五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

衣食住+真善美

2011年04月30日 | 第2章 五感と体感




(写真:Parisパサッサージュ巡り14・ギャラリーヴィヴィエンヌ)

英国では、ウィリアム王子の盛大な結婚式が行われ、ロシアで開催されていたフィギュアスケートでは安藤美姫さんが優勝しました。光が射すような明るい話題は心の奥にギュッとかたまっていたものがほぐれたような気分になりました。

みなさまは、どんな連休をお過ごしでしょうか?

私は連休初日に東京芸術大学美術館で開催中の「かぐわしき名宝・香り」展を鑑賞してきました。
香道の道具の美しさにため息をつきながら、源氏物語に想いをを馳せ、松栄堂さんの所蔵の香に纏わる掛け軸のしつらえの品の良さを深く堪能させて頂き、雅な美しさを愉しむことができました。

先日訪れた世田谷美術館の「白洲正子展」が「鄙(ヒナビ)」だとしたら、「香り展」は「雅(ミヤビ)」でしょう。

白洲正子さんの目を通し、のびやかで素直な感性から生まれる文章は、今まで食わず嫌いだった私に多少素直な感情を湧かせてくれました。
他者の感受性を押し付けられているような感情が湧き、今まで白洲正子さんの感性を避けていましたが、ようやく私自身、素直に読むことのできる年齢に到達してきたようです。
素直な伸びやかさと感性の焦点付けが、学問に囚われず、それを超え、心の風景を豊か表現されていく白洲正子さんに、やはり嫉妬は抱きますが(^^;)

衣をつけること。
住まうこと。
食すること。

それらに加え、真善美の「美」は、私にとってなくてはならないものだと感じています。

私自身、大震災後、その意識が強まってきたようです。

人の本質は不安感と云われています。

その不安を克服するために自分の住まいを整え、ご飯を頂き、服を着て、さらに真善美の中のでどれかで自分を統合していこうとしていくのかもしれません。

「自分が生きていくために真善美のどれを大切にしていきたいか?」
(宗教心理学の学びで常に意識化を図られるテーマです)

真であるのか。善であるのか。美であるのか。

決断の時、不安のさ中の時、私が「美」を選択していることは、どうも私の真実なようです。

衣食住+美、これが私の基本です。

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コメント
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