
上野公園は浅草寺とともに台東区のシンボルともいえる。その上野公園のシンボルといえば西郷隆盛像であろう。
この銅像は上野公園の玄関口ともいえる上野の山を上ったところで、街を見渡すように佇んでいる。

この像があの高村光太郎の父親である高村光雲の作とは、先日はぐれ雲さんから教えていただくまで、何十年もこの界隈に住んでいながら知りませんでした。
そこで改めてこの像を見てきました。

明治維新において多大な功績を残した西郷隆盛の記念像は、
「明治20年起工、同30年に竣工され、我が国彫刻界の巨匠、高村光雲の作である。西郷隆盛の偉大な功業は、その信条たる『敬天愛人』の精神に発した仁愛と至誠没我の所以であり日本の代表的な偉人として今なお敬慕される。」
と像の横の碑に刻まれていた。

あまりにも身近にあるために普段何気なく見過ごしてきたこの像、改めてよくみるとその威風堂々とした姿に圧倒される思いでした。
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「敬天愛人」とは
天を敬い人を愛し、天を知り、己を尽くし、
人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ねるべし。
天は人も我も、同一に愛し給うゆえ
我を愛する心を以って、人を愛するなり。
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この道は、総てに通じ、幾多の辛酸を歴た西郷隆盛の教えだそうです。
はぐれ雲さんのお陰で勉強しちゃいました。
こちらには智恵子抄 と道程 が美しい写真とともに載っています。
2006.01.12