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五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

空海の月から

2011年08月12日 | 第2章 五感と体感
先日観に行った空海展に展示されていた空海の書の中に「月」を描いた?書いたものがあるのですが、月から滴り落ちるような雫に思いが留まって離れません。

偶然が重なり、今、ある方が書いた書を数枚表装しています。その中にも「月」だけひと文字を書いた書があります。

その書は、舞い踊るような「月」です。

書を書いた方にお会いしたことはありませんが、その人と成りが見えてくるのです。

能の稽古の帰り道に観た昨日の月は、水気のある空気に浮かびながらも金色に輝いていました。

空海も、書の作者も、私も、それぞれが同じ月を見つめ、心を動かしていくわけです。

個性とは、そんなものです。

私達はすでに個性に在るのです。

人生、これだから面白い…

…  …

今日から夏休みの夏休みに入ります。お山の方に行って涼んできます。夏休みの夏休みが終わったら、夏休みの掛け軸作業に戻ります。15日まではブログもお休みいたします。

☆☆
東急セミナーBE雪谷教室にて「生き甲斐のための心理学講座」をおこないます。
10月21日、11月18日、12月16日計3回(いずれも金曜日)13:30~15:30
講座生募集が始まり次第、改めてブログにてお知らせいたします。皆様のご参加をお待ちしております。

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掛け軸三昧

2011年08月11日 | 第2章 五感と体感
八月は、学校の仕事や諸々の勉強会はすべてお休みです。例年は、9月に発行する会報の原稿を書いたり、編集したり、ツンドク状態の本を読んだりして過ごすのですが、今年はその時間を持つ余裕がありません。ちょっとばかり後回しです^^;

タイミング良く?9月に催す「江戸表具を愛する会」の作品展に誘われているからです。つまり、作品をつくらなくてはならない状況に追い込まれているわけです。
7月末まで、仕事や試験に追われて制作時間を全く持つことができませんでした。
落ち着いて包丁と刷毛を持つことができるようになったのは、8月2週目です。つまり、今週から^^;

どのようなものに仕立てるか、どんな裂地を本紙に着せようか・・・あれこれ悩むうちに8月一週目は過ぎてしまい、なんとかイメージが掴めてきたのは、本紙の書(作品)を真面目に眺め出して一週間ほ経ってからです。

じぃーーっと、本紙を見つめて自分のものにしないと作業に入れないのです。
作家と自分の間に隔たりがあるまま作業を始めてしまうと、納得できるものが作れないのです。

他者の書いた文字から醸し出すものが自分の感性から観えてくる解釈と交わった時に、どんな掛け軸にしたいかが見えてくるのです。

表装の面白さは、ここにあるののだ、と、思うのです。

どんな掛け軸にしたいか見えてくると、あとは黙々と作業するのみです。

そこにも自分との対峙があるように思います。

掛け軸三昧の夏は始まったばかり。まだまだ序の口であります^^

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いつしか自分が悪者扱い・・・

2011年08月10日 | 第2章 五感と体感
人は自由意思を持つ生き物です。

自由意思を持つからこそ、悩みが深くなっていくようにも思います。

深い悩みをそのまま受け容れ、悩むことができることは、解決に向けての一歩であるようです。

悩みの焦点をぼかしていると、悩む内容がどんどんとずれていきます。
そのうち、悩みの焦点が分からなくなり、それに上乗せされた悩みが衛星のようにクルクルと回り出すような感じになり、自分だけでなく、家族や職場、友人たちを、段々と巻き込んでいきます。

その対象になった人は、最悪です。

良かれと思って付き合って話を聞いていたのに、いつしか付き合う相手が悪者になっていく例が多々あります。

相手を悪者にすることによって、自分の防衛機制をますます膨らませていくようです。

悩みの答えは、必ず自分の内にあります。

与えられる情報の何を信じるかも、自分自身の選択によって成されているはずです。

いつも他人のせいにしている人とのお付き合いは、そんな視点で見てみると、「なぁんだ、、、自分のせいじゃないんだ、」ということに気付くかもしれません。

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どうしたいの?

2011年08月09日 | 第2章 五感と体感
解決すべき問題を回避し続けていたり、真実と向き合う事ができないでいると、いつしか、自分の中で何かがヘンになっていきます。

へんな違和感を放置しておくと、いつしか無意識に自己防衛するような行動となって現れてくるようです。

自分の問題なのに、家族に当たり散らしていたり…
ちょっとでも嫌なことがあると、直ぐに聞いてもらえる誰かに電話したり…
「なんとか占い」とか「なんとか自己診断」を何度も繰り返し、そのたびごとに自分を納得させていたり…
私自身、自分で書きながら耳の痛い内容ですが(笑)

そんな繰り返しの日々を過ごしている人に「一体、どうしたいのですか?何がしたいのですか?」と、問いかけると、黙り込んでしまうか、もしくは、言い訳ばかりが先行し「どうしたいのか?」を無意識に避けてしまうケースにも度々出合います。

自分から湧きあがる不安感を避け、何かに置き換えようとしたり、八つ当たりしたり、甘えん坊になったり…

まずは、自分が「どうしたいのか…」

そして、したくても出来ない理由があるとしたら、何が原因で出来ないのか?

出来ないとしたら何が不安なのか?

解決すべきことが自ら出来ないことで自分が、どのくらいのストレスを感じているのでしょう…

「自分はどうしたいのか?」という自分自身の問いかけから、湧き上がる不安感に焦点を当ててみると、回り道していた自分に気付いたりすることもありそうです。

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他者の常識と私の常識

2011年08月08日 | 第2章 五感と体感
他者の常識と私の常識。

自分と他者との違和感を自分がどんなふうに折り合いつけるか、理解するか。

日本人同士の場合、言葉が通じるので、相手の持つ不安感からなんらかを読み取ることができたり、きちんと話し合う事で理解することが可能です。
でも、日本の外を出ると、それがままならないことを多く経験します。

ある人の厚意がきっかけで立ち上がった某国少数民族の奨学金をなんとなく手伝い出して2年目。
昨日は、その会の総会でした。

そこで会の顧問をしてくださっている方が、支援している少数民族の成り立ちから地形、経済状況、隣接する某国との関係、資源、そして彼らが「朝起きて寝るまでの日々の生活」を見てきたままを語ってくださいました。
この「見てきたまま」がとても重要なのです。

小さな会ですが、私なりに15年続いてきた意味も解っているつもりですが、どうも支援者の心情ばかりが聞こえてきて、支援する側の状態がとても見えにくく、自分の中で、何を意識しながら関わっていこうか悩んでいました。

顧問のYさんが、見てきたままを話してくださり、その話に自分の心情を加えず、そのままを聞くことができたときに、支援する相手の顔が見えだしてきたのです。

「朝起きて、寝るまでの行動」を聞くことの大切さをしみじみ感じました。

支援する側の心情ばかりが私の心情にまとわりついていたせいで情報を与えられても何か腑に落ちないものを感じていたのですが、ようやく何の真実に対して何が必要なのかが、ようやく見えてきたわけです。

何が真実かはわかりませんが、事実を読み取ることを心がけたことで、少なくとも私自身こんがらがっていたものがほぐれ、すっきりしました。

今後、粛々とサポートしつつ、シンプルな支援をしていくことが出来ればよいかな、と思います。

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頭をオフに

2011年08月07日 | 第2章 五感と体感
電車に乗っても、買い物に出かけても親子連れが目につきます。
部活のユニフォームを着て移動する中学生、高校生も見かけます。
帰省や旅なのでしょうか。大きな荷物を持つ人々…

皆さん目がキラキラして輝いて見えます。

仕事なのか遊びなのか趣味なのか、境界線の無い仕事をしている私ではありますが、食事の支度は面倒な仕事の一つ。そんなわけで、今週は家の外に逃げ出す予定でいます。

2.3日、頭をオフにして、鎮めた生活を意識的したいな、と思います。

意識的に休むのが難しい。。。と、思っても、意識的に休んじゃえ!と覚悟すると、案外できるものです。

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幸福感のスケール

2011年08月06日 | 第2章 五感と体感
切りの良い年齢を迎え「これからの人生を考えるにおいて何を最優先していくか」と考える機会がこのところ多く与えらています。

若い頃は、自分の目標に条件を付けたりして、背伸びをしながら到達することや我慢することをそれほど苦無く出来ていたように思います。だんだんと自分の身の丈を受容できるようになり、成育史による経験の範疇でのささやかな幸せが何かが見えてくるようにもなってきました。

奇をてらわず、今あることを淡々と、というのが現在の私を支えている概念だし、きっとこれからもそんな感じで生きていければ、それが私の幸福感に繋がると思っています。

吉川英治著の新平家物語には「時を待つ」という言葉が違う表現の仕方で頻繁に現れます。きっと私の気に留まるから頻繁に現れている言葉のように感じるのかもしれませんが、「平家であらんば人にあらず」という時代に負け組の源氏方が時に逆らわず粛々と暮らす中で機を熟していきます。

結果を最優先するか。
プロセスの中で生きている自分を意識することを最優先するか。

時と共に熟していくと、いつしかなりたい自分になるのかもしれません。

自分にとって大切なものを最優先できる思考の余裕が幸福感を導き出すのでしょうし、幸福感を意識した時に最優先するものが見えてくるようにも思います。

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松田直樹選手

2011年08月05日 | 第2章 五感と体感
私はアスリートが集中する時の眼差しが好きです。

Jリーグが始まり、日本にも7万人の観客を収容できる競技場ができ、野球だけでなくサッカー選手に憧れる子供達が増え、この20年の間に世界に通用する選手が次々と現れて、私もサッカー観戦を趣味とする一人として大いに楽しませていただいています。

ヘアバンドをつけ、活躍していた松田直樹選手、瞼に浮かびます。松田選手のまっすぐな眼差しは、とても魅力的でした。

去年、戦力外通告を受け、16年間所属していた横浜マリノスを離れ、松本山雅で底の底から這い上がる決意で頑張っているさ中の出来事です。

これから、というときに、本当に残念です。

「彼は戦い抜きました」
テレビでのそんなコメントを聞き、4年前に亡くなったブラジル赴任していた私にとって兄のような石川裕之神父を思い出しました。
日本に一時帰国し、ニューヨーク経由でサンパウロに向かう途中、トランジットの都合で寄ったニューヨークで持病が悪化し逝去した石川神父も、熱く、まっすぐで、正直な人でした。
瞬間湯沸かし器のように、感情が高ぶると湧き出すままに自分を出し、悲しんでいる人が居ると我がことのように心配し心の支えになることを惜しまず実践する人でした。

喜怒哀楽の正直さは、天下一品だったと思います。松田選手は石川神父に不思議と重なるのです。

戦い抜く過程において、突然断たれた命。若くして天国に逝ってしまった何人かの親しい人たちを思い出すと胸が詰まります。
きっと、
天国では憧れの大物選手の突然の来訪に、抱き合って迎え入れていることでしょう。

松田直樹選手のご冥福を心よりお祈り申し上げます。サッカーを愛する一心な姿を私達に与えてくださり、ほんとうにありがとう…


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空海の書は自由だ

2011年08月04日 | 第2章 五感と体感
空海と密教美術展を観てきました。(上野国立博物館9月25日まで)

曼荼羅に魅せられて10代の頃から触れてきた密教美術ですが、今はボロボロの文書と8世紀から9世紀の裂とか画等の修復を見させていただくことへと興味が変わってきました。

今回の目的はもう一つありました。それは「空海の書」です。

弘法も筆のあやまり・・・という諺もある通り、空海「弘法大師」の字が上手だということは誰もが知っていることです。

最近、空海の字はお上手という決まり文句に疑問が湧くようになってきました。果たしてそうなのだろうか・・・?と、素人の私がそんな大そうなことを発言するのは失礼なことかとは思うのですが、「上手い」ということとは違う何かがあるんじゃないか、って思っていたわけです。

なぜ、そんなことを思っていたかといいますと、空海にまつわる展覧会で書を拝見していくうちに、完璧を求めず、感性のまま、身体の具合のまま、字を書いている空海を感じたからです。

上手いとか下手とかそういうことでなく、囚われの無い、自由な自体に人間味溢れるお人柄と、頭脳的な能力と行動が一致したような表現が「字」から現れているように思うのです。

そんな理由で、今回の展覧会は空海の書をまとめて拝見する良い機会でもあり、私なりに焦点を当ててみたのです。

拝見し、やはり、その思いが湧き出しました。

ある時は優しい女性のような書体、
ある時は厳しく自己を戒めるような書体、
何かを書きとめている時の書体は、まるで幼子の字、
書き疲れてくる様子が分かってしまうような書の崩れの中に急に閃いたような素晴らしい「字」が現れてくることも・・・
画のごとく、字をデザイン化していく感性の書、、、

空海が筆を当てて紙に書く行為が見えてくるようです。彼が見据えているものを時空を超えた私達にも直に見させてくれる不思議な力も感じます。

空海さんの自由さを理屈を超えて書から見て取ることができた貴重な一日でした。あくまでも私が感じたことなので悪しからず^^//

合掌

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否定される

2011年08月03日 | 第2章 五感と体感
自分が良かれと思ってやっていることは、誰にでも肯定されるとは云えません。

ただ、否定され続けると、自分のやっていることに自信が持てなくなってきます。

自信が持てなくなると、自分が自分で無くなっていくような気分になります。

そんな時に、「私は私」と意識できれば、消えゆく自分を引き戻すことができるように思いますが、わかっちゃいるけれどそんなに自信を持って私は私なんて言い切れないのが現状かもしれません。

他者から何か云われると、いつも否定されているように感じたり、怒りの感情が湧いてきたり、自信喪失になったり、と、「否定される」ことに関しての反応は様々でしょうが、自分の受け取り方は、どんな傾向にあるんだろう・・・ということも、ちょっと意識化してみるのも良いかもしれません。

逆に、何故、自分の行動や考え方を否定されるのか、自分を否定する相手の傾向も、余裕があれば知っておくことも、自分を守ることに役立つかもしれません。

否定されると解釈している自分の「感じ方」の傾向を知ることは、自分の成育史を受容していくことと繋がりそうです。

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牛若、義経の鞍馬山

2011年08月02日 | 第2章 五感と体感
新平家物語・(吉川英治著)4巻には、牛若の生い立ちと鞍馬から平泉に向かう道行きを中心に描かれています。

鞍馬山中に潜む源氏の家臣や支援者が、幼児の頃から鞍馬に預けられた牛若を水面下で育てていきます。

数年前鞍馬寺の奥の院まで歩いてみました。

奥の院には石庭の原型とも云われる岩が祀られており、鑑真和上にも縁がある鞍馬寺。
源氏物語では、光源氏が病気療養と祈願を兼ねて鞍馬寺を訪れた折り、そこに預けられていた幼い紫の上に出会ったのがきっかけで、彼女を養育しながらいつしか妻とし、物語の主軸として描かれていきます。
そのイメージが執筆の意欲を湧き立てたのか、与謝野晶子は鞍馬寺の庵で源氏物語訳を書くのです。

鞍馬寺から更に奥の院を目指す山道は「つづれ折り」と云われ、森の木の根が張り、その根を避けながら進まなくてはならないのでとても歩きにくいのです。
母「常磐」から引き離され、乳離れもしない頃から預けられた牛若は、その山を駆け巡り小さいながらも機敏な身体に育ちます。

かつて牛若や多くの修験者がこの道を歩いたと思うと、歴史の軸に一歩足を踏み入れた面白さが湧き立ち、つづれ折りの道を歩くテンポも軽やかになります。

奥の院のご神体である岩に手を合わせていると、安定した統御感を感じるのは、歴史の人物を想いながら歩いてきたが故の現象かもしれませんが・・・^^

実際に歩いてみないと解らないものです。体感する経験は想像を掻き立てるのです。

それにしても牛若の性格を「湧き出すままの感情をありのまんまに出させ、嫌なものは嫌、好きなものは好き、そうはいっても主君的なものが天性として備わり、、、」と描き出す吉川ワールドにまたまた惹きこまれている私です。

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直感と行動の原初感情

2011年08月01日 | 第2章 五感と体感
警戒

厳重に警戒

最大限の警戒

気象庁の警戒告知の文言だそうです。

自分の住む場所の地形、地質を充分に認識しておく必要がありそうです。

今回の大雨による災害は、地震による津波と同様に最悪の状況のシュミレーションをとっさに思い巡らすことが最も大事なことだと、思い知らされました。
水害の被害に遭われた方々に心からお見舞いを申し上げます。

地域の地区長さんの判断で大雨の中、住民を避難させ、避難が終了した一分後に一気に水が入ってきた所もあるようです。

外からの情報も大事ですが、危機が迫った時に感じる直感は、その土地に根付いた生活をしている人でなくては閃きません。
マニュアルや情報収集による知識過多に馴れている私達は、自分が今居る場所の性質をある程度把握しておくことを心がける必要がありそうです。

川が氾濫したらどうなるだろう…
建物の裏山はどんな地質なんだろう…
地下に水が入ってきたら、どのように逃げれば良いのだろう…

…そんなこと、解るわけないよ!と、不満を漏らしているよりもせめて自分が住む土地、通っている学校や職場の土地の性質、通勤通学に通過する場所の土地の性質くらいは、ある程度学んでおくことが必要だと思います。

直感は、経験から湧いてくるものでしょうし、知識がなくては直感も湧かないはずです。

「怖い」「怖くない」の原初感情は、生命の維持にとても大切なものだとしみじみ感じています。

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