サッカーの国際親善試合・キリンチャレンジカップ「日本代表VSウルグアイ代表」が16日、埼玉スタジアム2002で行われました。日本代表は森保一監督が就任してからは2試合連続で無失点勝利。3戦目となる今回は、南米の古豪・ウルグアイに挑みます。森保JAPANの試練の一戦は、激しい点の奪い合いとなりました。
両チームのスタメン
[日本]
GK 1 東口順昭
DF 2 三浦弦太
DF 5 長友佑都
DF 19 酒井宏樹
DF 22 吉田麻也
MF 6 遠藤航
MF 7 柴崎岳
MF 10 中島翔哉
MF 21 堂安律
MF 9 南野拓実
FW 15 大迫勇也
[ウルグアイ]
GK 1 ムスレラ
DF 3 ゴディン
DF 19 コアテス
DF 22 カセレス
DF 4 サラッチ
MF 6 ベンタンクール
MF 14 トレイラ
MF 17 ラクサール
MF 10 デ・アラスカエタ
FW 16 ペレイロ
FW 21 カバーニ
この日の日本は、先日のパナマ戦から9人も大幅にメンバーを入れ替えました。DFには吉田と三浦がセンターバックを組み、右サイドバックに酒井、左サイドに長友。中盤は遠藤と柴崎のWボランチ、右に堂安、左に中島、2戦連発の南野がトップ下。FWは前回に続いて大迫の1トップ。
ウルグアイもカバーニ、ゴディン、ベンタンクールの主力メンバーが先発出場。これは本気だ。
ウルグアイのボールで始まった前半、立ち上がりは一進一退の攻防で進み、ウルグアイが日本ゴールに襲い掛かるも、日本DF陣が集中した守りを見せます。迎えた前半9分、日本は左サイドで中島がスルーパスを出すと、パスを受けた南野が反転してDFを振り切り、右足でゴール左隅に流し込んで先制点をゲット。南野はこれで3試合連続ゴールとなりました。
1点を追いかけるウルグアイは前半17分、右CKからDFゴディンがヘディングシュート。しかし、日本GK東口が真正面で防ぎ、同点ゴールを与えません。日本は前半19分、右サイドのスローインから、フリーでボールを受けた大迫がドリブル突破から右足シュートを放ちますが、ゴール左に外れて追加点ならず。
前半28分、ウルグアイは右サイドでFKを獲得。デアラスカエタのセンタリング→ファーサイドでコアテスが頭で落とし、ゴール前でペレイロが左足で押し込み、1-1の同点に。森保JAPAN、3試合目で初失点を献上。
同点とされた日本は、33分に大迫がシュートするも枠外。34分には左サイドで中島→長友のクロス→大迫のヘッドも決まらず。36分、右サイドで堂安がボールキープしてから中央へパスを送り、中島がPA手前から右足ミドルシュート。これはウルグアイGKムスレラの好守に阻まれる。しかし、こぼれ球を大迫が押し込み、日本が2-1と勝ち越し!前半は日本の1点リードで折り返します。
後半に入り、ウルグアイは開始からバルベルデとロドリゲスの2人を投入。すると開始直後、ウルグアイは左サイドのクロスにペレイロが頭で合わせたが、GK東口が片手で防ぎます。続く左CKをゴディンが頭でそらしてから、ファーサイドでコアテスが右足を伸ばして飛び込んだが、シュートは枠を捉えられず。さらに後半6分、左サイドのクロスから、カセレスが頭で折り返し、カバーニが吉田と競り合いながらヘディングシュートを打つも、ゴールならず。
日本は後半9分、左サイドで中島がドリブルで仕掛けてから、右足を振り抜いたが、GKにキャッチされる。
後半12分、日本DF三浦がGKにバックパス。しかし、GK東口が処理を誤り、カバーニにボールが渡る。カバーニは右足で無人のゴールに流し込み、2-2の同点。試合は再び振り出しに戻った。
それでも2分後の後半14分、日本は自陣で堂安が相手ボールを奪うと、酒井とのワンツーから左足シュートを決めて日本が3点目!やられたらすぐにやり返す!森保JAPANが3たびリードを奪います。さらに後半20分、堂安の左足ミドルをGKが弾くと、こぼれ球を拾った南野が右足で叩きつけてゴール!南野のこの日2得点目で4-2とウルグアイを突き放します。
勢いに乗る日本は後半24分、右サイドで遠藤の縦パス→抜け出したDF酒井がグラウンダーで折り返したが、大迫のシュートは大外れ。26分には中島→大迫→長友とつなぎ、南野がPA右からシュートを放つもGKにキャッチされる。
後半29分、日本は柴崎に代えてMF青山敏弘がピッチに入るが、その直後にウルグアイがカバーニの浮き球パス→ロドリゲスが左サイドからシュートを決め、4-3と1点差に詰め寄る。
後半36分、日本は中島が中盤で鮮やかなターンで相手DFをかわしてから前線へスルーパス。堂安がボールに反応するも追いつけず。後半43分には右サイドのボールを受けた南野がシュートを狙うもDFにブロックされる。結局試合は4-3で日本が勝利しました。
日本代表が南米の古豪・ウルグアイに挑んだ一戦は、両チーム合わせて7つのゴールが生まれる派手な試合となりましたが、日本が競り勝ちました。親善試合といえども、ベストメンバーで来たウルグアイを相手に4点も取って勝ったのは凄い!これは今年の日本代表のベストゲームだと思います。
南野選手が3試合連続でゴールを奪うと、堂安選手が代表初ゴールを挙げ、大迫選手もW杯のコロンビア戦以来となるゴールが生まれました。中島選手も前半に2アシストを記録し、ドリブルやミドルシュートを打ったりと積極果敢なプレーが見られました。W杯の時は「大迫半端ないって!」が流行語になりましたが、この日は南野選手、堂安選手、中島選手の3人が半端なかったですね~。
守備の面では、セットプレーからの失点、三浦選手のバックパスのミスもあって3失点。東口選手も前半と後半にファインセーブがあったけどな…。ウルグアイの攻撃は迫力があったし、カバーニ選手もミスを見逃さずに得点を決める辺りはお見事でした。
新戦力の活躍でウルグアイを破った日本ですが、前回ウルグアイに勝ったのが1996年だから、実に22年ぶりの勝利となりました。森保体制になってから3連勝、世界ランクの上位5か国から白星を挙げたから、大きな自信と手応えを掴んだんじゃないかと思います。こうなると、来年1月のアジア杯が楽しみになってきますね。うん。
この試合2得点の南野選手、1点目は中島選手のパスを受け、ワントラップから右足シュート。後半20分の2得点目は、GKの弾いたボールを右足ボレーでゴールに押し込みました。南野選手は代表戦3試合で4得点と絶好調。強豪国から2ゴールを挙げたことで、評価がまたグッと上がりそう。
堂安選手は3得点に絡む活躍を見せました。前半に中島選手への横パスが得点に繋がり、後半には酒井選手とのワンツーから代表戦での初ゴールを挙げました。酒井宏樹選手も随所に攻撃に参加し、ウルグアイゴールに襲い掛かってましたね。後半20分の強烈なシュートも枠内に飛んでおり、本当に惜しかった。結果的には4点目のアシストみたいになったけど。
日本代表の2018年の戦いは残り2試合。11月16日にベネズエラ代表(@大分スポーツ公園総合競技場)、11月20日にキルギス代表(@豊田スタジアム)と戦います。残り試合もしっかり勝ちきって、激動の2018年を締めくくってほしいものです。