日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

強いダイヤモンドが帰って来た!ルヴァンスレーヴはダート界の主役へ!

2018年10月08日 | 競馬

10月8日の体育の日は、京都競馬場で秋のGⅠ前哨戦・京都大賞典が行われ、シュヴァルグランとサトノダイヤモンドのGⅠ馬2頭が参戦。盛岡競馬場のマイルチャンピオンシップ南部杯は、ダート現役最強馬・ゴールドドリームと3歳ダート王者・ルヴァンスレーヴの2頭が初めて顔を合わせました!




第53回京都大賞典(GⅡ・芝2400m 11頭立て)は、ジャパンカップ連覇に挑む⑧シュヴァルグラン、川田将雅との新コンビで不振脱出へ②サトノダイヤモンド、まだまだ現役の8歳牝馬⑨スマートレイアー、札幌で2連勝の4歳牝馬④レッドジェノヴァ、目黒記念を勝った⑪ウインテンダネス、モレイラ騎手が乗る⑤アルバート、③ブレスジャーニー、⑦プラチナムバレットなどが参戦しました。
スタートは11頭横一線。正面スタンド前の先行争いで、真ん中からプラチナムバレットがスーッと出るが、外からウインテンダネスが先手を奪う。レッドジェノヴァが4番手、シュヴァルグランは5番手、サトノダイヤモンドは6,7番手あたり、スマートレイアー8番手でスタンド前を過ぎていった。
1,2コーナーを通過して向正面に差し掛かるところで、ウインテンダネスが後続に大差をつけて先頭。プラチナムバレットが2番手、3番手に⑦ケントオー、4番手レッドジェノヴァ。シュヴァルグランは5番手を追走し、外側6番手スマートレイアー、内側7番手①モンドインテロ、サトノダイヤモンドは8番手。9,10番手の位置にブレスジャーニーとアルバートが並び、⑩サンエイゴールド(岩手)が最後方。
外回り3コーナーを回り、テンダネスはまだ独走中、レイアーが2番手に浮上し、プラバレが3番手、シュヴァルが4番手に上がる。サトダイも坂の下りを使って追い出し開始。ブレジャニとアルバートも外に持ち出した。
4コーナーのところで、サトノダイヤモンドとシュヴァルグラン、スマートレイヤーの3頭が2番手を争っている。直線に入ってもウインテンダネスが先頭だが、サトダイが2番手から追い上げ、ゴール残り200mの手前でテンダネスを捕らえて先頭に立った!シュヴァルも懸命に追い込むが、外側からアルバートとレッドジェノヴァにかわされる。ゴール前でジェノヴァが2番手になってサトダイとの差を詰めるが、サトノダイヤモンドがそのまま先頭でゴールイン!強いダイヤモンドが帰って来た!長いトンネルを抜け出し、京都で輝きを取り戻しました!


秋のGⅠを見据えたスーパーGⅡは、2番人気のサトノダイヤモンドが快勝。スタートからシュヴァルグランをマークし続け、4コーナーで2番手に上がると、残り200mで先頭。後続から来た馬達の追撃を凌ぎ、1着でゴールしました。4番人気のレッドジェノヴァが2着、3番人気のアルバートが3着。ジェノヴァは格上相手に健闘を見せたから、エリザベス女王杯でも上位争いをしそう。アルバートはモレイラじゃなかったら掲示板すら入ってないかも。
1番人気だったシュヴァルグランは4着。昨年は大賞典3着の後にJCを勝ったけど、今年はどうなるのでしょうか?前回覇者のスマートレイアーは8着、弟のプラチナムバレットは最下位の13着でした。
サトノダイヤモンドは昨年の阪神大賞典以来、約1年7か月ぶりの勝利で、重賞も6勝目をマーク。昨年のフランス遠征で惨敗の後、金鯱賞で3着、大阪杯で7着、宝塚記念で6着と低迷が続いていました。帰国後も勝てないので、「もうピークは過ぎたのだろうか」って正直辛い気持ちになりました。それでも、川田騎手に導かれて京都で復活を果たすことができました。強い馬が勝つってのは本当に嬉しいなって思います。秋の天皇賞の優先出走権は獲得したけど、秋天をパスしてジャパンカップに向かう予定。なんとかサトダイに3つ目のGⅠタイトルを獲ってほしいですね。





盛岡競馬場の第31回マイルチャンピオンシップ南部杯(GⅠ・ダート1400m 14頭立て)は、⑦ゴールドドリーム、⑫ルヴァンスレーヴ、①ノンコノユメ、④ベストウォーリア、⑭オールブラッシュ、③メイショウウタゲ、⑨ノボバカラの中央勢7頭が参戦。地元・岩手勢からは⑪ロジストーム、⑩プリンスダム、⑧ケルヴィンサイド、⑤アリッサム、⑥ヒドゥンブレイドの5頭が出走しました。
1コーナーの奥深い所でのスタートで、ノンコノユメが出遅れてしまう。先行争いで⑬コスタアレグレ(高知)が好スタートを切るも、内側からベストウォーリアがハナを切る。ノボバカラが2番手を追走し、オールブラッシュ3番手、4番手にコスタアレグレ、5番手にメイショウウタゲ。少し離れた6番手にルヴァンスレーヴ、その直後の7番手にゴールドドリームがいる。8番手ケルヴィンサイド、9番手ロジストーム、ノンコノユメが10番手に上がり、11,12番手にアリッサムとヒドゥンブレイドが並ぶ、13番手②ミッキーヘネシー(高知)、プリンスダムがしんがり。
3コーナーを過ぎ、ウォーリアが先頭をキープ、2番手バカラ、ブラッシュ3番手は変わらず。ウタゲ4番手、ルヴァンスが5番手に上がり、ゴルドリはルヴァンスを見続ける。ノンコはまだ中団の7番手で4コーナーへ。
直線コースに入り、ベストウォーリアがまだ先頭だが、ルヴァンスレーヴが外から上昇し、残り200mでメイショウウタゲとベストウォーリアをかわして先頭に立った。ゴールドドリームも脚を伸ばして2番手まで上がったが、ルヴァンスが1着フィニッシュ!ゴルドリは2着まで…。


秋のダートマイル王決定戦・MCS南部杯は、3歳馬のルヴァンスレーヴが快勝。前半からゴールドドリームより前の位置を走り、3コーナーで5番手につけると、最後の直線で外から追い込んで、ゴールドドリームの追撃を封じました。3歳馬が南部杯を優勝したのは史上初めてです。
1番人気だったゴールドドリームは、ルヴァンスから1馬身半差の2着。3着には5番人気のメイショウウタゲが入り、3番人気のノンコノユメは出遅れが響いて4着。南部杯2勝のベストウォーリアは6着、7着のノボバカラまで中央勢が独占し、地方勢はコスタアレグレの8着が最高で、岩手勢はロジストームが8着でした。(全着順&配当はこちら
ルヴァンスレーヴはユニコーンステークスから3連勝、でダートGⅠ競走も通算で3勝目。2歳と3歳の頂点に立ち、今回の南部杯で初めて古馬と対戦しましたが、「古馬の壁」をいとも簡単に乗り越えてしまいました。先頭に立った後の走りは、王者の風格をも感じました。騎乗停止明けでGⅠを勝ったミルコ・デムーロ騎手も「半端ない馬だった」と大絶賛。通算成績もこれで7戦6勝、まだまだ快進撃は続きそうだ。
最近のダート重賞は3歳馬の勝利が相次いでいます。シリウスステークスでオメガパフュームが優勝し、金沢競馬の白山大賞典ではグリムが圧勝。そして南部杯でルヴァンスレーヴが制覇。今年のダート3歳世代はレベルが高いのかもしれません。












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今度は70秒でKO!井上尚弥がWBAバンタム級王座初防衛!

2018年10月08日 | Sports

プロボクシングのWBA世界バンタム級タイトルマッチ「井上尚弥(大橋ジム)VSファン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)」の試合が8日、横浜アリーナで行われました。井上選手は今年5月にジェイミー・マクドネル選手をTKOで破り、WBAバンタム級王座を獲得し、3階級制覇を達成。その後、ボクシング世界最強決定戦「ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)」のバンタム級トーナメント参戦を表明しました。
WBA王座の初防衛戦およびトーナメント1回戦(準々決勝)相手となるパヤノ選手は、アマチュア時代に五輪に2回も出場、プロ転向後にはWBAスーパー王者にもなった実力者。ドミニカから来た難敵を迎え撃つ井上選手、今回もまた衝撃KOが生まれるのか?




第1ラウンド開始直後、パヤノが先に右のパンチを出すと、その後も左右のパンチが井上のボディに軽く当たります。40秒過ぎに井上が左ジャブ→パヤノの素早い連打をかわす。そして開始59秒ごろに井上が左ジャブを顔面に当て、右ストレートが決まってパヤノがダウン!モロに喰らったパヤノは立ち上がることができず10カウント!1ラウンドわずか1分10秒で勝負を決めた井上尚弥、またも怪物ぶりを発揮し、WBA王座の初防衛に成功しました!

前回のマクドネル戦の112秒殺(1分52秒)も衝撃的でしたが、今回はなんと70秒でKO勝ちを収めて見せました。これまでの日本人選手の世界タイトル戦で一番凄いKO劇だと思います。最初のワンツーで相手をキャンバスに沈めて終わらせるなんて初めて見ました。パヤノ選手の崩れるような倒れ方もやぱかったし、しばらく体が動いてなかったので、「大丈夫かな…」と心配になりました。
2試合連続で1RKO勝ちを収めた井上選手は、これで7戦連続のKO勝利。世界戦で通算11度目のKO勝利、さらに日本人の世界戦最速KO勝利という記録も打ち立てました。これだけ圧勝続きだと、WBSS優勝も期待できるし、バンタム級の名王者だった長谷川穂積さん、山中慎介さんのように10回以上も防衛しそうな気がします。
準決勝では、IBF王者のエマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)VSジェイソン・マロニー(オーストラリア)の勝者と対戦することが決定。IBF王座との統一戦は来年の春ごろに予定しているとのこと。また世界が度肝を抜くような圧巻のKO劇を見せてほしいです。





この日は井上選手の他に日本人選手のタイトルマッチが行われ、WBCライトフライ級王者の拳四朗選手(BMBジム)が、元IBF王者でWBC5位のミラン・メリンド選手(フィリピン)と対戦しました。
試合は序盤から拳四朗が左ジャブで優位に立ち、第4ラウンド終了直前には連打を見せ、メリンドをロープに背負わせます。4ラウンド終了後の公開採点では、拳四朗が3-0とリードします。
第5ラウンドには右のストレートが相手の顔面を捉えると、ボディブローも決まる。その後も左ジャブでリズムを作り、右の上下パンチで相手にダメージを与え続ける。
第6ラウンドにはメリンドが開始直後から先に攻めるが、拳四朗も負けじと打ち返し、1分過ぎには右ストレートで相手の左目尻を出血させる。1分50秒過ぎからは拳四朗が攻めまくり、左右のボディで相手のスタミナを削る。
第7ラウンドも拳四朗のペースで進み、1分40秒過ぎに連打で相手を下がらせ、アッパーとフックで相手を寄せ付けず。そして残り15秒を切ったところで、メリンドの出血が酷くなったところでドクターチェック。医師が出血を止めるも、試合続行不可能と判断。7ラウンドTKO勝ちで拳四朗が4度目の防衛に成功しました。


井上選手が凄すぎたので、拳四朗選手の勝利が薄れてしまいましたが、こちらもTKO勝ちを飾りました。今回の相手だったメリンド選手は、元3階級王者の八重樫東選手にKO勝ちしていることから、一番の強敵と言われていましたが、2ラウンドにメリンド選手の右フックを貰った以外は、まったく危なげない内容を見せました。
拳四朗選手はペドロ・ゲバラ、ガニガン・ロペス、メリンド選手と元世界王者を3人も撃破。おまけに3試合連続でのKO勝利であります。防衛を重ねるたびに安定感を増してるように思えます。欲を言えば、ミニマム級から転級してきた京口紘人選手、元統一王者の田口良一選手との日本人対決が見たい。





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