ダンポポの種

備忘録です

レッツ、江津!

2013年04月28日 23時51分16秒 | 旅のあと
4月26日(金)、中国地方に残る未乗線のひとつ、三江線(さんこうせん)に乗りに行ってきました。



↑三江線は、江津(島根県)~三次(広島県)を結ぶ108.1kmの路線です。全線がJR西日本の管轄です。
 路線の名前は、三次と江津から一文字ずつ取って「三江線」と名付けられています。
 この線は、JR西日本の路線網のなかでも特に利用客が少ない線区であり、従って、列車の運転本数も極めて少ないです
 「運転本数が少ないし、京都からの日帰りでは全線走破は困難かも」という心配もしましたが、『時刻表』を調べると、日帰り走破は可能 と判明-。
 ならば、行くしかない


ちょっと前置き…

今回、三江線を目指すに当たって、
『どのような乗り継ぎプランを組んで、三江線を走破すれば良いだろうか』
と、いろいろ考えてみました。

中国地方には、三江線のほかに「福塩線(ふくえんせん)」という未乗線が残っているので、これも一緒に走破できるなら〝言うことなし〟なんだけど…
そう思って調べてみると、朝方に、これまた超絶妙な乗り継ぎパターンが一つ見つかりました
福山7時18分発の福塩線・府中ゆきで出発するプランです。
これでスタートすると、府中と三次での列車接続がめちゃめちゃ良くて、福塩線から三江線へとスムーズに乗り継いで行けるのです。
日帰りで、明るい時間帯のうちに(陽が沈むまでに)福塩線と三江線の両方を走破するには、この、福山7時18分発に乗るしかない!
だが、しかし それは、私には無理な話でありました…
福山7時18分発の福塩線に乗るためには、新大阪6時00分発の新幹線「みずほ」に乗らなければ間に合いません。
朝が早すぎて、残念ながら、私の家から新大阪6時00分発に間に合うような電車乗り継ぎは無いねん…
京都5時21分発の快速電車(JR京都線)に乗ったら、新大阪6時00分発に間に合うと思うねんけど、京都駅へ5時20分までに着く方法が無いのです。
朝4時過ぎにタクシーを呼んで、それで自宅から京都駅まで乗りつけるしかない
もちろん、そこまでしようとは思いませ~ん。

以上から、結論としては、
「三江線と福塩線を日帰りで(明るい時間帯のうちに)〝いっぺんに〟走破するのは、京都南部に住む私には無理
ということなんです。

そんなわけで、三江線と福塩線は別々の機会に乗りに出かけることにして、今回は三江線だけをターゲットにして行ってきました。


まずは京都から、一路、江津(ごうつ)を目指します
【旅行日:4月26日】


↑使用した乗車券。(今回もまた、切符は旅の前日に買っておきました。画像は使用前に撮影しておいたもの)
 今回は「京都市内→京都市内」には出来なかったので、区切りの良さそうなところで、広島までの片道切符にしました。
 広島から京都への〝帰り〟のきっぷは別途購入。



↑京都7時43分発の「のぞみ97号」でスタート。これで岡山まで行きます。
 名古屋始発の「のぞみ」ということで、京都から乗り込むと車内はまだガラガラでした。
 それでも、新大阪でどっと乗り込んできて、5号車も〝各座席にひとりずつ〟ぐらいの着席状況になりました。



↑〝乗継〟にて、岡山からは伯備線特急「やくも5号」に移ります。
 指定席の番号(席番)は、「1番A席」でした。
 〝いちばんええ席〟やな…



↑岡山にて。伯備線特急「やくも5号」(出雲市ゆき)です。381系振り子式特急電車(6両編成)。
 ホーム入線直後に撮影しました。まだテールライトが点灯していますが、これが出雲市ゆきの先頭車です。
 先頭がパノラマ型グリーン車になっている、以前は「スーパーやくも」に使われていた編成やね。
 現在は「スーパーやくも」という列車名は無くなっており、すべて「やくも」で統一されています。



↑数年前、車内設備の大幅リニューアルを機に名付けられた〝ゆったりやくも〟という車両愛称。
 描かれているキャラクター、〝やっくん〟と〝ももちゃん〟だそうです。(ちゃんと名前も付いているんやね
 国鉄時代から使われている381系ですが、現在はリニューアルも完了し、特急「やくも」の全列車が〝ゆったりやくも車両〟で運転されているそうです。
 但し、先頭車の形状がパノラマ型車両(グリーン車)になっていない編成もあります。
 (この画像は、松江駅で降車した際に撮影)



↑指定席券に従って2号車の「1番A席」に座り、通路の向こう側の1番C・D席を写してみました。
 最前列の座席なので、目の前は壁ですが、〝ゆったりやくも〟だけあって、前方からの圧迫感は感じませんでした。
 座ってみると、目前の壁際に〝物置台〟みたいなのがあって、座席の主が自由に使って良さそうなスペースではあったけれど(自由に使っていいのです!)、
 これをテーブルとして使うには、やや、座席から距離があり過ぎるようでした



↑売店で「祭ずし」(まつりずし)を買ってから乗り込みました。(ちなみに、特急「やくも」には車内販売はありません)
 岡山駅弁の三好野本店が出しておられるやつ。もも型の容器に入った、ちらし寿司(ばらずし)です。
 商品名としては「桃太郎の祭ずし」というのですね。



↑中身はこんな感じ
 私も「祭ずし」を食べるのは久しぶり。
 酢もしっかりしみわたっていて、美味しかったです。



↑備中高梁にて。(やくも停車駅)
 駅前のバス乗り場に待機しているのは、備北バスの車両。



↑備中高梁から新見へと進む途中で、急に、雨が降ってきました
 なんで降ってくるんだ…。きょうは天気の心配は無いと思って出かけてきたんだけどな
 きょうは、松江と江津で乗り換えの待ち合わせ時間があるので、駅の周辺を散歩してみようかと思っているんだけど…、天気、大丈夫かな?



↑ほどなくして雨は止んで、また晴れてきました。良かった良かった。
 車窓には、のどかな風景が流れます。もう水が入った田んぼも見えました。この辺りでは田植えが近いんやね。



↑生山(やくも5号は停車)。



↑「やくも5号」は、11時38分のほぼ定刻に松江へ着きました。
 ここで、私の意図的に1時間10分の乗り継ぎ待ちをはさみ、次に乗るのは松江12時48分発の「スーパーまつかぜ5号」です。
 列車にずうっと〝乗りっぱなし〟も疲れるので、休憩も兼ねて1時間10分の自由行動です (←この旅行自体が自由行動だろ!って



↑駅前から通りを真っ直ぐ歩いて、宍道湖のそばまで行ってみました。
 白潟公園という場所です。きれいに整備された湖畔でした。想像以上に風が強かったけれど…
 上着を持っていて良かった。決して気温は低くはなかったと思うけれど、風が強いぶん、やや寒く感じられました。



↑「玄丹かよ」さんという方の、像です。
 昔に、ご当地・松江のために力を尽くした女性なのだそうです。



↑眺める方向によっては、どこまでもどこまでも宍道湖… な風景でした。



↑県立美術館のあたりまでぷらぷらと歩き回ったのち、また駅前へ帰ってきました。
 このあとは、駅の建物に戻り、土産店などをぷらぷらと見て歩きました。(ぷらぷら…、好きやな



↑松江駅ホームにて。115系(2両編成)の普通電車・西出雲ゆき。
 独特な顔つきですが、車体改造で生まれた、れっきとした〝先頭車〟です。



↑同じ普通電車の、最後尾側。こっちは〝見慣れた〟顔です。



↑それでは、旅を続けましょう。
 松江から江津まで特急「スーパーまつかぜ5号」で、びゅーっ!と移動します。



↑「スーパーまつかぜ5号」に使われるキハ187系の車内。
 最前列の座席(1番C席・D席)は、前面展望を楽しめそうやね
 私の座席は、3番A席だけど。



↑〝3A〟やし、なんか、そんな予感はしていたんだけどな…
 視界には窓枠 今回もぶち当たってしまいました
 みどりの窓口のコンピュータが発券してくれた席番との巡り合わせなので、これはこれで、『今回はどの席だろうか』と私は楽しんでおります。





↑さきほど、松江で途中下車(自称、自由行動)の際に、町なかで昼食を済ませてくる-、のも一手だったかと思うのですが、
 最終的にはやっぱり「駅弁」にしました。
 くどいですが、列車の中で、車窓を眺めながら食べるのが、私には美味しい



↑しじみ付きでした。うまかった。



↑日本海の白波を見ながら、「スーパーまつかぜ」は快調に飛ばします。



↑江の川(ごうのかわ)を渡っています。この川を渡ったら、江津に到着しました。





↑江津で下車し、ホームで「スーパーまつかぜ」を見送りました。
 カメラを構えて、走り去る列車を撮ろうと思った瞬間、画面左側から〝旗〟がパタパタとなびいて写り込んできました



↑旗の正体は、これです。
 『さあ、三江線に乗ろう。』とあります。すごいメッセージやな…



↑跨線橋の通路には、ポスターも貼ってありました。



↑ちなみに、この通路には、いろいろなポスターが貼ってありました。
 近鉄しまかぜ号まで貼ってあるやん 江津駅に「しまかぜ」のポスターとは、驚きました!
 USJ、バックドロップ… そんなえげつないモノ、誰が乗るものかー!
 それよりも…、さあ、三江線に乗ろう。(誰がそんなまとめ方をしろと…)



↑江津駅前。
 三江線の発車時刻まで、約1時間の待ち合わせです。(これも自分で意図してスケジュールを組みました)
 このあと三江線に〝長時間〟乗りっぱなしとなるので、そのまえに散歩などして、気分をリフレッシュしておこうという魂胆。
 土地勘はまったくありませんが、江津駅の周辺をぷらぷら歩いてみようと思います。



↑駅前から東へ歩いて行くと、江の川の堤防に突き当たりました。
 さきほど「スーパーまつかぜ」で渡った、江の川にかかる鉄橋です。(山陰本線)



↑これから乗る三江線の線路沿いも、ちょこっと歩いてみました。



↑これは、駅の西方にある跨線陸橋(道路)から江津駅ホームを写してみたもの。金網越しで、見づらくてスミマセン。



↑駅に戻ってきました。
 ホームの駅名標と、三江線の発車時刻表です。
 画像なので文字が小さいけれど、パッと見で、三江線の運転本数がめっちゃ少ないことが分かるでしょう?



↑山陰本線の上り、普通・出雲市ゆきがやってきました。





↑上の画像と同じ駅名標なのですが、三江線が発車する3番線に向いて立っている駅名標。
 隣駅として江津本町のみが記載された、三江線専用の駅名標です。



↑三江線の列車が入線しました。キハ120形の、もちろん1両編成
 江津15時08分発の三次ゆきです。
 この列車に乗るために、きょうは、江津までやってきました!
 三次まで所要約3時間40分という、異様に長い旅が、いま始まります。


(つづく)