日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

秋に繋がるW重賞!マーメイドステークス&エプソムカップ

2017年06月11日 | 競馬

東京競馬場の5週連続GⅠ開催が終わり、上半期のGⅠ競走は宝塚記念を残すのみ。11日は阪神競馬場で牝馬重賞・マーメイドステークス、東京競馬場はエプソムカップが行われました。秋のGⅠ戦線に向けた戦いは、ここから始まります。




阪神メイン・第22回マーメイドステークス(GⅢ・芝2000m 12頭立て)は、中山牝馬ステークスを勝った⑨トーセンビクトリー、愛知杯を勝った⑩マキシマムドパリ、3戦連続で重賞3着の④クインズミラーグロ、昨年のオークスで3着だった⑪ビッシュ、さらには①アースソニック、②バンゴール、③プリメラアスール、⑧ローズウィスパーなどが参戦しました。
横一線のスタートからの先行争いで、プリメラアスールが前に出るが、外から⑫ショウナンバーキンが並びかけ、2頭が競り合う。マキシマムドパリとトーセンビクトリーが3,4番手、ビッシュは5番手、バンゴールは中団より後ろの位置でスタンド前を通過した。
1,2コーナーを回り、向正面に入るところで、プリメラアスールが先頭、2番手にショウナンバーキン、3番手にトーセンビクトリー、その直後の4番手にマキシマムドパリが追走。5番手にクインズミラーグロ、6番手ビッシュ、7番手アースライズ、8番手ローズウィスパー。内側9番手にバンゴール、外側10番手⑥キンショーユキヒメ、11番手に⑦リーサルウェポン、最後方に⑨ハツガツオが追走する。
内回り3コーナーをカーブし、プリメラが先頭だが、3番手からマキパリがバーキンとプリメラに並びかける。さらにビッシュも先頭集団に加わる。ビクトリーとミラーグロは5番手集団、バンゴール8番手。
4コーナーから最後の直線に差し掛かり、マキシマムドパリが早くも先頭。2番手争いからクインズミラーグロとビッシュが追いかける。さらにアースライズがインコースを突いて上昇。トーセンビクトリーは前が詰まって後退気味。ゴール残り100mを切り、先頭のマキパリにミラーグロとアースライズが迫るが、マキシマムドパリが先頭でゴールイン!直線抜け出したマキシマムドパリが、後続を振り切ってマーメイドステークスを制しました。

毎年波乱が生まれるマーメイドステークスは、3番人気のマキシマムドパリが優勝。2着争いはアースライズ、クインズミラーグロ、キンショーユキヒメの3頭が並ぶ大激戦となりましたが、ミラーグロが2着、アースライズ3着、キンショーが4着という結果に。ミラーグロは3戦連続2着から1つ順位を上げたけど、なかなか重賞初勝利が遠いですねえ。4番人気のビッシュは5着、1番人気だったトーセンビクトリーは9着。トップハンデ56.0Kgの影響でしょう。
マキシマムドパリは愛知杯に続き、重賞2勝目。鞍上の藤岡佑介騎手は2013年の根岸ステークス以来4年ぶりの重賞勝ちを果たしました。マキパリとは昨年7月のかもめ島特別でコンビを組み、その時に1着を手にしました。今回もマキパリを勝利に導き、このコンビで2戦2勝となりました。
スタートからトーセンビクトリーを徹底マークし続け、3コーナーで早くも動き出し、4コーナーのところで先頭に浮上。後続からクインズミラーグロやアースライズが猛追しましたが、最後まで粘りの走りを見せました。昨年までは重賞や条件戦で善戦が続いていたけど、今年に入って重賞2勝。5歳になってようやく本格化を迎えたんじゃないかと思います。



東京メイン・第34回エプソムカップ(GⅢ・芝1600m 18頭立て)は、⑭タイセイサミット・⑩アストラエンブレム・⑨クラリティスカイ・④ヒストリカル・③バーディーイーグル・⑱ナスノセイカンの「メイステークス組」、⑬クラリティシチー・⑯メドウラーク・⑮パドルウィール・⑪ベルーフの「都大路ステークス組」、他にもヴィクトリアマイル2着⑥デンコウアンジュ、②フルーキー、⑪ダッシングブレイズ、⑦マイネルハニーなどが出走しました。
揃ったスタートで始まったこのレース、好スタートを切ったマイネルハニーが先手を取り、アストラエンブレムが2番手,⑧トーセンレーヴ3番手。内側4番手①マイネルミラノ、クラリティシチーが5番手、ダッシングブレイズ6番手。中団グループにはパドルウィール・タイセイサミット・デンコウアンジュ・フルーキーの4頭が固まっている。その後ろの11番手集団には、メドウラーク・バーディーイーグル・クラリティスカイ・⑰レッドレイヴンの4頭が一団を形成。後方は、ヒストリカル・⑤カムフィー・ベルーフの3頭が並び、ナスノセイカンがしんがりを進む。
3,4コーナー中間を過ぎ、先頭のマイハニーは前半1000mを59.7秒で通過。ミラノが単独2番手に上がり、ダッシングが3番手につけ、アストラ4番手に控える。クラシチ5番手、サミットとアンジュは中団馬群の中、クラスカとベルーフは中団より後ろのポジション、ヒストリカルは最内に進路を取った。
18頭がごった返しの状態で勝負は最後の直線コース。マイネルハニーとマイネルミラノの2頭が競り合うところを、内からダッシングブレイズ、外からアストラエンブレムとタイセイサミットが追い込んでくる。ゴール残り200mでアストラがマイハニーに迫るが、ラスト100mでダッシングが内からスッと抜け出して1着ゴール!ダッシングブレイズ念願の重賞初勝利!

秋のGⅠ戦線に向けてアピールしたい馬たちが集結したエプソムカップは、5番人気のダッシングブレイズがゴール前差し切って優勝。2着には1番人気・アストラエンブレム、スタートから先頭でレースを引っ張り続けたマイネルハニーが3着に入りました。2番人気のタイセイサミットは6着、3番人気・デンコウアンジュは8着、4番人気のクラリティスカイは15着に終わっております。
勝ったダッシングブレイズは、8度目の重賞挑戦で嬉しい初制覇。今年2月の落葉ステークス以来の勝利で、通算7勝目を挙げました。昨年2月の東京新聞杯で1番人気に推されながらも、直線で内ラチに激突して落馬競走中止。鞍上の浜中俊騎手も脳しんとうや4か所を骨折する重傷を負いました。それから1年4か月後の今回、因縁の地・府中でリベンジを達成。浜中騎手も「どこかで一緒に大きなレースで勝ちたかったので、それが叶ってうれしい」とコメントしました。
マイル戦が中心でしたが、安田記念を回避して、1800mのエプソムカップに参戦。最後の直線では、内側に進路を取り、ゴール前でアストラエンブレムとマイネルハニーをまとめてかわしました。路線変更&距離延長が功を奏した形になりました。「イエスタカス」になりかけた馬がやっと重賞で勝利。「イエスタカスの名付け親」で馬主だった高須クリニックの高須克弥院長もさぞかし喜んでいるに違いない。





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