東京ドームでの読売ジャイアンツとの3連戦を1勝2敗で終えた福岡ソフトバンクホークスは、16日からMazda Zoom-Zoom スタジアム広島で広島東洋カープとの3連戦に臨みます。ここまで交流戦15試合を終えて、広島は11勝4敗で首位、ホークスは10勝5敗で2位につけています。交流戦最終カードは、交流戦1位を懸けた天王山です。ホークスはこの3連戦を勝ち越せば、3年連続勝率1位の可能性があります。直接対決初戦の先発投手は、広島・ジョンソンVSソフトバンク・バンデンハークの外国人対決でした。
両チームのスタメン
広島 ソフトバンク
1(遊)田中広輔 (三)松田宣浩
2(二)菊池涼介 (遊)今宮健太
3(中)丸佳浩 (中)柳田悠岐
4(右)鈴木誠也 (右)江川智晃
5(左)松山竜平 (左)中村晃
6(一)エルドレッド (二)川島慶三
7(三)安部友裕 (一)明石健志
8(捕)石原慶幸 (捕)甲斐拓也
9(投)ジョンソン (投)バンデンハーク
1回、ホークスは先頭の松田が広島先発・ジョンソンからレフト前ヒットを放つと、続く今宮が送りバントと思いきや、ヒッティングに変えてセンター前ヒット!バスターエンドランが決まり、無死1,3塁のチャンス。3番・柳田の場面でジョンソンが2球目を暴投し、3塁走者の松田が生還して1点先制。なおも無死2塁で柳田が3球目のストレートを流し打ち、レフト前へのタイムリーヒットで1点追加。初回に幸先良く2点をもぎ取りました。
しかしその裏、ホークス先発のバンデンハークが、2死走者なしで丸にスライダーを狙われ、レフトスタンドへのソロ本塁打を打たれて1点失います。
2-1とホークス1点リードの3回、ホークスは先頭の柳田が四球で出塁すると、江川の犠打、中村の内野ゴロの間に3塁まで進塁。2死3塁で川島がジョンソンの直球を強振!レフトへの大きな打球は、大きく伸びてスタンドイン!伏兵・川島の2ラン本塁打で、ホークスが2点を追加。4回には1死3塁から松田の3塁ゴロの間に1点入り、5-1とリードを拡げます。
バンデンハークは2回と3回を0点に抑えますが、4回裏に先頭の丸に直球を痛打され、左中間スタンドへのソロ本塁打を被弾。丸にこの日2本目のホームランを浴びて2点目を失う。さらに6回、1死走者なしから、またしても丸に直球を狙われ、レフトへのソロ本塁打。丸に3打席連続本塁打を献上し、スコアも5-3と2点差に迫られる。
7回、バンデンハークが2本のヒットを許し、2死1,2塁のピンチを背負う。長打が出れば同点、ホームランで逆転される場面だったが、田中を三振に仕留めてピンチ脱出。
8回は2番手・岩嵜翔が先頭打者にヒットを許した後、3打席連続ホームランの丸と対戦。ここはフォークで空振り三振に切って取り、丸の4打席連続アーチを阻止。続く4番・鈴木を併殺打に仕留め、無失点リリーフ。9回は守護神・サファテが3者凡退に抑えてゲームセット。ホークスが5-3で3連戦の初戦を勝利しました。
プロ野球交流戦 2017年6月16日(金)
広島VSソフトバンク 1回戦
<ソフトバンク1勝、マツダ、観衆:31,523人>
ソ|202 100 000|5
広|100 101 000|3
[勝] バンデンハーク(7勝3敗)
[負] ジョンソン(1勝2敗)
[S] サファテ(20セーブ)
[本] 川島(ソ/2号)、丸(広/9号、10号、11号)
交流戦首位攻防戦の第1ラウンドは、内川誠一選手とデスパイネ選手を欠いているホークス打線が、広島先発・ジョンソン投手から5点を奪い、投げては先発のバンデンハーク投手が7回まで3失点に抑えました。カード初戦を制したホークス、これで広島と11勝5敗で並び同率首位。この試合に負ければ交流戦1位はほぼ絶望的でしたが、なんとか望みを繋ぎました。残り2戦もしっかり勝って、3年連続勝率1位を決めてもらいたいが…。
今季7勝目を挙げたバンデンハーク投手は、7回まで110球を投げ、被安打8・9奪三振・1四球・3失点。普段コンビを組む高谷捕手が負傷のため、甲斐捕手と初めてバッテリーを組んだ今回、丸選手に3連発を浴びたものの、2回から7回まで毎回奪三振を記録しました。バンデンハーク投手はこの交流戦で3連勝。気づけばホークスの勝ち頭になりましたね。
打線のほうはチーム全体で6安打。初回に上位打線が3連打、4回には川島選手の2ラン本塁打が飛び出しました。打のヒーローとなった川島選手、ジョンソン投手の内角の直球をフルスイングし、レフトスタンドへ飛ばしました。川島選手にとってホークス移籍後通算4本目のホームランです。
この日はパリーグ首位の楽天が阪神に敗れたため、ゲーム差が再び「0.5」に接近。楽天は今月に入って2度目の3連敗です。交流戦3位の西武は中日に勝利して「0.5ゲーム差」です。
17日の予告先発投手は、広島・野村祐輔VSソフトバンク・松本裕樹投手となっています。松本投手は先週の阪神戦で5回まで投げて4失点を喫して敗戦投手になりました。2回に四球3個で満塁とし、それから4失点でした。先々週のDeNA戦のようなピッチングをすれば、2勝目もあるかも。もし17日の試合でホークスが勝利し、西武と阪神が引き分け以下ならば、ホークスの3年連続の最高勝率が決定します。ホークスの勝利と中日の勝利を願います。