勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

2006-04-07 23:58:34 | Weblog
 人生、長くやっていると多くの方々から教えを受けてきた。皆さんもそうだと思うが、師と仰ぐ人はたくさんいる。
時には反面教師と思える人もいるが、それはそれで己を見つめるうえでありがたいことであり、感謝したい。
思いつきではじめたこのブログからも、多くの出会いと教えをいただいている。

 そんな中でも人生の師と仰ぎ、尊敬する人がいる。
趣味で習った歌の先生でもあるのだが、僕が働くホールの専属バンドでもあったバンドリーダーである。

 音楽性は勿論の事、その優れた人柄や謙虚さ無欲さは、今までの出会いのなかでも、数少ない素晴らしい人間性の持ち主である。

 既にバンドは解散したが、歌手の方たちからの信頼も厚く、指揮者として今も活躍しておられる。
特に美空ひばりさんの晩年はすべて、氏の指揮で歌っている。
彼女が若い頃の専属指揮者であったが、一時我がホールの専属バンドとなっていたためブランクがあり、自身のバンドの解散を機に彼女の強い要望で、指揮者として信頼を一身に受けていたのである。
それは、その手腕は言うに及ばず人間性からくることであるのは、容易に察せられる。

 美空ひばり特集などでは、テレビにも出演しているので、ご存知の方もいるかもしれませんが、彼女の歌うシーンでは指揮者として画面に写ることもある。
ひばりさんのエピソードを聞くのも楽しみのひとつであり、彼女の知られざる一面は、世に言われる女王というよりも、愛すべき可愛い人柄のようであった。

 氏は落語にも精通しており、落語家に師事もしていたそうで、ユーモアも豊かで楽しい人である。 

 僕が一時体調を崩し悩んでいた時も、心配していただき、手を尽くしてくださった。
こんな方を師と仰ぎ、今も交流があることが嬉しく、もし皆さんがテレビでご覧になったときには、そういう方だと知ってご覧いただきたい。
写真は本人の許可を得て掲載しています。
2006.04.07