夫婦愛に満ちた「60歳のラブレター」の中には溢れるほどの愛が詰っている。
その愛を、蚤虱(のみしらみ)をはじめ蚊、蠅、蛙などの小さな命にまで注いだ俳人がいた。
言わずと知れた小林一茶である。
一茶は幼い頃に親を亡くし、わが娘にも満二歳を待たず「天然痘の神に見込まれて」先立たれているのだそうです。
親が子を守り育て、強いものが弱いものをかばう、そうした温かい関係を心から望んでいたが、必ずしも得られなかったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/f3/8271a22459e426e5378950c42d1d12e7.jpg)
雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る
む(う)まさ(そ)うな 雪がふうはり ふはり哉
やせ蛙 負けるな一茶 これにあり
やれ打つな 蠅が手をすり 足をする
雪とけて 村いっぱいの 子ども哉
飛べよ蚤 同じ事なら 蓮の上
露の世は 露の世ながら さりながら
小林一茶
~「声に出して読みたい日本語」から~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
一茶は、生きとし生けるものは、蚤虱(のみしらみ)に至るまで命が惜しいのは人と同じだとも言っている。
☆「歴史の中で吟味され生き抜いてきた名文、名文句を声に出して読み上げてみると、そのリズムやテンポのよさが身体に染み込んでくる。そして身体に活力を与える。それは、たとえしみじみしたものであっても、心の力につながってくる。」と、この本はいっている。
声を出して読んでみるとまた趣が違うものですね。
2006.01.29
その愛を、蚤虱(のみしらみ)をはじめ蚊、蠅、蛙などの小さな命にまで注いだ俳人がいた。
言わずと知れた小林一茶である。
一茶は幼い頃に親を亡くし、わが娘にも満二歳を待たず「天然痘の神に見込まれて」先立たれているのだそうです。
親が子を守り育て、強いものが弱いものをかばう、そうした温かい関係を心から望んでいたが、必ずしも得られなかったという。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6b/f3/8271a22459e426e5378950c42d1d12e7.jpg)
雀の子 そこのけそこのけ お馬が通る
む(う)まさ(そ)うな 雪がふうはり ふはり哉
やせ蛙 負けるな一茶 これにあり
やれ打つな 蠅が手をすり 足をする
雪とけて 村いっぱいの 子ども哉
飛べよ蚤 同じ事なら 蓮の上
露の世は 露の世ながら さりながら
小林一茶
~「声に出して読みたい日本語」から~
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一茶は、生きとし生けるものは、蚤虱(のみしらみ)に至るまで命が惜しいのは人と同じだとも言っている。
☆「歴史の中で吟味され生き抜いてきた名文、名文句を声に出して読み上げてみると、そのリズムやテンポのよさが身体に染み込んでくる。そして身体に活力を与える。それは、たとえしみじみしたものであっても、心の力につながってくる。」と、この本はいっている。
声を出して読んでみるとまた趣が違うものですね。
2006.01.29