夏休みも終盤を迎えた24日は、札幌競馬場で真夏の大一番・第50回札幌記念(GⅡ・芝2000m 14頭立て)が行われました。今年の札幌記念は、この秋の凱旋門賞に参戦する⑤ゴールドシップと⑧ハープスターの2頭が、「国内前哨戦」として出走。2強以外にも2013年皐月賞馬①ロゴタイプ、2012年のヴィクトリアマイル覇者⑩ホエールキャプチャ、昨年の勝ち馬⑥トウケイヘイロー、函館記念を制した⑪ラブイズブーシェ、成長著しい⑦エアソミュール、②トウカイパラダイス、⑭ナカヤマナイトなど、豪華メンバーが集結しました。
直前の単勝オッズは、1番人気がゴールドシップ(1.8倍)、ハープスター2番人気(3.7倍)。3番人気以降はトウケイヘイロー(7.5倍)、ロゴタイプ(8.6倍)、エアソミュール、ラブイズブーシェ、ホエールキャプチャと続きました。
4コーナー奥ポケットからのスタートは、14頭綺麗に揃う。ゴールドシップとハープスターは後方に下げた。先行争いでトウケイヘイローが先手を奪い、⑫ルルーシュが2番手に上がる。3番手のロゴタイプは掛かり気味。ハープスターは後方2番手、ゴールドシップは最後方で1コーナーを回った。
1・2コーナーから向正面に入り、トウケイが単独先頭でレースを引っ張り、2番手にロゴタイプ、その外の3番手に④ムーンリットレイクがつける。4番手にルルーシュ、5番手にトウカイパラダイス、③タマモベストプレイ6番手。中団の7,8番手にナカヤマナイトとエアソミュール、その後ろの9番手グループにはホエールキャプチャとラブイズブーシェ。11,12番手に⑬スーパームーンと⑨アドマイヤフライト。ハープは依然として13番手、ゴルシはぽつんと最後方。はやくもスパートを始めているか。
先頭を行くトウケイヘイローは前半1000mを58秒4で通過。マイペースで逃げている。ロゴタイプが単独2番手に浮上し、ベストプレイが3番手進出。3コーナーのところでハープスターとゴールドシップが外から動いてきた。2強のスパートに札幌競馬場が沸きあがる!
4コーナーに差し掛かるところで、先頭集団はトウケイ、ロゴ、パラダイス、ハープ、ゴルシの5頭が横一線。最後の直線でハープスターとゴールドシップが抜け出す。やはりハープVSゴルシの一騎打ちだ!残り200mでハープスターが先頭、ゴールドシップが外から差を詰めるが、ハープがそのまま押し切ってゴールイン!3歳牝馬・ハープスター、強敵ゴールドシップとの直接対決を制し、凱旋門賞へ向け大きな1勝を挙げました!
札幌記念 全着順&払戻金
1着⑧ハープスター 1分59秒1
2着⑤ゴールドシップ 3/4馬身
3着⑩ホエールキャプチャ 5馬身
4着11ラブイズブーシェ 3/4馬身
5着⑦⑤エアソミュール ハナ
6着③タマモベストプレイ 1馬身1/4
7着②トウカイパラダイス 1馬身
8着①ロゴタイプ 1馬身1/2
9着⑭ナカヤマナイト 1馬身1/2
10着⑬スーパームーン 3/4馬身
11着⑥トウケイヘイロー 3馬身1/2
12着④ムーンリットレイク 1馬身3/4
13着⑫ルルーシュ 5馬身
14着⑨アドマイヤフライト クビ
単勝 ⑧ 370円
複勝 ⑧ 140円 ⑤ 110円 ⑩690円
枠蓮 [4]-[5] 270円
馬連 ⑤-⑧ 400円
馬単 ⑧-⑤ 900円
ワイド ⑤-⑧ 220円 ⑧-⑩ 2,510円 ⑤-⑩ 1,530円
3蓮複 ⑤-⑧-⑩ 5,310円
3連単 ⑧-⑤-⑩ 19,780円
GⅠ馬4頭が参戦したスーパーGⅡ・札幌記念は、見応えたっぷりのあるレースとなりました。後方スタートのハープスターとゴールドシップが、3コーナーで外から一気に捲って先頭集団に追いつき、直線でハープスターが先頭で抜け出し、ゴールドシップの追撃を凌いで優勝しました。斤量の差(ハープ52キロ、ゴルシ53キロ)もあるけど、格上の馬を破ったのは大きいですね。ゴルシもぽつんとしんがりの位置から2着に食い込み、上がり3ハロンはハープより速い35.3秒を記録。内容としては悪いものではありませんでした。敗因を挙げるとしたら、距離が短かったことでしょうか。
ハープとゴルシから離れた3着争いは、伏兵のホエールキャプチャが3着に入り、ラブイズブーシェが4着。4番人気ロゴタイプは8着、3番人気のトウケイヘイローは11着に終わりました。
勝ったハープスターに騎乗した川田将雅騎手は、札幌記念初勝利。松田博資調教師は2006年のアドマイヤムーンに次いで同レース2勝目を挙げました。3歳牝馬の勝利は、1992年のサンエイサンキュー以来史上2頭目となります。ハープ陣営はレース後、次走の凱旋門賞も川田騎手が乗ることを表明。海外で実績のない日本人騎手にまかせていいのか心配な面はありますが、挑戦するからには世界が驚くようなパフォーマンスで番狂わせを起こしてくれることを願っています。もちろん、ジャスタウェイやゴールドシップも頑張ってほしいです。今年こそは日本勢初の凱旋門賞制覇だ!!