日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ぶっつけ本番でも強すぎ!アーモンドアイが史上5頭目の牝馬三冠制覇!

2018年10月14日 | 競馬

牝馬3冠レースの最終戦・第23回秋華賞(GI・芝2000m)が14日、京都競馬場で行なわれました。フルゲート18頭立てのところ、③スカーレットカラーが出走取消のため、17頭立てとなった今年は、桜花賞とオークスを制した⑪アーモンドアイが、史上6頭目の牝馬3冠制覇に挑みます。他にも春の雪辱に燃える2歳女王の⑦ラッキーライラック、ローズステークスを勝った②カンタービレ、同レース2着⑤サラキア、夏の北海道で3連勝を果たした上がり馬⑬ミッキーチャーム、関屋記念で古馬を撃破した⑯プリモシーン、紫苑ステークス3着④ランドネなどが参戦しました。



単勝オッズは、アーモンドアイが単勝1.3倍と圧倒的な1番人気。2番人気はラッキーライラック(7.3倍)で、この2頭が10倍以下。3番人気以降はカンタービレ、サラキア、ミッキーチャーム、プリモシーン、⑱ダンサール、ランドネ、⑥パイオニアバイオと続きました。

スタートは少しばらつき、⑧トーセンブレスと⑨サトノガーネットが少し遅れ気味。アーモンドアイはまずまずといったところ。好スタートを切ったランドネが先手を取ったかと思ったら、ミッキーチャームが前に出てスタンド前を通過。ラッキーライラックは7番手あたり、⑩オールフォーラヴ9番手、アーモンドアイとカンタービレは中団馬群、サラキア12番手、プリモシーンは中団より後ろの位置で1コーナーを回った。
2コーナーから向正面で、先頭はミッキーチャーム、2番手に⑫オスカールビー、3,4番手でランドネと⑮ハーレムラインが並ぶ。5番手⑰サヤカチャン、内側6番手①ラテュロス、ラッキーライラックは7番手のポジション。8番手⑭ゴージャスランチ、9番手サラキア、10番手オールフォーラヴ、その後ろの11番手にアーモンドアイがいる。12番手にカンタービレ、13番手トーセンブレス、14番手ダンサール。後方はパイオニアバイオ、プリモシーン、サトノガーネットと続く。
内回り3コーナーを回り、チャームがマイペースで逃げ、オスルビが2番手、ランドネとハーレムは3,4番手で競り合る。ライラックとサラキアは6,7番手、中団追走のアーモンドは大外に持ち出し、カンタービレも外に進路を取った。
4コーナーを過ぎて最後の直線コースに入り、ミッキーチャームがまだ逃げ粘る。このまま押し切れるのか?ランドネ2番手、ラテュロスが3番手に浮上。真ん中からサラキアとラッキーライラック、大外からアーモンドアイが飛んできた!ゴール残り200mでサラキアとラテュロスをかわして3番手、さらにランドネも抜いて2番手。残り100mを切ってチャームを捕らえてついに先頭!後続からカンタービレが上がってきたが、アーモンドアイが1着でゴール!アーモンドアイ、豪快な差し切りで三冠達成です!


秋華賞 全着順&払戻金
1着⑪アーモンドアイ  1分58秒5
2着⑬ミッキーチャーム  1馬身1/2
3着②カンタービレ    1馬身
4着⑤サラキア      3/4馬身
5着①ラテュロス      ハナ差
6着④ランドネ
7着⑯プリモシーン
8着⑮ゴージャスランチ
9着⑦ラッキーライラック
10着⑨サトノガーネット
11着⑧トーセンブレス
12着⑥パイオニアバイオ
13着⑱ダンサール
14着⑩オールフォーラヴ
15着⑮ハーレムライン
16着⑫オスカールビー
17着⑰サヤカチャン
取消③スカーレットカラー

単勝 ⑪ 130円
複勝 ⑪ 110円  ⑬ 280円  ② 220円
枠連 6⃣-7⃣  710円
馬連 ⑪-⑬  880円
馬単 ⑪-⑬ 1,000円
ワイド ⑪-⑬  420円
    ②-⑪  340円
    ②-⑬ 1,500円
3連複 ②-⑪-⑬ 2,360円
3連単 ⑪-⑬-② 5,600円



アーモンドアイが見事に牝馬3冠制覇を達成しました!2012年のジェンティルドンナ以来、史上5頭目の三冠牝馬の誕生です。向正面では中団を追走し、3,4コーナーで大外に持ち出すと、直線ではもの凄い末脚で他馬をごぼう抜き。ゴール前でミッキーチャームを抜き去って1着でフィニッシュしました。小回りの京都2000mでも強かったです。平成最後の年に良い物が見られてよかた~。
スタートから先頭を走ったミッキーチャームが粘って2着に入り、3番人気のカンタービレが直線追い上げて3着。4番人気のサラキアは4着、2番人気のラッキーライラックは9着でした。桜花賞の前まではライラックが主役だったけど、アーモンドに差をつけられてしまいましたね…。ライラックは右後脚の腫れの影響もあれば、落馬負傷の石橋脩騎手から北村友一騎手に変わったことも敗因といえるでしょう。
アーモンドアイに騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、昨年のディアドラに続いての秋華賞連覇。前日の府中牝馬ステークスで900勝を達成しましたが、この日も5勝を挙げ、2日間で9勝の固め打ちでした。国枝栄調教師は同レース2勝目で、2010年のアパパネに次いで自身2度目の牝馬三冠制覇を果たしました。
アーモンドのこれまでを振り返ると、今年1月のシンザン記念で牡馬勢を倒して重賞初制覇。そのまま直行で桜花賞に向かい、圧倒的人気だったアーモンドアイを差し切って1冠目を獲得。続くオークスでは1番人気に推され、2馬身差の快勝で2冠を獲得。オークスの後、トライアルを使わずに秋華賞直行を表明。前走から約5ヶ月の間隔が空く、ぶっつけ本番での三冠挑戦に不安の声もありましたが、本番では力の違いを見せつけました。単勝オッズでは最終的に1.3倍だったけど、前日オッズでは1.1倍だったもん。ぶっつけでも圧巻の強さだから、この馬は怪物ですよ。
JRA賞の「最優秀3歳牝馬」は100%決定的だけど、年度代表馬に今のところ一番近いでしょう。ルメール騎手が「日本で一番強い馬」と言っているから、この先もGⅠの勝ち星を増やし続けるはず。来年には海外GⅠにも挑戦すると思います。アーモンドアイの可能性はまだまだ無限だ。


来週は牡馬3冠の最終戦・菊花賞が行われます。皐月賞馬・エポカドーロ、神戸新聞杯2着のエタリオウ、セントライト記念を勝ったジェネラーレウーノ、新潟記念で古馬を破ったブラストワンピース、メイショウテッコン、シャルドネゴールド、フィエールマン、タイムフライヤー、コズミックフォース、グロンディオーズなどが登録しております。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする