五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

腹を括る前と括った後のストレス

2011年04月22日 | 第2章 五感と体感


「写真 Parisパッサージュ巡り・ギャラリーヴィヴィエンヌ」

先の見えない不安感は、時間が経つにつれブラックホールのように黒く巨大で得体の知れないものとなっていきます。
不安感を抱えたまま解決の糸口がないまま茫然としているわけにはいかない・・・そんな気持が怒りや悲しみ、眠れない胃が痛いというような身体症状、そして虚無感、そして現実吟味力の低下による判断力の欠如等、自分の心と体にいろいろなことが起こってきます。

特に原発の20キロ以内に住んでいらっしゃる方々の不安感は、ご自身の限界を既に超えたものでしょう。

我が家は、南相馬のお味噌屋さんから味噌を買っています。もう15.6年のお付き合いです。郵便局に問い合わせ、その味噌屋さんの住所は警戒区域か否か調べていただきました。確かなものかどうかはわかりませんが、とりあえず警戒区域外だということは解りましたが、これからの御商売は、ほんとうに茨の道であることでしょう。
「小さなことからやりたい」という私の行動のスタートラインは、東北に住む友達や親戚を気遣う事とその店の味噌を買う事です。

関東に住まう私達も明日はどうなるかわかりません。震災の影響で仕事もガタリと減りました。
しかし、
確かに見えない不安はあるのですが、昨日の20キロ以内を警戒区域にしフェンスで仕切る行動を起こした政府に、ようやく腹を括った決意を見たように感じました。

地域住民の方々は、さぞかし辛い日々が続くかと思います。

変えようの無い現実を一旦受け容れた後の揺るぎの無い決意は、人の方向性を明確にしていきます。

現実を受け容れることは、可能性の枠が広るということだと思います。

キリスト教では本日が受難の日です。明日が復活前夜祭で、24日は復活祭(イースター)です。
奈良、東大寺二月堂のお水取りは3月1日から14日。お釈迦様の誕生日は4月8日。
一年を思い返し春の訪れを祈る儀式、祀りが経て続く中での大震災には、復活の祈りが私達の身体と心と魂に既に宿っているはずだと信じています。

そして、気仙沼の港は1611年仙台藩士支倉常長がローマに赴き洗礼を授けられてから400年を記念する年だそうです。

復活祭を前にその情報を知ったせいでしょうか。自分の中に腹が括られたような肯定的な感情が湧いてきています。

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