連日熱い戦いが続くサッカー欧州選手権「EURO 2012」は、日本時間22日未明から決勝トーナメントが始まり、準々決勝2試合を終えてポルトガルとドイツが準決勝に駒を進めました。24日は準々決勝第3試合・スペイン(C組1位)VSフランス(D組2位)の一戦が、ウクライナ・ドネツクにある「ドンバス・アレナ」にて行われます。
大会連覇を目指すスペイン代表は、グループリーグを2勝1分け・勝ち点7の成績でグループCを首位通過を決めました。対するフランスは、グループリーグ第3戦のスウェーデン戦0-2と敗れ、23試合続いていた無敗記録が途絶えました。
両者の過去の対戦成績はスペインが13勝、フランス11勝、5引き分けとスペインが勝ち越してますが、国際大会ではフランスが5勝0敗1分けと負け知らず。スペインはこの試合で公式戦初勝利、ベスト4進出となるか?
両チームのスタメン
スペイン
GK 1 カシージャス
DF 3 ピケ
DF 15 セルヒオ・ラモス
DF 17 アルベロア
DF 18 アルバ
MF 6イニエスタ
MF 8 シャビ
MF 10 セスク
MF 14 シャビ・アロンソ
MF 16 ブスケツ
MF 21 シルバ
フランス
GK 1 ロリス
DF 4 ラミ
DF 13 レベイエール
DF 21 コシエルニー
DF 22 クリシー
MF 2 ドゥビュシー
MF 6 キャバイエ
MF 7 リベリー
MF 15 マルダ
MF 17 エムビラ
FW 10 ベンゼマ
フランスボールで始まった前半、立ち上がりは両チーム互角の展開が続き、前半6分にスペインはセスクがペナルティエリア内でDFのグリシーに倒されたが、ノーホイッスル。8分、アロンソが右サイドからロングシュートを打ったが、GKにキャッチされる。フランスは15分過ぎからボールを持つようになるが、チャンスらしいチャンスは訪れず。迎えた19分、イニエスタが左サイドで縦パス→アルバがDFを振り切ってクロス→フリーで走り込んできたアロンソがヘディングで合わせてゴール!フランスの白い壁を崩して、スペインが1点を先制!
22分、シルバの突破をフランスDFが阻止し、逆にフランスがカウンターを仕掛け、ドゥビュシーが右サイドからクロスを上げたが、ゴールラインを割る。26分、フランスはゴールよりほぼ左の位置からのFKをベンゼマが狙うもバーの上。30分、ベンゼマが左サイドでラモスに倒されFKを獲得し、キャバイエが右足で直接狙ったが、GKカシージャスが左手でセーブ。続くCKではカシージャスが押さえる。33分には左サイドのリベリーがDFに囲まれながらもグラウンダーのクロスを入れるもGKにキャッチされる。
37分、リベリーが左サイドを突破してからクロスを上げたが、ベンゼマには合わない。スペインは38分にイニエスタがセスクとのワンツーから抜け出すも、シュートはDFに当たってCK。右CKをピケが頭で合わせるもダメ。それはペケ。前半44分、スペインは左サイドのFKをシャビが狙うもGKロリスにキャッチされる。前半はアロンソのゴールでスペインが1-0とリードして終了。
後半、スペインは6分にアロンソがミドルを放って行くが、枠を捉えられない。フランスは7分にベンゼマ→リベリーが抜け出したが、リベリーがしっかりと対応し、相手のチャンスをつぶします。後半13分、フランスは左CKをリベリーが蹴るも、スペインDFがクリア。14分、スペインは自陣でアロンソがボールを奪い、右サイドを攻め込むもダメ。16分、リベリーのクロス→ドュビュシーが中央でヘディングシュートを放つも、枠を捉える事が出来ない。更に17分、ペナルティエリア内で波状攻撃を仕掛けるが、スペインDF陣が踏ん張ります。逆にスペインはシャビスルーパス→セスクがペナルティエリア手前にいたが、GKロリスが飛び出してクリア。
後半20分、フランスはドゥビュシー → メネーズ、マルダ → ナスリ。スペインはシルバOUT→ペドロIN、22分にはセスクを下げてフェルナンド・トーレスを投入。両チームとも2人選手を入れ替えてきた。24分、左サイドのペドロの折り返し→中央のトーレスには合わなかった。フランスは25分、スルーパスから抜け出したリベリーが左サイドを破り、ペナルティエリア内のラインギリギリのところでシュート性のクロスを入れたが、カシージャスに阻まれた。
後半34分、フランスはジルーを投入。これでフランスは3枚のカードを使いきった。スペインは35分、アルベロアがスルーパスを入れ、トーレスが縦に抜け出して決定的チャンスを迎えるもオフサイド。スペインも39分、イニエスタを下げてカソルラを入れる。フランスは43分、左CKをナスリ蹴るも決まらない。44分、カソルラのスルーパスを受けたペドロがペナルティエリア内で倒されてPKを獲得。このPKをアロンソが左隅に決めて2点目。これで勝負ありだろう。結局試合は2-0でスペインが勝利し、陣決勝進出を決めました。
スペインVSフランスの一戦は、シャビ・アロンソの2得点により、スペインが勝利。後半はフランスの反撃がありましたが、カシージャスを中心としたスペイン守備陣が1点を守り続け、後半ロスタイム直前にアロンソのPKでフランスを突き放しました。その前にカソルラとペドロの交代組の2人が良い仕事をしました。この試合のヒーローとなったアロンソは、これが代表100試合目だそうで、自らの2ゴールで節目の試合に花を添えました。これでスペインは27日の準決勝でポルトガルと対戦。大会初の連覇まであと2勝です。
準々決勝は3試合を終えてポルトガル、ドイツ、スペインが勝利。日本時間25日早朝はイングランドVSイタリアがベスト4最後の椅子をかけて争います。イングランドはルーニーが復帰し、D組を1位で通過。対するイタリアは苦しみながらも勝ち残ってきました。次の試合も難しい試合になりそうな気がします。