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2017年上半期のダート王決定戦・第40回帝王賞(GⅠ・ダート2000m 16頭立て)が28日、東京・大井競馬場で行われました。JRA勢からは、今年3月のドバイワールドカップに参戦した②アウォーディー,⑥アポロケンタッキー,⑪ゴールドドリームの3頭、3年連続出走の⑩クリソライト、昨年の最優秀ダートホース⑮サウンドトゥルー、川崎記念馬⑦オールブラッシュ、③ケイティブレイブの7頭が参戦。地方勢からは⑧ウマノジョー(大井)、⑫タマモネイヴィー(浦和)、⑯プレティオラス(大井)、⑤グレイスフルデイズ(高知)などが出走しました。
単勝上位人気は、1番人気がアウォーディー(2.6倍)、2番人気アポロケンタッキー(4.7倍)、3番人気サウンドトゥルー(5.6倍)。4番人気以降は、ゴールドドリーム(8.0倍)、クリソライト(8.1倍)、ケイティブレイブ(8.2倍)、7番人気のオールブラッシュまで中央勢が独占しました。
スタートでケイティブレイブが少し躓き、後方からの競馬。スタンド前での先行争いで、オールブラッシュが先手を取り、クリソライト2番手、アウォーディーが3番手につける。ゴールドドリームは4番手集団の一角、サウンドトゥルー9番手あたり、アポロケンタッキー10番手、ケイティブレイブは12番手、プレティオラスが最後方でスタンド前を通過した。
1,2コーナー中間を過ぎたところで縦長の展開になり、向正面に入って、先頭オールブラッシュ、2番手クリソライト、3番手アウォーディー。ゴールドドリームが4番手、5番手ウマノジョー、内側6番手④ミッキーヘネシー(高知)、サウンドトゥルー7番手、⑨メイショウソレイユ(高知)8番手、アポロケンタッキーが中団の9番手追走。少し離れた10番手グループにグレイスフルデイズとタマモネイヴィー、ケイティブレイブ12番手。後方は①メジャーアスリート(浦和)、⑬サンドプラチナ(大井)、プレティオラス、⑭ヴァーゲンザイル(浦和)と続く。
3,4コーナー中間で、今度はクリソが先頭。アウォーディーがブラッシュをかわして2番手に進出。ゴルドリとアポケンも4,5番手から前を追う。サウトゥル6番手、ケイブレ7番手に浮上。
4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、クリソライトが先頭をひた走り、アウォーディーが2番手から追い込む。外からケイティブレイブが脚を伸ばし、ゴール残り200mでアウォーディーを抜いて2番手に上がると、ラスト100mでクリソライトをかわして先頭に立ち、そのまま1着ゴールイン!直線突き抜けたケイティブレイブがGⅠ初制覇を果たしました!
帝王賞 全着順&払戻金
1着③ケイティブレイブ 2分04秒4
2着⑩クリソライト 1馬身3/4
3着②アウォーディー 3馬身
4着⑮サウンドトゥルー 1/2馬身
5着⑥アポロケンタッキー 2馬身
6着⑦オールブラッシュ
7着⑪ゴールドドリーム
8着⑫タマモネイヴィー
9着④ミッキーヘネシー
10着⑧ウマノジョー
11着⑬サンドプラチナ
12着⑯プレティオラス
13着⑤グレイスフルデイズ
14着⑭ヴァーゲンザイル
15着①メジャーアスリート
16着⑨メイショウソレイユ
単勝 ③ 820円
複勝 ③ 200円 ⑩ 190円 ② 120円
枠連複 2⃣ー5⃣ 2,950円
枠連単 2⃣ー5⃣ 5,350円
馬連複 ③-⑩ 2,330円
馬連単 ③-⑩ 5,280円
ワイド ③-⑩ 700円 ②-③ 420円 ②-⑩ 390円
三連複 ②-③-⑩ 2,200円
三連単 ③-⑩-② 20,400円
ダートGⅠ馬が6頭も参戦した今年の帝王賞は、単勝6番人気のケイティブレイブが直線一気の差し切りを決めて優勝。2着には5番人気のクリソライト、1番人気のアウォーディーが3着。2番人気のアポロケンタッキーは5着、3番人気ゴールドドリームは7着。平安ステークス組が1,2着に入り、ドバイ組は苦しい結果に終わりましたねえ。地方勢はタマモネイヴィーの8着が最高でした。
ケイティブレイブは通算5度目の重賞勝ちで、初めてのGⅠ勝利。これまでは昨年のジャパンダートダービーで2着、川崎記念とフェブラリーステークスで5着でした。鞍上の福永祐一騎手は帝王賞初勝利。管理する目野哲也調教師は、1999年のマイルチャンピオンシップ南部杯(ニホンピロジュピタ)以来のダートGⅠ制覇。来年で定年する前に、管理馬がGⅠ勝ちができてよかったですね。
ケイブレは当初、「除外対象」扱いでしたが、出走予定だったコパノリッキーがケガで回避したため、繰り上がりで出走決定。レースでは、スタートで少し出遅れ、道中は中団より後ろの位置を追走。しかし、最後の直線で外から末脚を伸ばし、アウォーディーやクリソライトを一瞬で抜き去り、最後は1馬身以上の快勝。JRA勢で唯一GⅠを勝っていなかった馬が、出遅れからの逆転勝ちです。
上半期のダート戦線は、川崎記念でのオールブラッシュ、フェブラリーステークスでのゴールドドリーム、帝王賞でのケイティブレイブと、ダートGⅠ馬が相次いで誕生しました。これだけ多くのGⅠ馬が生まれると、秋以降もますます盛り上がりますね。今後も2017年の最優秀ダートホース争いから目が離せません。