4CATS

この平穏退屈な日々にもそれなりに感動って在るもの。

お花見そのいち

2010-04-05 17:54:31 | とりとめもない話
桜の季節って、どうしてこうも雨降ったり、風吹いたりしちゃうのかな。

先週の木曜日は近所の庭園美術館にお花見に。
朝テレビでやったらしく、よりいっそうすごい人。
小さい頃から来てたけど、ここにこんなにたくさんの桜の木があるってことまるで知らなかった。

桜のコーナーは混んでるので、殆どの時間を桜のない方の芝生でのんびり過ごしました。


インドシナ

2010-04-05 17:37:00 | 映画あれこれ
1992年のアカデミー外国語映画賞受賞作なので、ある程度期待してみたのですが、なるほど、壮大なスケールで描かれたフランス領インドシナを舞台にそこで生まれ育ったカトリーヌ ドヌーブ演じる女性の一代記。

そもそも、恥ずかしながら私はインドシナ自体を知らず・・ベトナムのことなのかな?なんて思いながらずっと見てましたが、(1887年から1954年までフランスの支配下にあったインドシナ半島(インドシナ)東部地域で、現在のベトナム・ラオス・カンボジアを合わせた領域に相当する)ここであらすじをざっと紹介するのも結構大変?なので、どんな感じか簡単に言うと、“ラストエンペラー”のような歴史ロマンものってとこかな?ただし、こちらはフィクション、事実ならスゴイロマンチックだなあと唸ってたかもしれません。

ストーリー展開に、美しく幻想的なインドシナの風景に、カトリーヌ ドヌーブといった美女などそれぞれ見応えがありますが、ラストがまた、おお、そうきたか~って感じで、より一層深い余韻を与えてくれると思います。




嫌われ松子の一生

2010-04-05 17:02:07 | 私の読書日記
かなり今更な話題の本です。ついさっき読み終わり、心が重い。まるで今日の天気のよう。


映画が公開された頃、私はまるでこの作品を知らず、本を読んだ友達が、

「すごい身につまされる話だった。」

とかなり感慨深げに話してたことがすごい心に残ってて、私はドラマから入ってはまり、(同時に龍洋一役だった要潤にもはまる)映画も見て、今更ですが、本を手に取ったのです。

ドラマに映画と見たんだから、話は重々わかっていたものの、やはり心にズッシリ来るものがあった。確かに松子の仕出かす事は、おいおい松子よ・・と思わず突っ込みを入れたくなるものばかりなのに、でも理解出来ないでもない。一歩間違ったら私も松子かな?と思うし、松子のダメなとこも人間くさいとこも、心ならずも共感しちゃってる自分がいたり。

本を読んでつくづくよく出来た話だったなあと思う。
語り手に、亡くなって初めて自分にそんな伯母がいたことを知る大学生の笙君や、松子の教え子の龍洋一、そして当の松子と、それぞれに松子の通った道を語らせ、最後に、これまでまるでその存在を知ることのなかった、いわば赤の他人同然だった笙君が伯母である松子のことを少なからず理解し、存在を肯定する。

フィクションだとはわかっているのに、やっぱり最後は松子に幸せになってもらいたかったなあ、と残念で仕方ない私なのでした。

作者、山田宗樹さんの他の作品もぜひ読んでみたいです。