世界が続いていくためには
神からくる新しい時代を
この世に表現するために
思い切った行動ができる
人材が必要なのです
だが今の教育は
学校制度を保つためにあるようなもので
子供たちが生きる未来の時代を
開拓できる精神を育てることができない

学校で教わる世界にばかり
浸っていてはいけません
時に世界の風が教える
斬新な情報に耳を傾けなさい
それがまるで荒唐無稽なことのように思えても
自分をかけて行動できる
自分の心を育てていきなさい

また教師も
お仕着せの知識を与えるだけではいけません
自分の職業を守るために
事なかれ主義を徹底してはいけません
時には
子供一人のために
自分の人生をかけてみなさい
心を共にして生きるということに
挑んでみなさい
傷ついても
裏切られても
子供を決して馬鹿にせず
愛を尽くしなさい

教育というものを
馬鹿にしてはいけない
高みに上れる心の力を育てることができなければ
どんなに高等な知識を教えても
その教育は失敗したと言えるのです




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