ダンスは健康にいいと言われます。その理由の一つに普段使わない筋肉を使うことがあげられます。
ダンスには、特に後退の動作が多くありますが、これは普段の生活の中ではほとんど行われない動作です。
この動作が脳への刺激にもなると聞いたことがあります。
僕のお客様の中に、今年6月に傘寿(80歳)を迎える方がいます。
足も腰もお達者クラブ、特に達者なのは口。
若い頃から国会議員の秘書をしていたそうで、毒舌家を自認する僕も適わない。
足腰よりも口のほうが疲れるのではないかと思えるほど、踊っている間もほとんど喋り通し、僕は相槌を打って返事をしているだけでいい。
週一度は健康のためにと踊りに来る彼女、或る日、帰ろうと外に出ると、彼女とばったり遇った。
帰りかけたが、戻って来て、
「お茶でも飲みませんか」と誘われたのだが、その日は用事があり、早く帰らなければならなかった。
「家でゴキブリが待っているから今日は帰ります」
そう言って、お断りすると素直に帰って行った。
一週間後踊りに来た彼女曰く
「この間は振られっちゃったわ!」
そう言ってふくれている。
「振ったわけじゃないですよ、用事があったんだからしょうがないでしょ!」
「わたしが誘っても、ゴフジンが待っているからって帰っちゃったじゃない」
「エ~ッ!そんな事言わないでしょう」
ゴキブリをご婦人に変えてしまっている。
「言ったわよ、若くて綺麗なご婦人が待っていたんでしょ!」
本気で怒っている。
「そうですよ!毎日違う、きれいなご婦人が来て待ってますよ!」
そんな彼女が3年前、我がホールの行事の一つ、お客様と教師によるデモンストレーションに出演した。
考え方のユニークな彼女、人生最初で最後というそのデモは、彼女の喜寿のお祝いを兼ねた生前葬として、多くのお友達を招待し、レッスンの成果を見せてくれた。
そんな彼女が我がHPのデモのギャラリーに寄せてくださったコメントです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
老・みんなが通る道、どうする?こんな事考えても仕方ない歳で、デモンストレーションをしたいなんて何夢見てんの、阿呆じゃない。
○○年前、初めて教室の門を叩いた時、歩けるうちは踊れるんだから基本はしっかりやりなさい。・・・大昔の話。“ヨーシこれだ”
昨年梅雨寒の頃、先生にそれとなく「デモしたいんですけど」と話を向けたら“エッ”ひと呼吸おいて、いいでしょうと受けてくれました。
何しろ還暦どころか喜寿ですから当惑するのも当然です。
そして'03.9.21 当日までは特訓、叱咤の毎日でした。
ダンスはワルツに始まりワルツに終わると言われてますから、生バンドの松井先生にお願いした“エーデルワイス”の流れに乗ってどうにかラストまで漕ぎつけました。
友人、知人の応援してくれたお蔭でしょう。
沢山の花束を頂き、
“ただ一度、たった一夜を華やぎて、紅水引の生前葬”
にピリオドを打ちました。
私にとってこの喜びは何にも勝る御褒美です。
今もリハビリのつもりで歩けるうちは踊れるものと、無理のない程度にダンス三昧です。 ありがとうございました。
このデモから2年後には、三回忌のデモをやろうと話していたが、それはまだ実現していない。
画像とコメントは、本人の許可をいただきました。
2006.04.14
ダンスには、特に後退の動作が多くありますが、これは普段の生活の中ではほとんど行われない動作です。
この動作が脳への刺激にもなると聞いたことがあります。
僕のお客様の中に、今年6月に傘寿(80歳)を迎える方がいます。
足も腰もお達者クラブ、特に達者なのは口。
若い頃から国会議員の秘書をしていたそうで、毒舌家を自認する僕も適わない。
足腰よりも口のほうが疲れるのではないかと思えるほど、踊っている間もほとんど喋り通し、僕は相槌を打って返事をしているだけでいい。
週一度は健康のためにと踊りに来る彼女、或る日、帰ろうと外に出ると、彼女とばったり遇った。
帰りかけたが、戻って来て、
「お茶でも飲みませんか」と誘われたのだが、その日は用事があり、早く帰らなければならなかった。
「家でゴキブリが待っているから今日は帰ります」
そう言って、お断りすると素直に帰って行った。
一週間後踊りに来た彼女曰く
「この間は振られっちゃったわ!」
そう言ってふくれている。
「振ったわけじゃないですよ、用事があったんだからしょうがないでしょ!」
「わたしが誘っても、ゴフジンが待っているからって帰っちゃったじゃない」
「エ~ッ!そんな事言わないでしょう」
ゴキブリをご婦人に変えてしまっている。
「言ったわよ、若くて綺麗なご婦人が待っていたんでしょ!」
本気で怒っている。
「そうですよ!毎日違う、きれいなご婦人が来て待ってますよ!」
そんな彼女が3年前、我がホールの行事の一つ、お客様と教師によるデモンストレーションに出演した。
考え方のユニークな彼女、人生最初で最後というそのデモは、彼女の喜寿のお祝いを兼ねた生前葬として、多くのお友達を招待し、レッスンの成果を見せてくれた。
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そんな彼女が我がHPのデモのギャラリーに寄せてくださったコメントです。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
-人生に御褒美-
老・みんなが通る道、どうする?こんな事考えても仕方ない歳で、デモンストレーションをしたいなんて何夢見てんの、阿呆じゃない。
○○年前、初めて教室の門を叩いた時、歩けるうちは踊れるんだから基本はしっかりやりなさい。・・・大昔の話。“ヨーシこれだ”
昨年梅雨寒の頃、先生にそれとなく「デモしたいんですけど」と話を向けたら“エッ”ひと呼吸おいて、いいでしょうと受けてくれました。
何しろ還暦どころか喜寿ですから当惑するのも当然です。
そして'03.9.21 当日までは特訓、叱咤の毎日でした。
ダンスはワルツに始まりワルツに終わると言われてますから、生バンドの松井先生にお願いした“エーデルワイス”の流れに乗ってどうにかラストまで漕ぎつけました。
友人、知人の応援してくれたお蔭でしょう。
沢山の花束を頂き、
“ただ一度、たった一夜を華やぎて、紅水引の生前葬”
にピリオドを打ちました。
私にとってこの喜びは何にも勝る御褒美です。
今もリハビリのつもりで歩けるうちは踊れるものと、無理のない程度にダンス三昧です。 ありがとうございました。
-是谷 光-
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~このデモから2年後には、三回忌のデモをやろうと話していたが、それはまだ実現していない。
画像とコメントは、本人の許可をいただきました。
2006.04.14