引き分けを挟んで3連敗中、現在3位でパリーグ3連覇に黄信号が灯りつつある福岡ソフトバンクホークス。最近は1得点の試合が続き、打線も停滞しています。9月4日からは西武ドームでパリーグ首位・埼玉西武ライオンズとの3連戦。少しでも首位との差を縮めておきたいところです。3日の初戦は、ソフトバンク・攝津正、西武・岸孝之の先発で始まり、延長戦までもつれ込みました。
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1(二)本多雄一
2(三)明石健志
3(左)内川聖一
4(一)小久保裕紀
5(指)ペーニャ
6(中)長谷川勇
7(右)江川智晃
8(遊)今宮健太
9(捕)細川 亨
(投)攝津 正
今季14勝目を狙うホークス先発・攝津は、初回に西武の上位打線を相手に簡単に3者凡退に抑える上々の立ち上がりを見せます。2回には4番・中村剛也を3塁ゴロ、ヘルマンにはレフトフライに打ち取り2アウトを取りましたが、6番・オーティズに2球目のスライダーを狙われ、レフトスタンドへの先制ソロ本塁打を浴び、1点を失います。
3回、1点ビハインドのホークスは、この回先頭の江川が、西武先発・岸の初球ストレートを思い切って振り抜き、レフトへの打球は大きく伸びてスタンド中段へ!江川のソロ本塁打でホークスがすぐさま同点に追い付きます。しかしその裏、攝津は炭谷銀仁朗に四球を与えると、浅村栄斗のヒット、秋山翔吾に死球を与えてしまい、1死満塁の大ピンチを背負います。中島裕之をレフトフライに打ち取り2死としますが、中村の場面でスライダーが外れて四球。押し出しで勝ち越し点を与えてしまいます。なおもピンチが続いたものの、ヘルマンを3塁ゴロに打ち取り、1点に留めました。
再び1点ビハインドとなったホークスは4回、明石がライト前ヒットで出塁すると、続く内川が岸のストレートをライトへ弾き返し、西武右翼手・大崎雄太朗が飛び込むも届かず。ボールが転々とする間に明石が一気に生還して2-2の同点。内川タイムリー3塁打でなおも無死3塁と今度は勝ち越しのチャンスを迎え、小久保がセンターへ犠牲フライを放ち、3塁走者・内川がホームインして3-2と逆転に成功します。
味方の援護を貰った攝津は、4回から徐々に調子を上げ、打たせて取るピッチングで4回から7回まで4イニング連続3者凡退の好投を見せ、西武打線を寄せ付けません。8回も大崎の代打・カーターから三振を奪い、浅村を打ち取って2死としますが、秋山に右中間への3塁打を浴び、一打同点のピンチを迎えます。この場面で中島にストレートを狙われ、センター前タイムリーヒットで3ー3とされた…。9回はランナーを出しながらも、無得点で切り抜け西武のサヨナラを許さず。
3-3の同点で迎えた延長10回、ホークスは1死から中村晃がライト前ヒット、本多の犠打で2死2塁と得点圏に走者を置き、明石が西武2番手・長田秀一郎の5球目のストレートを捉えてレフト前ヒット。2塁走者・中村がホームインし、4-3と勝ち越し。なおも2死2塁で代打・多村仁志がスライダーを弾き返し、センター前タイムリーで1点を追加。ホークスはこの回、2死からの連続タイムリーで2点を奪い、5-3としました。その裏、2番手・柳瀬明宏が西武打線を3者連続三振に斬り落とし試合終了。ホークスが延長戦を制し、首位・西武に競り勝ちました。
試合結果 パ・リーグ 2012/09/04(火)
西 武-ソフトバンク 19回戦
(ソフトバンク11勝8敗、西武ドーム、18:00、13318人)
H 001 200 000 2 5
L 011 000 010 0 3
(延長10回)
【投手】
(ソ)摂津、柳瀬-細川、山崎
(西)岸、長田、十亀-炭谷
【責任投手】
(勝)摂津23試合14勝5敗
(S)柳瀬24試合1S
(敗)長田42試合1勝1敗1S
【本塁打】
(ソ)江川3号ソロ(3回、岸)
(西)オーティズ4号ソロ(2回、摂津)
ここ最近ホークスが負け続いていたのもそうだけど、同時間帯にサッカーU20女子W杯の準決勝があったので、試合の模様はスルーしていましたが、ホークスが延長戦の末、西武に5-3で競り勝ち、連敗を3で止めました。一旦は逆転したものの8回に追いつかれ、延長10回に明石選手の勝ち越し、多村選手のダメ押しタイムリーで西武を突き放しました。ヤングなでしこが負けて、ホークスも負けたら書くネタがなかったので、とりあえず安心したかな…。
この日の先発・攝津投手は、9回まで打者35人に対して134球を投げ、被安打5・8奪三振・3与四球・3失点と言う内容。序盤に一発を浴びたり、押し出しを許したりと苦しんでましたが、中盤以降はよく立ち直りましたね。9回まで投げ抜いた直後に味方が得点を奪った事で、勝利投手の権利を得ました攝津投手はこれでリーグトップの今季14勝目を挙げ、自身初の最多勝へまた一歩近づきました。西武戦では4勝をマークし、相性は抜群です。
打線の方はチーム全体で11安打。3回に今季第3号のソロ本塁打を打った江川選手は、この試合4打数2安打のマルチヒットで先発起用にしっかりと応えました。内川選手も4打数2安打と骨折を感じさせないバッティングを披露。打のヒーローとなった明石選手は、2打席目に同点のきっかけを作るライト前ヒット、10回の第5打席では長田投手から決勝タイムリーを打ちました。あの一打は気持ちで打ったとしか言えませんね。
3連戦の初戦を制し、西武との差を4ゲーム差に縮めたホークス。この後も連勝しその差を更に詰めておきたいところです。5日の予告先発は、西武が菊池雄星、ソフトバンク・山田大樹の左腕対決。両者は8月22日に投げ合い、山田投手が勝利投手となりました。水曜日も西武に勝って欲しい…。