是枝監督の新作「ベイビーブローカー」を観にいった。ずっと観たかったからやっと行けてよかった。
「真実」の時がオールフランスだったように、今回はオール韓国。
「万引き家族」と対を為すような、是枝ワールドで大大大満足だった。
ソン ガンホさん、私は「タクシー運転手」と「パラサイト」しか観たことないけど、なんだかとても大好きで、今作も彼にしか出せない独特の面白みが全編に染み渡っていて、ドンス役の俳優さんも素敵だし、母親役の子も演技上手いなあと思ったら、本業は歌手なんだって。戸田恵梨香と松岡茉優を足して2で割ったような可愛い子。
赤ちゃんポストを悪用した副業としてのベイビーブローカーが、とある赤ちゃんとその子を捨てた母親との出会いをきっかけに、とんだ里親探しの旅に。それをマークする女性刑事とその赤ちゃんを手に入れようとする地元のヤクザと。そんな話が是枝ワールド全開で進んでいきます。
是枝監督って、子供を撮るのがもう絶妙に上手いよね。どうしたら、あんな風に撮れるかって、毎回感心する。右に出るものなし。
それから、観覧車のシーンがとても素敵で、観覧車を利用したドラマは数あれど、こちらも文句なしにNo.1。至高の場面。
もちろん、終わり方も文句なしよ。
夫は隣で泣いていた。
雨も、今回大事なアクセント。