五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

祇園精舎の鐘の聲

2011年01月19日 | 第2章 五感と体感
フランス北西部に世界遺産のモンサンミッシェルがあります。

その小さな島はかつて、潮の満ち引きによって渡ることがでました。今は浜辺に路が造られ車で渡ることができます。
諫早湾と同じ問題が起き、生態系に影響が出ているため、その路は何年か後には橋になるそうです。
中世の小さな修道院が、時を経ながらその役割を変容させ、今のような形になりました。

島全体が教会の塔のようです。
中に入ると、島名物のオムレツ屋さんがあり、人が三人並べばふさいでしまうくらいの幅の路が江の島の小路のように修道院に繋がっています。
牢獄となった時代もあったり、大きな戦い(第二次世界大戦も)では、軍の要塞にもなりました。
要塞の機能を果たすべく、ラビリンスのような路が周囲に張り巡らされ、島の中にも入り組んだ小路が数多くあります。
修道院内も、軍事的機能だけでなく、かつての牢獄の機能も窺うことが事ができます。

時代と共に変容してきたこの修道院は長い年月を経て継ぎ足され、歩いていると騎士や修道士にばったり出会いそうな気持になります。

現在は修道院がありますが、この歴史的建造物は入り組んだ順路を観光客に提供しています。まるでゲームの中に入り込んだかのようなラビリンスです。

定期的に鳴らされる鐘の音を中世期に建てられた小さなホテルのペントハウスの小窓から聴くとまるで京都の寂光院に居るかのような気分になりました。祇園精舎の鐘の音と同じです。

塔の突端に据えられている大天使ミカエル(戦いの聖人)が陽の光を受けてピカリと光ると、得も知れぬ威厳と活力がこの島の内からジワジワと湧き起こってくるのです。

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