テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

ギター業界をみんなで盛り上げたい

2018年10月28日 | 日記
先日、楽器フェアの流れで某有名ギターメーカーの担当者と話す機会を得たのだ
業界と通して前向きな声が聞こえてこない
どの業界にもいえるが・・

”お客さんあってこそ・・”
もっと突っ込んだ表現をするならば
『狙った客層』に購入して欲しいと願う

ギターという楽器くらい愛好者の層が広い世界はない
中学生くらいから還暦過ぎの熟年層まで愛好者の年齢層は広い
すべての年齢層に訴求することは難しい
価格帯や仕様などの的確な絞り込みが重要になってくる

メーカーが想定する年齢層よりも10~20歳くらい年齢が高い傾向がみられるそうだ
ロック系のエレキならばメーカー推奨は10~20歳代ということになるが・・
実際のところ、購入する層は30~40歳代ということになる

僅かに価格帯が高くなると50~60歳代が絡んでくる
レスポールなどを抱えて喜んでいるのは自他共に認めるオッサンなのだ

まぁ、私もその中に含まれるが・・・

当ブログで先に登場した『スケールおじさん』もそんなピーターパンの一人なのだ
いまだ飽きることなく階段スケールに没頭し速弾きマスターを目指しているという
80年代にヒットしたハードロックのリフを無心にコピっているそうだ
おじさんの中では時間が止まっているのだ

それが良い悪いという話ではない
それがギター業界の今であり現実だということなのだ

製造メーカーも販売サイドもその辺りを認識していないとダメなのだ
時代に取り残されてしまう

中高年の客は購入単価が高いという人がいるが・・
実際はどうだろう?
若い世代はお金が無く、中年おじさんはお金持ち・・
そんな図式もいまでは古臭い

20代の若者が高級外車を乗り回し、中年のおじさんが自転車というケースも多々ある
一昔前に当たり前だった事実が現代は『古典』だったりする

私が良く知る『スケールおじさん』は良くも悪くも倹約家で有名なのだ
ここ30年以上『本体』を購入していないという
「俺はピックと弦しか買わね~のよ」
「欲しいギターが無いんだわ マジで」
本音だろうか?

ロックギター業界もそんなおじさんを『お客』と認識せざるえない
どんな風に頭をひねったところで客単価がアップするはずもない

ネットの普及も良し悪し
情報が簡単に手に入るという一方で間違った情報が横行する事も多い
意識的に偽りの情報を流す人は少ないが・・
勘違い、間違いの情報を平然と発信する人は少なくない

私などは一人のブロガーとして、そんな状況を楽しんでいる節がある
読者は必要な情報を選り分ける必要があるように感じる
間違った情報を鵜呑みにしたところで困ることもないが・・

私を含む素人が簡単にブログなどを発信することが可能になった
面白いことにブログを発信している層もおじさん・・
それを読んでいる層もおじさんなのだ

そこにはフレッシュな若者の匂いが微塵も感じられない
おじさんが発した声に同じ穴の狢的なおじさんが賛同するという流れが成り立っている

個人的な感想だが・・
素人だけでは『無法地帯』に陥る
無法という表現は適切ではないが・・

要するにグズグズという状態を指す

最近はyoutubeの整備が進んできたような気がしている
販売系が主体となった製品のレビュー動画など観易い作品も多い
「○○弾いてみた~」
も楽しいが・・
それだけでもつまらない

時に卓越したプロの演奏や豊富なプロの知識が欲しい
バランス感覚なのだ

一方でブログ系はかなりグズグズ状態なのだ
ただのギター好きのおじさんが集う言いたい放題という広場になっている
そんな情報が欲しいという人もいるだろが・・
私にとっては不要な情報が多い

そもそも、新品ギターを否定する流れを作ったのもおじさん達なのだ
少し古いギターの値段をつり上げているのもそんな層・・

「最近の新品ギターは材が悪いよね」
確かに一部では材が枯渇している事も事実ではある
しかしながら、未だに潤沢な材を保有しているメーカーも少なくない
中古には変な癖と臭いがある
ここで言う臭いとは鼻で感じる臭いではない
賢明なる読者にはニュアンスが伝わっていると思う

中古ギターとバツイチには多くの共通点がある
すべてを否定するわけではないが・・
古いから良いという明確な理由もない

実際に古い(中途半端に古い?)ギターの何が良いのか?
を的確に説明できる人など皆無だといえる
そもそも、意気揚々とそんなギターを買う人に良いギターのジャッジなど出来ない

新品ギターは値引きが歓迎される
定価や実売価格が明確だからなのだ

一方の中古ギターは値段が高い方が歓迎?される
むしろ、汚いギターが安いようではダメ
売れないのだ

”汚いギターが驚くほどのプライスで販売されている・・”
という部分にこそ価値?がある

何故だか高い価格で購入した人は大喜びなのだ
本体の優劣も相場もかなり曖昧なのだ
それが中古ギターの世界・・

元々は買い取り(下取り?)として買い取っていた
新品ギターの販促の一環だった
それが現在では一つのカテゴリになっている
中古を積極的に仕入れ、販売する業者も増えている
商売としてはかなり旨味があるという

もちろんかなりシビアでデリケートな部分も多いと思う
私が良く知るスケールおじさんのような少々面倒臭い層を納得させるわけだ
固く閉じた財布の紐を緩ませる値付けと売り口上がキモ
ネットで販売するにはそれなりのテクと準備も必要だという

先に述べたように・・
一部の層の新品ギター否定説が自然とネットに蔓延することを業者は望む
手間暇をかけることなく市場を中古に誘導してくれる

まぁ、実際にどの程度の訪問者(閲覧者)がいるか?は眉唾ものだが・・
それを読んだ人が感化され、拡散するという流れに繋がることも多い

それがネットの訴求力なのだ
一人のブロガーには限界がある
最近はネットの声から生まれる製品も少なくない

実際のところ、有能な販売店やメーカーはネットを逐一チェックしているようだ
良いブログもそうでないブログも可能な限り目を通しているという

私の知り合いに志し半ばで挫折したおじさんブロガーがいるのだ
ブログの開設当初は真面目にギターについて書いていたそうだ
最近はギターネタには閑古鳥が鳴いているようだ
「あのね ギターのネタなんか無いよ」
「っていうか何書けばいいの?無理だわ」
確かに普通の感覚のおじさんにコンスタントにギターネタを求めることは無理だと思う

「昨日はねムダに暇だったんでね」
「久しぶりにギター練習したわけよ」
「そしたね旦那!弾けないのよマジでさ」
「指が動かないのよ まぁ、リハビリだわ」
「頑張って練習続けるわ ってな事でまたね」
という潔い短文で締めくくるのだ

ここから読み取れる『情報』はあるだろうか?

とにかく時代も世界情勢も混迷しているが・・
ギター業界もかなり混迷しているのだ

舵取りする人(メーカー?)が不在の状況なのだ
誰もリーダーになりたがらない時代

何となく風に吹かれているヨットのような状態なのだ
大手の楽器店も『売る物』がない時代・・
「今時、そんなブランドのギター売れないでしょ?」
「っていうか誰が使っているの? 売れているの?」
音楽業界にもリーダーとスターが不在なのだ

還暦を過ぎたChar氏が嘆いているのだ
「えっ? まだ俺が人気投票で一位なの?」
「そろそろバトンタッチさせてくれよなぁ」
嬉しくも本音だと思える
 

氏が現代の若手と異なる部分・・
それはセンスを含む『天才的な要素』なのだ

クラプトンやジェフベックのコピー的な部分(演奏)に注目が集まるが・・
実際に氏が作った楽曲のコードワークなどは常人の域を超えている
本気でコピーして挫折したおじさんにはチラホラと浸透している事実

フレーズが速いとか遅いと言っているレベルではまだまだなのだ
格好から真似る人も多いが・・
氏がストラトを愛用する意味を考えてみると良いと思う

私はギター弾きとして第三段階に突入したのだ

”何でこのギターなのか?”
ジミーペイジが何故レスポールなのか?
 
ジェフベックとクラプトンが何故ストラトに持ち替えたのか?
ジミヘンが何故にストラトだったのか?
 
ど~でも良い話のようだが・・

ロックギターの歴史においてはかなりの重要事項だといえる
そこまで深く考え意識している素人ギター弾きが何%くらい存在するのだろうか?

私は傍らのレスポールやストラトを眺めつつ・・
そんな事を考えている日々なのだ
「暇だからスケール練習でもするか?」
「テレビ観ながらのながら練習じゃねぇ!?」
ギターを手にとるにも人それぞれの理由がある

どうか、読者の皆さんは高尚な気持ちでギターと向き合っていただきたい
ギターは必ず期待に応えてくれる
クローゼットの中で半ば眠っているギターは何十年保管しても芽がでない
愛情を込め、弾き込むことでギターは育つ、応えてくれる
1万円のミニアコギでさえ、それっぽく鳴ってくれる
当ブログの過去投稿からお時間がある方は聴き返していただきたい

今回はあえて真剣に語ってみた
私の本音なのだ
多くのギター弾きにギターの楽しさと情熱が伝われば良いと思う
同時に業界の関係者にも読んで欲しいと願う
一丸となってギター業界を盛り上げていきたいと考えているのだ

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