オシムジャパン2007年の第2戦はモンテネグロ戦。今日から始まるキリンカップは、アジアカップの前哨戦が意味づけられています。中村俊輔、高原直泰、中田浩二、稲本潤一の海外勢も合流。まずはFIFA加盟したばかりのモンテネグロに勝利を飾りたいところ。
今日の先発メンバーは、矢野貴章と高原の2トップ、GKにオシム体制になってからは初招集の楢崎、ゲームキャプテンには遠藤保仁。巻、稲本、中田はベンチ入り。俊輔はベンチ外から試合を見つめることにしました。
日本のキックオフで始まったこの試合、前半5分、モンテネグロが左サイドからのFKをブヨビッチが頭で合わせるも届かず。1分後、日本は遠藤のFKを鈴木啓太に合わせるも相手DFにクリアされます。10分、遠藤のロングパスから山岸が受けると、中央でシュートを放つもゴール枠外へ。17分、こぼれ球に矢野が反応したものの、相手GKに阻まれてシュートを打てず。前半23分、日本は左ショートコーナーから、遠藤がクロスを上げると、ファーサイドにいた中澤がヘッドで先制ゴール!中澤にとっては代表復帰後初ゴールとなりました。
追加点がほしい日本は、右サイドの駒野からチャンスを作ろうとするも、モンテネグロDF陣の前に追加点が挙げられない。逆にモンテネグロは、クリアボールを拾ったボジョビッチが豪快なミドルシュートを放つもゴール上へ外しました。38分、中村憲剛のサイドチェンジからパスを受けた駒野がクロスを上げると、ニアサイドに走り込んだ高原が豪快に頭で合わせた!高原の2試合連続ゴールで2-0とします。41分、またも駒野がクロスを上げると、山岸がヘッドを狙うが、相手GKがファインセーブ!前半は果敢に攻めた日本が2-0で折り返し。
後半、モンテネグロは2人を入れ替え。後半開始早々、カウンターからN・ブヨビッチが左サイドをドリブル突破し、クロスを上げるも坪井がクリア。52分、遠藤が右足でシュートを狙うがGKがキャッチ。1分後、中村憲剛がシュートを狙うが大きく外す。
後半18分、クロスの精度を欠いた山岸に代えて佐藤寿人を投入。64分、遠藤のスルーパスから高原が抜け出すが判定はオフサイド。67分、高原がブルザノビッチに足をかけたとしてPKを献上させてしまう。PKで1点を返したいモンテネグロはブルザノビッチが蹴るもシュートは左に外れました。その後もモンテネグロの反撃のチャンスが続きますが、日本DF陣が踏ん張ります。
76分、途中出場の水野が右サイドからドリブルで突破、クロスを入れるも佐藤寿に合わず。残り10分で日本は2人の選手を交代。巻投入で3点目を狙いに行く。47分、左コーナーキックから巻がヘッドで合わせるもキーパー正面…。惜しい!終了間際に橋本英郎と藤本淳吾を入れるも時間が足りず試合終了。2-0で日本がキリンカップ初戦を白星で飾りました。
前半は果敢に攻めた日本でしたが、後半は運動量が落ち、モンテネグロに反撃の機会を与えてしまいましたが、終わってみれば完封勝ちとなりました。試合後、オシム監督はモンテネグロの監督と談笑する場面がありました。旧ユーゴ系ということもあり、監督自身も嬉しかったのかもしれません。オシム監督の故郷・サラエボは、旧ユーゴスラビアの主要都市でした。しかし、ボスニア・ヘルツェゴビナに独立してからはサラエボ内戦で町が崩壊してしまいました。ちなみに今回対戦したモンテネグロは隣国です。
初戦を白星で飾った日本代表。5日のコロンビア戦(埼玉スタジアム)では、川口をスタメン起用、俊輔や稲本、中田浩二が出場予定。キリンカップ優勝でアジアカップに弾みをつけてもらいたい。