「2018 JリーグYBCルヴァンカップ」の決勝戦・横浜FマリノスVS湘南ベルマーレが27日、埼玉スタジアム2002で行われました。平成最後のルヴァンカップである今年は、史上初の神奈川ダービー。マリノスは17年ぶり2度目の優勝、初めての決勝進出となる湘南は初優勝を目指しました。
両チームのスタメン
[湘南ベルマーレ]
GK 1 秋元陽太
DF 13 山根視来
DF 20 坂圭祐
DF 8 大野和成
MF 36 岡本拓也
MF 34 金子大毅
MF 10 秋野央樹
MF 29 杉岡大暉
FW 6 石川俊輝
FW 38 山崎凌吾
FW 7 梅崎司
[横浜F・マリノス]
GK 21 飯倉大樹
DF 27 松原健
DF 13 チアゴ・マルチンス
DF 2 ドゥシャン
DF 24 山中亮輔
MF 6 扇原貴宏
MF 9 大津祐樹
MF 14 天野純
FW 19 仲川輝人
FW 7 ウーゴ・ヴィエイラ
FW 25 ユン・イルロク
試合は前半立ち上がりから湘南が押し込み、岡本と秋野がシュートを狙うも枠を捉えられず。マリノスも10分に大津がミドルシュートを放つも決められません。
前半22分、湘南は右サイドから秋野→石川のグラウンダークロス→ゴール前で山崎が飛び込んだが、ボールを合わせられず。29分には山根のロングパス→山崎→梅崎が抜け出してシュートを放つが、ゴールを決められず。そして迎えた前半36分、山根のパスを受けた杉岡が、中央の位置から左足ミドルシュート。これがゴール右隅に突き刺さり、ベルマーレが先取点を奪います。
勢いづく湘南はその2分後にもチャンスを作り、梅崎がシュートを放つもノーゴール。前半は湘南の1点リードで折り返します。
後半2分、湘南は左サイドを抜け出した梅崎がシュートを打つが、僅かにゴール右に逸れて追加点ならず。マリノスは後半14分に大津がミドルを狙うも、湘南GK秋元にキャッチされます。後半24分には仲川が右サイドでFKを獲得し、天野の左足シュートは壁に当たり、こぼれ球を拾ったマルチンスのシュートもクリアされる。後半26分にはウーゴ・ヴィエイラもシュートを打つも、決めきれない。
マリノスは後半31分、山中の左足シュートは枠外。後半33分、大津を下げて今大会8得点の伊藤翔を投入。その直後、ペナルティエリア左の位置で途中出場のイッペイ・シノヅカ(篠塚一平)が相手に倒されるも、審判の判定はノーファウル。残り5分過ぎから波状攻撃を見せ、GKの飯倉まで攻撃参加。しかし、湘南の堅守の前に最後まで同点ゴールを奪えず試合終了。湘南ベルマーレが1点のリードを守り切りました。
神奈川県勢同士の対決となった今年のルヴァンカップ決勝は、湘南ベルマーレが1-0で横浜Fマリノスを下し、ルヴァンカップ初優勝を果たしました。1994年度のサッカー天皇杯以来、実に24年ぶりの国内タイトル獲得となりました。試合終了の瞬間、曺貴裁監督が倒れ込んで男泣きを見せていましたね~。マリノスも後半に猛反撃を見せ、ケガから復帰した伊藤選手も投入したんですが、追いつくことができませんでした。
前半36分に豪快な左足ミドルシュートを決めた杉岡選手は、今大会のMVPを獲得。味方のパスを受けた後、迷わず左足を振り抜きました。そんな杉岡選手は現在20歳で、2020年の東京五輪代表候補の一人です。11月の代表2連戦に選出されるでしょうか。
湘南ベルマーレは曺貴裁(チョウ・キジェ)監督が2012年に就任してからは、2015年にJ1年間総合8位。しかし、その翌年に16位と低迷してJ2降格。2017年にJ2優勝を果たしました。今季は、RIZAPグループが新たにスポンサーに加わり、その効果もあってルヴァンカップ優勝を成し遂げました。J1リーグ戦では現在13位と残留争いの真っ只中ですが、タイトル獲得で残留に弾みがつくかもしれません。ベルマーレの選手の皆さん、サポーターの皆さん、ルヴァン杯優勝おめでとうございます。