今年からGⅠに昇格した伝統の古馬重賞・第61回大阪杯(GⅠ・芝2000m 14頭立て)が2日、阪神競馬場で行われました。今年初戦を迎える⑤キタサンブラック、復活を目指すダービー馬⑭マカヒキ、現在2連勝と勢いに乗っている⑦サトノクラウン、昨年の大阪杯覇者⑫アンビシャス、金鯱賞連覇⑬ヤマカツエース、日経新春杯を制した①ミッキーロケット、GⅠでは上位で好走する④ステファノス、重賞2勝の逃げ馬⑪マルターズアポジーなどが参戦しました。
単勝の人気は、キタサンブラックが2.4倍で1番人気。2番人気がマカヒキ(3.8倍)、3番人気サトノクラウン(4.6倍)。4番人気以降はヤマカツエース、アンビシャス、ミッキーロケット、ステファノス、マルターズアポジー、⑥サクラアンプルールと続きました。
注目のスタートは、14頭綺麗に飛び出す。スタンド前での先行争いで、⑧ロードヴァンドールが先に出るが、すぐにマルターズアポジーが先手を取る。キタサンブラックとサトノクラウンは4,5番手に控え、ステファノス6番手、ヤマカツエースは中団待機、マカヒキ・ミッキーロケット・アンビシャスは中団より後ろのところでスタンド前を過ぎていった。
1,2コーナーから向正面に入り、マルターズアポジーが先頭、2番手にロードヴァンドール、内側の3番手にキタサンブラック、外側4番手サクラアンプルール。その後ろの5,6番手の位置にサトノクラウンとステファノスが並んでいる。中団グループには、③スズカデヴィアス・⑨ディサイファ・⑩モンドインテロの3頭が固まっていて、10番手の位置にヤマカツエース追走。11番手ミッキーロケット、12番手にマカヒキ、13番手アンビシャス、最後方に②アングライフェンという展開。
内回り3コーナーに差し掛かり、積極的な逃げを見せるアポジーは前半1000mを59秒6で通過。ヴァンドール2番手変わらず、キタブラが単独3番手に浮上。ステファノス4番手、サトクラは5番手。後方に控えていたマカヒキは、外に出して中団まで押し上げてきた。
勝負はいよいよ4コーナーを回り、直線コースへ。マルターズアポジーがまだ先頭だが、外からキタサンブラックがあっさりかわして先頭に立つ!2番手からステファノス、さらにはヤマカツエース、サトノクラウン、マカヒキが追いかける。しかし、キタブラが後続の追撃を封じて1着ゴール!やっぱりキタサンブラック強い!休み明けも問題なく、大阪杯を制しました。
大阪杯 全着順&払戻金
1着⑤キタサンブラック 1分58秒9
2着④ステファノス 3/4馬身
3着⑬ヤマカツエース 1/2馬身
4着⑭マカヒキ 1馬身1/2
5着⑫アンビシャス アタマ
6着⑦サトノクラウン
7着①ミッキーロケット
8着⑩モンドインテロ
9着②アングライフェン
10着⑨ディサイファ
11着③スズカデヴィアス
12着⑪マルターズアポジー
13着⑥サクラアンプルール
14着⑧ロードヴァンドール
単勝 ⑤ 240円
複勝 ⑤ 110円 ④ 280円 ⑬ 280円
枠連 [3]-[4] 2,130円
馬連 ④-⑤ 2,320円
馬単 ⑤-④ 3,390円
ワイド ④-⑤ 540円 ⑤-⑬ 480円 ④-⑬ 1,800円
3連複 ④-⑤-⑬ 4,830円
3連単 ⑤-④-⑬ 23,910円
春の中距離王決定戦として生まれ変わった新設GⅠ・大阪杯は、1番人気のキタサンブラックの完勝に終わりました。2着にはステファノス、3着にはヤマカツエースが入りました。2番人気のマカヒキは4着。叩き2走目で好走するかと思ったけれど、案外ダメでしたなあ…。前走より着順下げてますやん。ダービー馬なのにどうしたんですかねえ。3番人気のサトノクラウンは6着。馬体重が前走のときより-12Kgだったのが敗因といえる。ステファノスとヤマカツエースの金鯱賞組と、マカヒキ&サトクラの京都記念組の明暗が分かれました。
キタサンブラックはこれでGⅠ4勝目を達成。鞍上の武豊騎手は同レース7勝目で、キタブラとのコンビでは3度目のGⅠ勝ちを果たしました。JRA・GⅠ完全制覇が期待されているユタカさん、新設GⅠ・大阪杯を一発でクリアしたので、残すは朝日杯FSとホープフルステークスの2つのみ。完全制覇するまで引退はできませんね~。
年度代表馬になって最初のレースでしたが、道中は3番手をキープし続け、最後の直線で早々と抜け出し、ステファノスらの追撃を完封。3ヶ月の休み明けを感じさせない強い競馬。まさに貫録勝ちといった内容でした。2000mは短いだろうと思っていましたが、2000mでも負けませんな…。レース後、オーナーの北島三郎さんが「今年限りで引退と決めていましたが、撤回します」と宣言。もし骨折か屈腱炎を起こしたらどうすんだ?
次に予定している春の天皇賞では、サトノダイヤモンドとの再戦が期待されます。春天の連覇もそうですけど、サトダイへのリベンジに燃えてることでしょう。春天が楽しみですけど、個人的にはサトダイを応援したい…。
来週は牝馬クラシック第1戦・桜花賞が行われます。無敗の2歳女王・ソウルスターリングが、桜の女王を目指して参戦。阪神1600mでは2戦とも快勝しているので、桜花賞でも格の違いを見せることができるでしょうか?ソウスタの他には、クイーンカップを勝ったアドマイヤミヤビ、フィリーズレビューを勝ったカラクレナイ、フランケル産駒のミスエルテ、阪神JF2着リスグラシュー、フィリーズレビュー2着・レーヌミノル、アエロリット、ライジングリーズンなどが登録しております。来週の今頃は阪神競馬場の桜が身頃になってると思います…。