2007年ダービー馬・ウオッカ、春の天皇賞馬・メイショウサムソン、マイルの絶対王者・ダイワメジャー、2006年牝馬2冠・カワカミプリンセスなど、国内外のGI馬7頭が参戦、他にもポップロック、アドマイヤメイン、トウカイトリックと無冠の実力馬が揃い、まさに「オールスター戦」いや「中央競馬統一王座決定戦」となった今年の宝塚記念。雨の中で行われたこのレース、最後に笑ったのは?
直前までの単勝オッズは、ウオッカが1番人気(3.6倍)。2番人気にメイショウサムソン(4.2倍)、その後アドマイヤムーン、ポップロック、ダイワメジャーと続きました。
ほぼ綺麗なスタートで始まったレースは、いきなりウオッカが飛び出すのかと思いきや、ローエングリンが先頭に立ちました。その後ろからアドマイヤメインが続くという予想通りの展開。そのあとシンガポール王者・シャドウゲイト、3歳馬からのもう一等の刺客・アサクサキングスが続きます。ウオッカは8番手くらいでゴール板を通過。通過時点では有力馬はほぼ集団で固まっている状態で1コーナーに入ります。
縦長の展開で2コーナーに入ると、ローエングリンがやはり逃げる。シャドウゲイトは4番手、ダイワメジャー6番手、カワカミ7番手、悲願の中央GI制覇に燃える・コスモバルク8番手、ウオッカは9番手から。しかし首が上がっているようだが。メイショウサムソンは11番手くらいか?ドバイ王者・アドマイヤムーンが12番手、ポップロックはその後ろに付いたまま間もなく最終コーナーへ。
残り600、逃げたローエングリンが失速し一団に形成される。4コーナー手前でカワカミプリンセスが先頭に立つ!しかし、外からメイショウサムソンがやって来た!さらに外からアドマイヤムーンも来ている!ウオッカは内から襲いかかる!どの馬が勝ってもおかしくない大混戦模様だ!カワカミが粘るも、メイショウサムソンがわずかに先頭に立つ!アドマイヤムーンも負けない!ウオッカも追うがさすがに届かない。残り150mでサムソンとムーンの一騎打ち!ゴール直前でアドマイヤムーンが先頭に立ってそのままゴール!3着争いにポップロックが入線。ウオッカは最後失速してしまいました。
結果と払戻金
1 アドマイヤムーン 2:12.4
2 メイショウサムソン 1/2
3 ポップロック 2
4 アドマイヤフジ クビ
5 ファストタテヤマ 1/2
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6着 カワカミプリンセス
8着 ウオッカ
11着 コスモバルク
12着 ダイワメジャー
14着 シャドウゲイト
単勝
6 670円
複勝
6 190円
17 160円
5 190円
枠連
3-8 700円
馬連
6-17 1,460円
馬単
6-17 3,180円
ワイド
6-17 520円
5-6 510円
5-17 460円
3連複
5-6-17 2,720円
3連単
6-17-5 15,570円
2007年春の統一王者はアドマイヤムーンに決定しました。勝ったアドマイヤムーンは、国内でのGIは初めて。ドバイ・デューティーフリーでの勝利を含めると2勝目となります。鞍上の岩田康誠騎手は、2004年の菊花賞以来通算2勝目(当時は地方・園田所属)、中央移籍後GI初制覇となりました。
アドマイヤムーンは、3月にドバイ、4月には香港と海外を連戦。国内でのレースは2月の京都記念以来、しかも主戦の武豊騎手に代わり、岩田騎手との新コンビとレース前は不安だらけでした。しかし、終わってみれば同世代のライバル・メイショウサムソンに勝利。不安を吹き飛ばす結果となりました。
メイショウサムソンは気持ちで負けた感じでしょうか。でも強かった。秋にはウオッカと同様、凱旋門賞に挑戦予定。フランスでも雑草魂を見せ付けてほしい。
ウオッカは最後に失速し8着。雨、重馬場、3歳牝馬、内枠と不利な状態でした。プラスとなるはずだった51キロの軽量でもダメ。大きな挫折いや屈辱を味わった一方で、凱旋門賞への課題も見つかった宝塚記念となりました。
牝馬でダービー制覇、宝塚記念参戦と上半期の競馬界をにぎわせてくれたウオッカ。秋はどんなサプライズを起こしてくれるのでしょうか?
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