聞きなさい
馬鹿者よ
もう地球上での
おまえの物語は終わる
笑うに笑えぬ
悲しいエンディングをともなって
おまえの物語が終わる
つまらない映画を観た時のように
神が悲しげに観客席を立つ
最後まで待っていたのに
主人公はとうとう立ち上がらなかった
嘘を着込んだまま
何者とも戦わず
都合よく作った偽物の人生を
生きとおした
馬鹿者よ
人生は自分のものではないのだ
神がそれを貸して下さるのだ
それをおまえは
いやなことばかりをして汚し
いいことは何もせずに
腐らせてしまったのだ
人の幸せを盗んで
自分の人生を飾り
神の心を無視して
苦しいことなど何もない
ぬるま湯のような人生を偽造し
美しい人間のふりをして
神をだまそうとしたのだ
馬鹿者よ
神はもうおまえのために
人生を作るのをおやめになる
これ以上待っていても
馬鹿者は嘘をあきらめないだろうと
なんとつまらないものに
おまえはなってしまったのか
自分だけの幸せのために
汚い嘘を堂々と張り
神の目を汚す
おそろしく痛いものに
おまえはなってしまったのか
馬鹿者よ
もう地球上での
おまえの物語は終わる
あまりにも馬鹿げた
陳腐なエンディングをともなって
すべてが終わる