これは、「ハガキ1枚に、ラブレターを書いてみませんか?」という呼びかけに寄せられたラブレターを本にしたものです。
2000年11月22日の「いい夫婦の日」にはじまった、住友信託銀行が募集した「60歳のラブレター」は、長い人生をともに歩む夫から妻へ、妻から夫への、人間ドラマが凝縮され、既に5巻まで出版されている。
そのラブレターのひとつひとつが涙を誘います。
一昨日もその中の一編を紹介しましたが、今日は第一巻の一ページ目に取り上げられたラブレターを紹介します。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
●夫から妻へ
裕子さんへ
結婚する時に約束したことを忘れていた訳ではなかったんだよ。
「どんな大喧嘩をしても朝が来たら必ずにっこり笑って『おはよう』って挨拶しようね」って。
結婚まもなくのあの大ゲンカの翌朝「おはよう」って声をかけられても男の沽券(こけん)にかかわりそうで、どうしても言葉が出なくて黙ってた。
かたくなになっている僕の背中に「いってらっしゃい気をつけて」って明るく見送ってくれた声は一生忘れないよ。
あの時のあの一言で君を一生大事にしようっと誓ったんだよ。
光男
榎本光男さん(56歳)
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
男ってつまらない事に意地を張るものなんですよね。
でも心の中では「ごめん、すまない!」なんて思うのです。
この裕子さんのように、爽やかで明るい女性に男は「一生大事にしよう」なんて思っちゃうのです。
この裕子さんに「ぐぅ~さん」がダブりました。
2006.01.28