勿忘草 ( わすれなぐさ )

「一生感動一生青春」相田みつをさんのことばを生きる証として・・・

札束

2006-04-18 15:42:06 | Weblog
 我がホールでは、月に一度の割合で何らかのイベントがある。
そのひとつに、お客様の日頃の練習の成果を披露するデモンストレーションが、春と秋の二回行われる。 

 そのデモが、17日・18日の二日にわたって行われ、我がお客様は初日に出演し、何とか無事に踊る事ができ、ホッとしている。
その報告は写真が出来たときにでもさせていただこうと思っています。
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 デモ当日は、たくさんの花束やお祝いをいただくのですが、数年前の或る日、デモに出演することになった時、あるお客様から質問を受けた。
「花束がたくさんあっても仕方ないでしょうから、花束とお祝いとどちらにしましょうか?」
このお客様大変ジョークの解る方で、愉快な方である。
「花束より、札束がいいな」
そう答えたが、当日そのことは忘れていた。
いただいたお祝いの熨斗袋、開けてびっくり玉手箱。
一万円札2枚に手製の帯が捲いてある。
なんとその帯には「札束」と書かれていた。僕は思わず大笑いしてしまった。

 その方には関係者でなければ入れない、皇居で行われた雅楽の演奏会にも招待され、貴重な体験もさせていただいた。

 残念ながら数年前、癌でこの世を去ったが、それから数週間経った或る日、電話のベルが鳴った。
ナンバーディスプレイの名前を見てびっくり仰天、彼女からではないか。
恐る恐る電話に出ると、ご主人からで、名簿の中にどなたか分からない名前があるので、知らないかという問い合わせの電話であった。
あの世からの電話でなくて良かったような、残念だったような・・・。

 いい人は早死にするというけれど、僕も心配。
2006.04.18