EURO2008はグループステージ最終戦に突入。決勝トーナメント進出を決めたチームも続々決まっています。ここまでベスト8入りを決めたのは、A組はポルトガルとトルコ、B組はクロアチアとドイツ、C組はオランダが1位通過決定。D組はスペインが2連勝で通過しています。そして決勝トーナメントの組み合わせの一部が決定。19日はポルトガルVSドイツ(@バーゼル)、20日はクロアチアVSトルコ(@ウィーン)となりました。
さて、17日(現地時間)は「死のグループ」C組の最終戦です。ここまでの順位は、この通り。
1位 オランダ 2勝0敗 勝ち点6
2位 ルーマニア 2分け 勝ち点2
3位 イタリア 1敗1分 勝ち点1
4位 フランス 1敗1分 勝ち点1
今回はオランダVSルーマニア、イタリアVSフランスの2試合。イタリアVSフランスはどちらかが勝てばベスト8入りとなりますが、もしルーマニアがオランダに勝った場合はルーマニアがベスト8入りとなります。さあ、いよいよ運命の最終戦。最後に笑うのはどの国か?
イタリアVSフランス 両チームのスタメンです!
イタリア
GK 1 ブッフォン
DF 2 パヌッチ
DF 3 グロッソ
DF 4 キエッリーニ
DF19 ザンブロッタ
MF 8 ガットゥーゾ
MF10 デ ロッシ
MF20 ペロッタ
MF21 ピルロ
FW 9 トニ
FW18 カッサーノ
フランス
GK23 クペ
DF 3 アビダル
DF 5 ギャラス
DF13 エブラ
DF14 クレルク
MF 6 マケレレ
MF10 ゴブ
MF20 トゥララン
MF22 リベリー
FW 9 ベンゼマ
FW12 アンリ
イタリアはトニとカッサーノ、フランスはアンリとベンゼマの2トップで臨むことに。FW陣にゴールは生まれるのか?
白いユニフォームで臨むイタリアボールで前半キックオフ!まずイタリアがロングボールを入れますが、トニが合わせられず。直後にベンゼマのパスからリベリーがシュート!イタリアDFに当たってCK。最初のCKはイタリアDFがクリア。2本目のCKはシュートまで持ち込めず。
開始3分経過時点でフランスペース。左サイドでゴブが仕掛けるがボールはイタリアのゴールキック。するとロングボールからトニが抜け出してシュート!しかしボールはゴール左へ外れて先制点ならず。今度はフランスが見せます。アンリのパスを受けたリベリーがシュートを放つが枠を捉えられず。6分、ザンブロッタが中央で突破を図るが、リベリーがブロック。結果はイタリアボール。同時にリベリーが左ひざを痛めるアクシデント!フランス序盤から大ピンチ!リベリーのEUROはこのまま終わってしまうのか?リベリーは担架に運ばれてピッチを後に…、代わりにナスリが入ります。
さてイタリアのFK。ピルロの蹴ったボールは、トゥラランがクリアしてCK。そしてCKをパヌッチが頭で合わせるが、クペがファインセーブ!前半12分が経過時点で、イタリアは決定的な場面が2本あったのに対し、フランスはリベリーが負傷退場…。この時間帯はイタリアペースでしょう。14分、フランスはベンゼマがシュートを放つが、ボールは左サイドネット。
オランダVSルーマニアは15分経過時点で両チーム無得点。このまま終わればルーマニアが決勝トーナメント入りとなります。オランダはサブ要員主体で臨んでいるみたいです。余裕だな。
17分、エブラがカッサーノを倒したとして警告が出されました。イタリアは右サイドからのFK。ピルロのボールはクペがクリア。その後、イタリアの選手がペナルティエリアぎりぎりのところで倒されてしまうが、判定はノーファウル。18分、フランスはゴブが狙うもダメ。21分、スルーパスからペロッタが抜け出すが、シュートが撃てない。ここまでのボール支配率はフランス59%:イタリア41%。22分、フランスはトゥラランのクロスにアンリが合わせようとしますが、ボールはイタリアのゴールキック。
23分、トニがペナルティエリア内で倒されてPK獲得!そしてアビダルが一発レッドで退場処分!フランスますます大ピンチ!このPKをピルロがきっちり決めた!このまま行けばイタリアがベスト8入りとなります。ここでフランスはナスリに代えてブームソンを投入。前半26分時点で交代枠を2人使ってしまいました。26分、デロッシがロングシュートを放つがバーを越えてしまう。28分、カッサーノのクロスにトニがヒールであわせるが、ボールは右に逸れた。これが決まれば今大会ベストゴールでした。29分にもトニが決定的な場面でシュートを打つもダメ。ここまで4本シュートを放つもゴールまでが遠い…。
31分、フランスはゴブが1VS1を仕掛けるが、イタリア守備陣が守り抜いた。チューリッヒのスタジアムにイタリア国歌が響くなあ。33分、アンリがペナルティエリア右側でシュートを放つが、ボールは右に逸れる!今度は中央で繋いでいくが、イタリアDFが阻止。35分、クレルクのクロスはDFがカット。前半も残り10分を切りました。ちょっとフランスの時間帯か?36分、アンリがガットゥーゾに倒されてフランスFK。このFKをベンゼマが狙っていくがイタリアDFに直撃、こぼれ球をベンゼマが狙うもダメでした。38分、右サイドでフリーのガットゥーゾがクロスを入れるがクリアされます。
前半も残り5分。イタリアは中盤でゆっくりボールを回していきます。余裕ですねー。ちょっと国際映像が乱れてるぞ!42分、ベンゼマが左サイドでボールをキープすると、切り替えしてクロスを入れるが、うーん。42分、デロッシが中央で突破を図ると、キープしまくって最後は倒されてFK獲得。ここはピルロと見せかけてグロッソ!しかしボールはクペがセーブ!惜しい!直後のフランスのカウンターでベンゼマが倒されてFK。ピルロに警告が出され、決勝トーナメントは出場停止となります。フランスFKはブッフォンがキャッチ。前半ロスタイムは3分。46分、フランスは左サイドからベンゼマ→エブラがクロスを上げるが、イタリアDFがクリア。ここでエブラが足を痛めたか?でも大丈夫でした。前半終了間際、アンリが倒されてFK獲得。この行為にキエッリーニに警告が出されました。前半最後のFKはイタリアがクリアして前半終了。前半は1-0でイタリアリードで折り返し。
うわ~、大変な前半となりました。リベリーが負傷退場、トニが決定的な場面でゴールが生まれない、そしてトニが倒されてPK、アビダルが一発退場となり、ピルロが決まって先制。前半終盤にはグロッソのFKで惜しい場面がありました…。イタリアにとっては最高の内容、フランスは負傷&退場者が出るなどの最悪の展開となり、フランス・ドメネク監督の必勝プランが狂ってしまいました。
さて、オランダVSルーマニアは、前半30分にムトゥのミドルが炸裂するも枠を捉えられず。34分にはオランダ・ロッベンが決定的なチャンスを外してしまう!前半終了時点で両チーム無得点。このまま行くと、イタリアが勝ち点4、ルーマニアが勝ち点3となるので、イタリアがベスト8入りとなります。このままイタリアが逃げ切るか、それともフランスがドラマを起こすのか?、はたまたルーマニアがオランダに勝利するのか?勝負は残り45分!
さあ運命の後半戦、フランスボールでキックオフです。泣いても笑っても残り45分だ。後半1分、ゴブがカッサーノを倒してイエローカード。後半3分、カッサーノのシュートは相手にブロックされます。4分、トゥラランのクロスにアンリがシュート打てず、こぼれ球にベンゼマが強烈シュート!これは枠を捉えられない。6分、トゥラランの縦パスからアンリがシュートもブッフォンに阻まれる。6分、トニがゴールラインぎりぎりの所で折り返すもフランスGK・クペがキャッチ。後半10分経過、ここに来てフランスのチャンスが多くなったような気が…。ここでイタリアはピルロに代えてアンブロジーニを投入。ここでオランダVSルーマニアに動きが!後半9分、フンテラールのゴールでオランダが先制!このまま行けばイタリアがベスト8入りとなる。
後半11分、フランスはベンゼマが突破を図るもイタリアDFがブロック。13分、トゥラランのクロスにアンリも、判定はアンリのファウル。15分、イタリアはアーリークロスを入れるが、シュートまでには行かず。後半15分経過、残り30分となりました。15分、イタリアはトニが抜け出すが、クペがクリアする。その後カッサーノが倒されてFKを獲得。このFKをデ・ロッシが直接決めて2点目!ベスト8入りに大きな1点だ!よく見ると、アンリの足に当たっている!フランスはアンラッキー。直後にゴブが突破を図るもファウルを取られる。
19分、フランスが右サイドでFKを獲得。トゥラランが蹴ったが、相手にクリアされる。その後、イタリアのカウンターがありましたが、エブラが阻止します。フランスは3枚目のカードにアネルカを投入。完封負けで終わるわけには行きません。そのアネルカは右サイドでクロスを入れるが、チャンスまでには至りません。残り20分となりましたが、フランスの勢いが止まったように見えます。カッサーノが中盤で倒れていますが、このままフルタイムまで行けるのか?26分、フランスは右サイドでフリーの選手がクロスを入れるもダメ。27分、イタリアは途中出場のカモラネージのクロスにトニが頭で合わせるも、ボールは相手DFがクリアしてCK。そのCKはクリアされました。28分、フランスはベンゼマのシュートは枠を捉えますが、ブッフォンがナイスセーブ!フランスはまだ諦めてない。30分、カモラネージが倒されるもファウル無し。
後半30分が経過して2-0とイタリアがリード。同時刻で行われているオランダVSルーマニアはまだオランダがリード。おっと、ギャラスが腰を押さえていますが、ここは戻るかな?イタリアはまた中盤でボールをゆっくりと回している。33分、フランスは中盤で繋いでいくも、ボールはラインを超えてしまう。スタジアム内はイタリアサポーターの大合唱が始まっています。残り10分、フランスはクレルクがクロスを入れるも誰も合わせられない。フランスサポーターは落胆の表情。完全に諦めているみたいだが…。ここでイタリアはガットゥーゾに代えてアクイラーニが入ります。アクイラーニはこれがEURO初登場。37分、イタリアはボールを奪うと、カッサーノのクロスにトニがヘディング!しかし判定はオフサイド。
39分、ザンブロッタにスライディングしたアンリに警告が出される。いよいよ試合は残り5分。イタリアのベスト8入りのカウントダウンが始まりました。41分、カモラネージがシュートを放つが、相手に当たってCK。そのCKをショートで繋いで、中央にいたカッサーノがシュート。これはクペがキャッチ。オランダVSルーマニアに新たな動きが!オランダがファン・ペルシーのゴールで2点目!イタリアサポーター大喜び!これはもう決定的だな。43分、フランスは左サイドでのFKをベンゼマがクロスを入れるもゴールならず。もう一度左サイドでのFKも不発に終わった。ロスタイムは3分。イタリアはもう繋ぐだけ。フランスは奪うどころか追いつけない。フランスは相手陣内で攻め込むもイタリアDF陣が阻む。終了間際、カッサーノのスルーパスからトニがミドルを放つが、バーに直撃。フランスのラストチャンスもオフサイド。そしてタイムアップ!イタリアが2-0でフランスに勝利!勝ち点4でベスト8進出決定!敗れたフランスはC組最下位が決定し、16年ぶりのグループリーグ敗退となりました。
グループリーグ・C組最終戦、フランスVSイタリアはイタリアがフランスに完勝、オランダVSルーマニアは、オランダが控え組み主体でも強さを発揮してルーマニアに快勝しました。この結果、オランダが3戦全勝・勝ち点9で1位、2位にはイタリアが1勝1敗1分け・勝ち点4で通過。ルーマニアは2分け1敗の勝ち点2、フランスは2敗1分け、白星も挙げられず勝ち点1に終わりました。
それにしてもオランダは3試合で9得点の攻撃力にはビックリしました。初戦のイタリア戦ではカテナチオを粉砕すれば、2戦目のフランス戦はロッベンの1ゴール1アシストの活躍で圧勝、3戦目のルーマニア戦はファン・ペルシー、フンテラールにゴールで3連勝。控え組にもゴールが生まれているから、選手層も厚い感じもします。ファン・ニステルローイの健在ぶり、ロッベンの復活を見たら、優勝争いに加わるんじゃないでしょうか?
イタリアは本当に苦しい3試合でした。オランダ戦完敗の後のルーマニア戦はムトゥのゴールで先制を許しましたが、その後同点に追いつき、ムトゥのPKをブッフォンが阻止しました。結果的には引き分けに終わりましたが望みを繋いだわけです。そしてフランス戦で2得点&カテナチオが復活しました。
これで2位通過のイタリアは準々決勝でスペインと対戦します。セスク・ファブレガス、フェルナンド・トーレス、ビジャのスペイン攻撃陣をどう抑えるのか気になるところですが、ピルロとガットゥーゾの中盤のミランコンビが出場停止となりました。決勝トーナメントでも苦戦必至か?何はともあれ、グループステージ突破おめでとうございます。