【海外こぼれ話】から
『火だるまネズミが復讐=意地悪じいさんの家、全焼』
老人に生きたまま焚き火に投げ込まれ、火だるまとなったネズミが老人宅に駆け込み、家を全焼させる「復讐劇」が米国で起きた。
事件があったのは米ニューメキシコ州フォートサムナー。
81歳のルシアノ・マレスさんは家の中で捕まえたネズミを、落ち葉とゴミを燃やしていた庭の焚き火に投げ込んだ。ネズミは火だるまとなったが、焚き火から飛び出して木造の家に突進。家の外壁に火が燃え移り、家はほぼ全焼した。
地元消防当局者によると、ネズミは家の窓の下に逃げ込み、外壁が燃え出したという。2カ所の消防署から消防隊が出動し、消火に当たったが、消し止めるまでに2時間も掛かった。〔AFP=時事〕
後に、この話には少し脚色があるとも漏れ聞いた。
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この話を行きつけの床屋の親父さんに話したところ、こんな話をしてくれた。
「その昔の若い頃、赤犬を食べる習慣があった。捕まえた赤犬を食べようと、仲間と一緒に畑の真ん中で、毛を焼くために生きている犬の体に火をつけた。犬は猛烈な勢いで足りまわり、畑のあちこちに積んであった藁の山にもぐりこもうとしては藁に火が付いて大変なことになった」という。
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僕にはこんな経験がある。
家にネズミが出るので、粘着シートを置いたり、猫いらずという殺鼠(さつそ)剤を置いたりしたが、一向に効果がない。
ネズミは利巧で、粘着シートの上を跳び越していくという。
ネズミは換気扇から入ってくると思われるので、仕方なく、戸外のネズミの通り道に旧式の網製のネズミ捕りを置いた。
或る日、仕事から帰ると、暗闇でガザゴソと音がする。
しめた、ネズミがかかったとばかり、恐る恐る電気をつけてみると、なんとそこにいたのは雀。
雀は逃がしてやったが、数日後、ネズミが捕れた。
しかしである、そのネズミどうしていいかわからない。
思案した結果の苦肉の策、暗闇に持って行き、なんと熱湯を掛けたのである。
それはとても後味の悪いものであった。
後に、そのまま水に沈めるのがいいと聞いた。
ゴキブリを殺すのは平気だが、ネズミくらいの大きなものを残酷な殺し方をすると後々まで気分が悪いものだ。
あのネズミ、いつか復讐に来るのだろうか? もう時効だと思うのだが。
記事のタイトルにある、「意地悪じいさん」は、僕ではありませんので、念のため。
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★やれ打つな 蝿が手をする 足をする
小林一茶
2006.01.19
『火だるまネズミが復讐=意地悪じいさんの家、全焼』
老人に生きたまま焚き火に投げ込まれ、火だるまとなったネズミが老人宅に駆け込み、家を全焼させる「復讐劇」が米国で起きた。
事件があったのは米ニューメキシコ州フォートサムナー。
81歳のルシアノ・マレスさんは家の中で捕まえたネズミを、落ち葉とゴミを燃やしていた庭の焚き火に投げ込んだ。ネズミは火だるまとなったが、焚き火から飛び出して木造の家に突進。家の外壁に火が燃え移り、家はほぼ全焼した。
地元消防当局者によると、ネズミは家の窓の下に逃げ込み、外壁が燃え出したという。2カ所の消防署から消防隊が出動し、消火に当たったが、消し止めるまでに2時間も掛かった。〔AFP=時事〕
後に、この話には少し脚色があるとも漏れ聞いた。
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この話を行きつけの床屋の親父さんに話したところ、こんな話をしてくれた。
「その昔の若い頃、赤犬を食べる習慣があった。捕まえた赤犬を食べようと、仲間と一緒に畑の真ん中で、毛を焼くために生きている犬の体に火をつけた。犬は猛烈な勢いで足りまわり、畑のあちこちに積んであった藁の山にもぐりこもうとしては藁に火が付いて大変なことになった」という。
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僕にはこんな経験がある。
家にネズミが出るので、粘着シートを置いたり、猫いらずという殺鼠(さつそ)剤を置いたりしたが、一向に効果がない。
ネズミは利巧で、粘着シートの上を跳び越していくという。
ネズミは換気扇から入ってくると思われるので、仕方なく、戸外のネズミの通り道に旧式の網製のネズミ捕りを置いた。
或る日、仕事から帰ると、暗闇でガザゴソと音がする。
しめた、ネズミがかかったとばかり、恐る恐る電気をつけてみると、なんとそこにいたのは雀。
雀は逃がしてやったが、数日後、ネズミが捕れた。
しかしである、そのネズミどうしていいかわからない。
思案した結果の苦肉の策、暗闇に持って行き、なんと熱湯を掛けたのである。
それはとても後味の悪いものであった。
後に、そのまま水に沈めるのがいいと聞いた。
ゴキブリを殺すのは平気だが、ネズミくらいの大きなものを残酷な殺し方をすると後々まで気分が悪いものだ。
あのネズミ、いつか復讐に来るのだろうか? もう時効だと思うのだが。
記事のタイトルにある、「意地悪じいさん」は、僕ではありませんので、念のため。
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★やれ打つな 蝿が手をする 足をする
小林一茶
2006.01.19