水木しげるのマンガ『のんのんばあとオレ』を読む。
水木しげるの原点は、この”のんのんばあ”近所に住んでる貧乏なおばあさんで妖怪の話をたくさんたくさん知っている。不思議なおばあさんだ。
この漫画はそんな、のんのんばあと水木茂が体験した幼少期のお話。
肺病で余命幾ばくもないお嬢さんや、人買いに売られていく運命の少女なんかが出てくる。
私は茂のお父さんの教えが結構好きで、肺病のお嬢さんのために極楽浄土の絵をどんな風に描こうか悩む茂に、「人を感動させるものはありのままの形だけじゃない。こんなことがあってもええんじゃないかなーと思う夢なんだよ。」とか失恋して首を吊ろうとする茂のお兄ちゃんに対しては、「男にとって女は教師だよ、学校なんかじゃ教われないいろんなことを教えてくれる。学校なんかやめてもええが、女に恋することをやめたらあかん。」とか。
水木も偉人だけど、その父も母も素晴らしい人だ。
その辺は、「ゲゲゲの女房」見てた人もわかりますよね。
今は、「ゲゲゲの鬼太郎」の前身、「墓場の鬼太郎」を読んでいる。
すごく絵がうまくて、怖くて面白い。