五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

美容室で考えた

2013年04月10日 | 第2章 五感と体感
通い始めて15年ほどの美容院のオーナー兼美容師さんは、思索の深い人です。
思索が深くても、嫌みなく軽やかに客商売に上手に応用しているところが、尊敬できる人です。

今回、またしも美容院で面白いテーマを与えられました。

「日本には、古来から誕生日を祝う習慣が無い」というお題です。

「4月8日はお釈迦さまの誕生日だ」という話題に、美容室のスタッフ全員、「へぇ~~」という回答。
 
冬至や春分、夏至が古代の宗教儀式に繋がり、それが諸々の宗教の重要なメモリーとして定着し、それぞれの基点となり習慣化されていくわけですが、太陽暦、太陰暦、どちらも取り入れていくことで各地の習慣と交じり合い、各地で個性化し、文明の変化やそれによる人の生活変化によって変容し続けています。

(最近は「文明の発達」とか「ヒトの進化」という言葉をあまり使いたくないので、文明(ヒト)の変化とあえて書かせて頂きます。)

現代では「今日はお釈迦様の誕生日」だと言っても「花まつり」と繋がる人は希少です。

そのような話題を楽しみながら、そう言えば、「日本は数え年で自分の年齢を一つ重ねていく習慣があったので、誕生日を意識しない生活が長かったのでは。。。?」と、オーナーの問いかけ。

「ほう。。。そう言えば、昔は、お年寄りは、数え年と実年齢を分けていて、しかも法事での会話は、数え年が主体だったよね。。。」と、私。

NHKの「のど自慢」でも、私が幼い頃は、マイクを持ったおじいちゃん、おばあちゃんが、自分の年齢を言う時は必ず「数えて〇歳です」と、言っていたことに不思議な気持ちを覚えていたことを思い出します。

そして、各歴史上の有名人の誕生日よりも命日「〇〇忌」を大事にしていることも面白い習慣であると思います。

昔は識字の問題もあるかもしれませんが、確かに私自身、誕生日をダイレクトに祝いってもらうよりも、黙ってプレゼントを差してしてもらう方が、照れが無くて有難い、という感情の流れがあります。

美容師さんと、「そういえばそうだよね。。。」と、互いに照れ笑いをしながら、DNAに組み込まれた「自分の傾向」を呼び覚ました時間を過ごさせて頂きました。

「男は黙ってサッポロビール」というコピーに、共感性を湧き立たせるのは、何も男性だけではないわけです。


(注:ブログgooのメールは使用しておりませんので、左横のNPO法人CULLカリタスカウンセリング学会のアドレスもしくはfacebookにお願いします。)

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