17年ぶりに訪れたシャルトルの町は、パリから電車で一時間ほどのところにあります。かつて、シャルトルの寒さを語った詩人リルケの言葉をパリ在住の友人が教えてくれたおかげで、寒さの覚悟がつきました。
寒波のヨーロッパとはいえ、どこも室内は暖かいので、そのつもりで出かけました。でも、考えてみれば、訪れる先は大聖堂です。寒いに決まっています。この日に限ってホカロンを少しだけしか持っておらず、リルケ同様「寒い!」が体感に残った小旅行となりました。
シャルトル(サンピエール大聖堂12世紀~13世紀)と云えば、薔薇窓といわれる素晴らしいステンドグラス。シャルトルブルーと云われるステンドグラスのブルーは、名前が付くほどに美しい。聖杯伝説の小説のモチーフ。ロマネスクとゴチックが入り混じった壮大な建築。中世に作られたわりには、自由な表現…
聖堂の入口近くには、この世からあの世へと迷うことなく辿れたらまっすぐに天国に行けると言う円形の一筆書き風のラビリンス。そして、祭壇後ろのキリストの生涯の彫刻は、実は聖母マリアの生涯にすり替わっていて興味深い。
何日もここに佇んでいたら、きっと細部の色々なものが見えてくるのだろうな。。。と、日帰り旅行を恨めしくも思いました。
聖堂を中心に旧市街が広がっており、ウール川に添うように家が連なっています。
中世の家並みが残され、どこを撮っても絵になる町。
17年前は雨のシャルトル。そして、今回は霧のシャルトル。
その頃3歳だった子供は、たまたま大聖堂におられた神父様に走り寄られ祝福を受けました。日本の修道会におられた時を懐かしく感じ、思わず駆け寄ったと言われました。
17年後、その出来事を今度は私が懐かしく思い出し、多分、この世にはいらっしゃらないであろうその神父様を想う時間でもありました。
正面はただ今修復中です。地下聖堂も運良く入ることができました。通常はここでミサが行われているようです。
地下聖堂は、ロマネスクの香りでいっぱいでした。
一日では書ききれないので、続きは後日に。
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