五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

エントロピーを感じる時

2014年03月26日 | 第2章 五感と体感
先日、バザーに出品するために「カード掛け」を作り、バザー担当の方々との打ち合わしていると、「懐かしいわぁ。私の実家は富山の表具屋だったのよ」と、云う言葉が飛び出してきました。
その方のお兄様も、京都の美術館で表具師としてのお仕事をされていたそうです。
私自身、学生時代、北陸や東北出身の友人達の「根を詰める凄さは、半端じゃない」ことを思い知らされていましたし、実際東京都表具協会主催の展覧会に出品されている北陸の表具師のお仕事ぶりを拝見させていただく毎に、半端じゃない。。。と、いうことを学生の経験踏まえて感じ続けていただけに、突然の目利きの出現をとても嬉しく思いました。

「幼い頃仕事場で糊を棒でこねる手伝いをしながら、父の仕事を眺めていたわ~」との言葉は、私自身も祖父のアトリエで湯煎している膠を棒でこねながら「ぼぉーっ」としてアトリエの風景を眺めていたことを思い出し、そうやって先輩や親の姿を見ながら学んで体得していくものだと、改めて自分の生育史に感謝する時間を持ちました。

「希望」という言葉は、言葉だけですと中々伝わりにくいものですが、自分自身が希望を感じる時の体感は「ぐーんと、未来に向かって光が放たれるような」そんな感じになります。そんな感覚の時には、間違いであるとか失敗等という負な感情は湧きません。それが一瞬の出来事であっても、光が放たれる感覚を味わうと、小さな事がどうでもよい様な感覚に変換されるのです。
いつも自分が光を放っていると思っていたら、それはちょっと問題があるやもしれませんが(笑;)。

表具の仕事の内容を知っている方のお陰で、「とても手間のかかる作業なのよ。そんな値段じゃ、表具に失礼よ~!」と、強気な意見を出してくださったお陰で、当初提示されていた金額よりも倍の値札が付けられ、めでたしめでたし。
どこでどんな人に出会うか解らないものだ、、、と、有難さを頂き、調子に乗った私は、余り裂でシコシコと作り続ける決意を致しました。

希望を持たされると、いくらでも宇宙に倍々に広がっていく感覚は、まさにアルファーからオメガです。
エントロピーを体感するのは光の中に生きている生き物であるゆえのお恵みであるかもしれません。

☆☆
小さな掛け軸展:3月27日~29日まで。「渋谷のIMA」にて開催します。
私は版画作家のアコちゃんの作品を表装し、小さな掛け軸を作りました。色違いで2副出品します。購入もできます。期間中私は不在ですが会場の担当の方にお声を是非掛けてください。


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