ダンスをする女性にとって、おしゃれは最大の関心事であるようだ。
特に社交場としてのダンスホールは、ドレスや装身具で身を飾る絶好の場でもある。
おしゃれをして華麗?に舞い、楽しみながら健康にも役立つわけで、一石二鳥。
おしゃれ心を大いに持って、若さを保って欲しいものだ。
我がホールは、毎日午前10時から開いているので、昼間からダンスを楽しむ人も多い。
最近は芸能人の社交ダンスブームもあり、ますますその傾向は強くなっているようだ。
結成したばかりの女性主体のバンド 「サンドラとクイーンズ」
僕がこのお店に入店して間もなくの正月、かなり年配のお客様に付いた。
帰り際、社交辞令として「明日も待ってますね」と言って送った。
次の日そのお客様がみえた。その日も同じように送った。次の日もみえた。
そうして一週間毎日来てくれたのである。
一週間目、「明日は主人が海外旅行から帰ってくるので、しばらく来られない」と言う。毎日来てくれたのはそういう理由があったのか。
それから、そのお客様との長いお付き合いが始まった。
彼女がよく言っていた言葉、
「病院でお金を使うことを考えれば、ダンスで健康を保てるのなら、同じお金でも楽しく使ったほうが価値がある」
それは彼女の哲学でもあったようだ。
小柄で、ちょっと、いや、だいぶ小太りであるが(だいぶは小太りと言わないかも知れないが・・・)お客様としては、我儘を言うわけでもなく、可愛い性格で、愛すべき人柄である。容貌には触れないでおこう。
僕の友人は彼女の事を「クマさん」とニックネームを付けた。(我が家には縫いぐるみの可愛いクマさんがいるが)
そんな彼女を僕はとてもいとおしく思っていた。
楽しいことへの労力を惜しまない彼女から、東京で行われたダンスの世界選手権大会の、前夜祭のディナーパーティーを含む競技会への三夜連続の招待を受けた。
ホテルでの前夜祭は、ディナーと共に各国の一流選手と過ごす稀な機会でもある。
ホテルに着いて、着替えをして更衣室から出てきた彼女を見て一瞬たじろいだ。
着替えてきた真っ赤なドレスは、スカートがこれ以上は広がらないというほどに大きく広がった、往年の歌手・松山恵子さんを思わせる、フランス人形が着るようなドレス。
一世一代のお洒落をしてきた彼女との前夜祭のパーティは、楽しくもあり、可愛らしくもあったが、ちょっとだけ気恥ずかしい一夜だった。
ある年のお店でのクリスマスパーティの日、彼女が言った。
「あのドレスを着ようと思ったら、太ってしまい着られなかった」
その言葉を聞いて「ホッ!」としたと同時に、このまま痩せないでくれ、と思った僕は罪人(つみびと)?
特に社交場としてのダンスホールは、ドレスや装身具で身を飾る絶好の場でもある。
おしゃれをして華麗?に舞い、楽しみながら健康にも役立つわけで、一石二鳥。
おしゃれ心を大いに持って、若さを保って欲しいものだ。
我がホールは、毎日午前10時から開いているので、昼間からダンスを楽しむ人も多い。
最近は芸能人の社交ダンスブームもあり、ますますその傾向は強くなっているようだ。
結成したばかりの女性主体のバンド 「サンドラとクイーンズ」
僕がこのお店に入店して間もなくの正月、かなり年配のお客様に付いた。
帰り際、社交辞令として「明日も待ってますね」と言って送った。
次の日そのお客様がみえた。その日も同じように送った。次の日もみえた。
そうして一週間毎日来てくれたのである。
一週間目、「明日は主人が海外旅行から帰ってくるので、しばらく来られない」と言う。毎日来てくれたのはそういう理由があったのか。
それから、そのお客様との長いお付き合いが始まった。
彼女がよく言っていた言葉、
「病院でお金を使うことを考えれば、ダンスで健康を保てるのなら、同じお金でも楽しく使ったほうが価値がある」
それは彼女の哲学でもあったようだ。
小柄で、ちょっと、いや、だいぶ小太りであるが(だいぶは小太りと言わないかも知れないが・・・)お客様としては、我儘を言うわけでもなく、可愛い性格で、愛すべき人柄である。容貌には触れないでおこう。
僕の友人は彼女の事を「クマさん」とニックネームを付けた。(我が家には縫いぐるみの可愛いクマさんがいるが)
そんな彼女を僕はとてもいとおしく思っていた。
楽しいことへの労力を惜しまない彼女から、東京で行われたダンスの世界選手権大会の、前夜祭のディナーパーティーを含む競技会への三夜連続の招待を受けた。
ホテルでの前夜祭は、ディナーと共に各国の一流選手と過ごす稀な機会でもある。
ホテルに着いて、着替えをして更衣室から出てきた彼女を見て一瞬たじろいだ。
着替えてきた真っ赤なドレスは、スカートがこれ以上は広がらないというほどに大きく広がった、往年の歌手・松山恵子さんを思わせる、フランス人形が着るようなドレス。
一世一代のお洒落をしてきた彼女との前夜祭のパーティは、楽しくもあり、可愛らしくもあったが、ちょっとだけ気恥ずかしい一夜だった。
ある年のお店でのクリスマスパーティの日、彼女が言った。
「あのドレスを着ようと思ったら、太ってしまい着られなかった」
その言葉を聞いて「ホッ!」としたと同時に、このまま痩せないでくれ、と思った僕は罪人(つみびと)?
-つづく-
2006.04.12