月曜日の楽天戦では、攝津正投手が8回1失点と好投しながらも、延長10回に岡島秀樹投手が打たれ、痛恨のサヨナラ負けを喫して逆転優勝へ黄信号が灯った福岡ソフトバンクホークス。レギュラーシーズン残り9試合となり、優勝はもはや絶望的、これからは2位狙いに切り替えていくしかないのかな…。某国会議員じゃないけど、2位じゃダメですか?
サヨナラ負けの悲劇が癒えぬまま、25日から京セラドーム大阪に盛り込んでオリックスバファローズとの2連戦。対戦相手のオリックスは、現在11連敗中でパリーグの最下位が確定。25日の試合前には岡田彰布監督の解任が発表され、森脇浩司チーフコーチが監督代行を務めました。ソフトバンク・武田翔太、オリックス・木佐貫洋の先発で始まったこの試合、ホークスが投打で相手を圧倒しました。
ホークスのスタメン
1(二)本多雄一
2(三)明石健志
3(左)内川聖一
4(指)ペーニャ
5(右)長谷川勇也
6(中)柳田悠岐
7(一)中村 晃
8(遊)今宮健太
9(捕)細川 亨
(投)武田翔太
1回、ホークスは1死から明石と内川の連続ヒットで1,2塁と得点圏に走者を置きますが、ペーニャが木佐貫のフォークの前に空振り三振に倒れ、長谷川も3球三振に倒れ、2者連続三振で先制点を奪えず。その裏、ホークス先発の武田は、オリックス上位打線を3者凡退に抑え、3番・バルディリスにはカーブで空振り三振を奪いました。
0-0と両チーム無得点で迎えた4回、ホークスは長谷川と柳田の連続ヒット、中村が四球を選んで無死満塁と先制のチャンスを作り、今宮が木佐貫の3球目のストレートを打ち上げ、レフトへの大きな犠牲フライを放ち、3塁走者の長谷川が生還して1点を先制します。5回には2死からペーニャが内野安打で出塁し、2死1塁で長谷川が初球を捉えてセンターフェンス直撃の3塁打。1塁走者のペーニャが一気にホームインし、ホークス2点目。6回、今宮のレフトへの当たりをオリックス左翼手・T-岡田の前に落ちてから後逸。この間に今宮は3塁まで進みます。1死後、本多の犠牲フライで3点目。
味方の援護を貰った武田は、4回にオリックスのクリーンナップを3者凡退に打ち取り、5回にはスケールズに3塁打を許したものの、後続相手に2つの三振を奪い無失点。6回は打たせて取るピッチングでまたしても0点。7回はこの日3度目の3者凡退で、オリックス打線の反撃を許しません。
ホークスは終盤になっても攻撃の手を緩めず、得点を重ね続けます。8回、柳田と中村の連続ヒット、今宮の犠打で1死2,3塁とした後、細川のスクイズが決まり4点目。なおも2死3塁で本多のレフト前タイムリーでもう1点追加。9回には多村の四球、柳田のヒットで2死1,2塁という場面で、中村がセンター前へのタイムリーヒットを放って6点目が入ると、続く今宮の遊撃ゴロをオリックス遊撃手・三ツ俣大樹が悪送球。これで7点目。
無失点ピッチングが続く武田は、8回も3者凡退。初完投初完封まであと1イニングの9回、先頭打者の後藤光尊を遊撃ライナーで1死。つづくバルディリスには四球をゆるしますが、4番・イデホを2塁ゴロ併殺打に仕留めて3アウト!武田翔太が9回を投げ切り、初完投初完封勝利を挙げました!
試合結果 パ・リーグ 2012/09/25(火)
オリックス-ソフトバンク 21回戦
(ソフトバンク13勝6敗2分、京セラドーム大阪、18:00、14062人)
Sh 000 111 022 7
Bs 000 000 000 0
【投手】
(ソ)武田-細川
(オ)木佐貫、吉野、佐藤、小松-日高
【責任投手】
(勝)武田10試合7勝1敗
(敗)木佐貫23試合5勝9敗
武田投手、プロ10試合目の登板で初の完投勝利!しかもオリックス打線を完封して見せました。打線も中盤以降4回から6回まで3イニング続けて得点を重ね、終盤に突き放して7得点。投打が上手く噛み合ったホークスが、オリックスに7-0で快勝しました。優勝争いをしているチームと最下位が決まっているチームの勢いと実力差がはっきりとわかる試合でした。一方のオリックスは、球団ワースト新記録となる12連敗…。投手陣は打たれるわ、高卒ルーキーの投手から点も奪えない、守備もドイヒー(特にT-岡田)。そりゃ大連敗で最下位に沈むし、岡田監督もクビになるわな。森脇コーチもかわいそうだ。
今季7勝目を手にした武田投手のこの日の成績は、31人の打者と対戦して111球を投げ、被安打4・7奪三振・1与四球でした。7奪三振のうち、カーブで6個の三振を奪い、9回1死まで無四球の好投。5回には無死3塁のピンチがありましたが、後続をしっかりと抑えました。高卒新人投手の完封勝利は、ドラフト制度移行初の偉業。7月に1軍デビューして、今や7勝をマーク。すごいピッチャーだ…。武田投手、初完封勝利おめでとうございます。
打線の方はチーム全体で14安打。野手陣も武田投手に負けじと若手選手が活躍しました。柳田選手はプロ入りして初めての4安打、今宮選手は2試合連続で先制打を叩き出し、中村選手も2安打のマルチヒットで、9回にはセンター前タイムリーを放って1打点を挙げました。鷹の未来を担う選手たちが結果を出しているから、ホークスは来年以降も安泰な気がしますね。
レギュラーシーズンも残り8試合となったホークスは、首位・日本ハムに3.5ゲーム差としましたが、逆転優勝は無理かもしれない。水曜日はソフトバンク・新垣渚、オリックス・前田祐二が予告先発。ホークスが優勝へ望みを繋げられるか、それともオリックスが長いトンネルを抜け出すのか?