



熱戦が続く「SMBC 日本シリーズ 2016」。25日の第3戦は、延長10回に大谷翔平選手のサヨナラタイムリーヒットで、北海道日本ハムファイターズが4-3で広島東洋カープに勝利。3試合を終えた時点の対戦成績は、広島が2勝1敗とリードしていますが、日本一の行方はまだまだ分かりません。28日の第4戦、日ハムが連勝で五分に戻すか?広島が王手をかけるのか?
両チームのスタメン
日本ハム 広島
1(中)岡大海 (遊)田中広輔
2(左)西川遥輝 (二)菊池涼介
3(指)大谷翔平 (中)丸佳浩
4(一)中田翔 (一)新井貴浩
5(右)近藤健介 (右)鈴木誠也
6(三)レアード (指)エルドレッド
7(二)田中賢介 (左)松山竜平
8(捕)大野奨太 (三)安部友裕
9(遊)中島卓也 (捕)石原慶幸
(投)高梨裕稔 (投)岡田明丈
第4戦の先発投手は、日ハム・高梨VS広島・岡田の若手投手対決。日ハムは打順を入れ替え、1番に岡、2番に西川、近藤が5番に入りました。
1回、日ハム先発・高梨が広島上位打線を3者凡退に抑えると、その裏に日ハム1番・岡が広島先発・岡田からセンター前ヒットで出塁すると、2塁盗塁と岡田の暴投の間に3塁まで進みます。しかし、4番・中田が1塁フライに倒れて先制ならず。
日ハムは2回に先頭の近藤が四球を選ぶと、1死後に田中賢のヒット、大野の四球で満塁の大チャンスを掴みますが、中島と岡が倒れて3者残塁。3回には中田の四球と近藤の2塁打で2死2,3塁としますが、レアードが凡退してまたも無得点。毎回のようにランナーを3塁まで進めるも、得点を挙げることができません。
広島打線は3回まで高梨の前にノーヒットに抑えられる。4回は先頭の丸が四球で出塁するも、2塁への盗塁を失敗。1死後に新井が四球を選んだものの、鈴木センターフライで2アウト。2死1塁となり、3試合連続ホームラン中のエルドレッドが、高梨の4球目のストレートを打ち上げ、平凡な外野フライかと思ったら、ライトから突っ込んできた右翼手・近藤が目測を誤ると、中堅手・岡の前にポトリと落ちた。この間に1塁走者・新井がホームインし、打ったエルドレッドは2塁へ。記録は近藤のエラー。広島がノーヒットで1点を先制します。
5回、広島は2死1塁から菊池がチーム初安打となるレフト前ヒット、さらに丸もライト前ヒットで続き、満塁と絶好のチャンスを迎える。しかし、4番・新井が初球を打ち上げて2塁フライに倒れて3アウト。日ハム・高梨、ここは踏ん張って追加点を与えず。
1点を追う日ハムは、5回まで広島・岡田の前に無得点に抑えられますが、6回に先頭・中田が岡田の初球スライダーを強振。レフトへの大きな打球は、スタンド中段に突き刺さるソロ本塁打!4番・中田の一発が飛び出し、日ハムが1-1の同点とします。
8回、広島は先頭の新井が四球で出塁するが、代走・赤松真人が盗塁失敗。その裏、日ハムは中田が四球のあと、レアードが広島3番手・ジャクソンの4球目の変化球を振り抜き、センターバックスクリーン左に飛び込む2ラン本塁打!レアードの今シリーズ2本目のホームランで、日ハムが3-1と勝ち越します!
9回、2点リードの日ハムは宮西尚生が4番手で登板。広島は下水流昂、小窪哲也と代打攻勢に出るも2アウトとされますが、石原の代打・會澤翼が四球を選ぶと、田中広と菊池がヒットで繋ぎ、2死ながら満塁と同点または逆転のチャンスを作ります。しかし、丸が空振り三振。ピンチを凌いだ宮西はガッツポーズ!第4戦は日本ハムが3-1で広島を下しました。
2016年10月26日 日本シリーズ 札幌ドーム
日本ハム 対 広島 4回戦
(2勝2敗、観衆40599人)
広 000 100 000 1
日 000 001 02x 3
勝利投手 [日] 谷元 (1勝)
敗戦投手 [広] ジャクソン(1敗)
セーブ [日] 宮西 (1S)
本塁打 [日] 中田 1号(6回裏ソロ) 、レアード 2号(8回裏2ラン)
第4戦は序盤の3イニングは両チーム無得点でしたが、4回に日ハム・近藤選手のエラーで広島が先制しましたが、日ハムが6回に中田選手の同点アーチ、8回はレアード選手の2ラン本塁打で逆転。9回は宮西投手が2アウトから満塁のピンチを背負いましたが、広島の反撃を封じました。最後は危なかったけど、日本ハムが第4戦を制しました。本拠地で連勝を挙げた日本ハム、対戦成績を2勝2敗のタイに持ち込みました。近藤選手、負けたら「戦犯」だったけど、中田選手とレアード選手に救われましたね。
日ハムは先発の高梨投手が5回まで投げて2安打1失点。立ち上がりは3者凡退と好スタートを切ったけど、2回以降は制球に苦しみ、四球を5個も与えました。4回の失点も四球がきっかけでしたからねえ。6回に同点ホームランを打った中田選手、甘い変化球をしっかり捉え、レフトへの完璧な一発を放ちました。札幌で4番の本領を発揮してますね。レアード選手は3回のチャンスの場面で凡退したんですが、8回の打席で決勝2ラン本塁打。ヒーローインタビューでは「ファイターズダイスシー!」と叫んでました。
敵地で2連敗の広島は、先発の岡田投手が3度のピンチを切り抜けた後、4回と5回は続けて3者凡退に抑え、5回まで日ハム打線を相手に無失点ピッチングを続けていましたが、6回に痛恨の一発を浴びて降板。4連投のジャクソン投手は、連夜の背信投球で敗戦投手になりました。打線の方は菊池選手が3打席連続ヒットを放ちましたが、4番・新井選手が5回の満塁のチャンスで凡退。4番バッターが打てないと勝てません。
2勝2敗になったころで、日本一の行方は第6戦以降に持ち越されました。4試合を終えて、ホームのチームが全て勝利。今のところ「内弁慶シリーズ」ですね~。27日の第5戦は、日本ハム・加藤貴之VS広島・ジョンソンの左腕対決です。シリーズ2度目の登板となるジョンソン投手は、前回は大谷投手に投げ勝っています。「札幌決戦最終ラウンド」となる運命の第5戦、日本一に王手をかけるのはどっちだ?




