「SMBC 日本シリーズ2018」も後半戦に突入。第4戦は福岡ソフトバンクホークスが上林誠知選手とデスパイネ選手のホームランなど4点を奪い、広島東洋カープに連勝しました。ヤフオクドーム3連戦最終日となる11月1日の第5戦、ホークスが3連勝で王手となるか?それとも広島が2勝2敗1分けのタイに持ち込むのか?
両チームのスタメン
ソフトバンク 広島
1(右)上林誠知 (遊)田中広輔
2(二)明石健志 (二)菊池涼介
3(指)グラシアル (中)丸佳浩
4(中)柳田悠岐 (右)鈴木誠也
5(左)中村晃 (指)松山竜平
6(一)内川聖一 (一)西川龍馬
7(三)松田宣浩 (三)安部友裕
8(遊)今宮健太 (捕)會澤翼
9(捕)甲斐拓也 (左)野間峻祥
(投)千賀滉大 (投)大瀬良大地
第5戦の先発投手は、ソフトバンク・千賀VS広島・大瀬良。ホークスは2試合連続ホームランのデスパイネが、膝痛のため大事を取って欠場。グラシアルが3番DHに入り、中村が5番、内川が6番に入りました。連敗を止めたい広島は、6番に西川を起用、安部と野間の打順を入れ替えました。
両チーム無得点で迎えた2回、千賀が松山に2塁打を許すと、西川に四球を与える。安部2塁ゴロで2死1,3塁となり、會澤に初球を狙われ、センター前へのタイムリーヒットで1点を先制される。なおも2人の走者を背負い、野間にもライト前にヒットを打たれる。しかし、右翼手・上林が素早くバックホーム。ノーバウント返球で2塁走者・安部を本塁で封殺。千賀はなんとか1点で切り抜けます。
反撃したいホークスは、3回まで広島先発・大瀬良の前に0点に抑えられますが、4回に先頭の明石が四球で出塁すると、gグラシアルのレフト前ヒット、柳田の四球で無死満塁と攻め立てる。ヒットが出れば勝ち越しの場面で、中村が5球目のフォークを捉え、センター前タイムリーヒット。3塁走者に続き、2塁走者・グラシアルがヘッドスライディングで生還し、2-1と勝ち越しに成功。さらに内川が犠打を決め、1死2,3塁と追加点のチャンスを作ったが、松田と今宮が相次いで凡退しました。
5回、千賀が1死から田中にセンターへの2塁打を打たれるも、菊池を空振り三振に切って取り2アウト。続く3番・丸の場面で工藤監督が動き、千賀に代えて左腕のモイネロを送り込みます。しかし、モイネロが丸にストレートを打ち返され、ライトスタンドへの2ラン本塁打を被弾。2-3と試合をひっくり返される。継投策が裏目に出てしまった…。
リードされたホークスだが、その裏に反撃。甲斐と上林の連続ヒットで無死1,2塁とすると、明石がしっかりと送りバントを決める。グラシアルの場面で広島は大瀬良を諦めてヘルウェグにスイッチ。そのヘルウェグはグラシアルに死球を当ててしまい、1死満塁。同点または逆転の場面で柳田に打席が回るも、結果は投手ゴロ。投手が本塁に投げられず、1塁がアウトになる間に3塁走者が生還し、3-3の同点。
6回、ホークスは武田翔太が3番手で登板しますが、2死を取ってから會澤に変化球を合わせられ、レフトポール際のホームランテラスへのソロ本塁打を打たれる。スコアも3-4とまたもリードされる展開に。
それでもホークスは諦めません。7回に1死走者無しから明石が広島4番手・フランスアの7球目を捉え、ライトスタンドに飛び込むソロ本塁打!4-4とまた振り出しに。
9回、抑えの森唯斗が1死から田中にヒットを許し、2死2塁で丸に2球目のシュートを痛打されたが、上林が好捕して勝ち越し阻止。ホークスはその裏、1死1,2塁と一打サヨナラのチャンスだったが、明石とグラシアルがフライに倒れて2者残塁。4-4のまま延長戦に突入。
迎えた10回裏、ホークス先頭の柳田が、広島5番手・中崎翔太の2球目をフルスイング!ライトへ打ちあがった打球は、ホームランテラスへ!柳田のサヨナラホームランで、ホークスが5-4と逆転勝利を飾りました!!
日本シリーズ 2018年11月1日(木)
ソフトバンクVS広島 5回戦 ヤフオク
(ソフトバンク3勝1敗1分、35,917人)
広|010 021 000 0 |4
ソ|000 210 100 1x|5
勝敗投手
勝:加治屋(1勝)
負:中崎(1敗)
本塁打
広島: 丸 1号2ラン, 會澤 1号ソロ
ソフトバンク: 明石 1号ソロ, 柳田 1号ソロ
福岡ヤフオクドームでの最後の一戦は、シーソーゲームの試合となり、今シリーズ2度目の延長戦となりましたが、10回裏にホークスの4番・柳田選手のサヨナラホームランで決着がつきました。ホークスは本拠地・ヤフオクドームで3連勝を果たし、2年連続の日本一に王手をかけました。そして、日本シリーズでの本拠地連勝記録も12に伸ばしました。本当にホークスはヤフオクドームでは無敵ですよね~。
一方の広島は、丸選手に一発が飛び出したけど痛恨の3連敗。2年前も札幌ドームで3連敗を喫し、しかも第5戦に中崎投手がサヨナラ満塁ホームランを撃たれました。2年前の悪夢と同じですね…。その広島ですが、日本シリーズで敵地8連敗だそうです。(1991年のVS西武戦第6戦から連敗継続中)
この試合のヒーローとなった柳田選手、3打席目に投手ゴロで打点1を挙げたけど、第4打席までノーヒット。迎えた10回の第5打席目で、待望の日本シリーズ第1号ホームランを放ちました。内角に入ったスライダーを捉えると、弾丸ライナーでライトのホームランテラスに直撃。試合後のインタビューでは「打った際にバットが折れた」そうですが、力技でホームランにしてしまうのは信じられん。本当にホークスの4番としての仕事を果たしてくれました!
7回に同点のソロ本塁打を打った明石選手、シーズン中は本塁打が1本でしたが、この舞台で値千金の一発を放ちましたね。5番に入った中村選手は、大瀬良投手から2打席連続ヒットを放ち、第2打席では無死満塁から2点タイムリーヒットを打ちました。上林選手は守備で貢献し、2回にはレーザービームで2塁走者の生還を阻止すると、9回には丸選手の右中間へ抜けそうな当たりをキャッチしました。
投手陣の方は、先発の千賀投手が5回途中(4回2/3)まで被安打4・4奪三振・3四死球・2失点。勝ち投手の権利獲得まであと1人のところで降板。代わったモイネロ投手が丸選手に一発を浴びました。千賀投手が続投していれば丸選手を抑えられたのになって思いました。
勝ち投手になったのは、延長10回に7番手で登板した加治屋蓮投手。2日前の第3戦では2本の本塁打を浴びて5失点と炎上。この日は先頭打者に四球を与え、得点圏に走者を背負いながらも無失点ピッチング。雪辱を果たし、シリーズ初勝利を手にしました。まあ「加治屋蓮が打たれて、火事やねん」にならなくてよかった。
福岡ヤフオクドームでの3試合を終えて、11月3日から再びマツダスタジアムに舞台を移します。「下剋上での日本一」まであと1勝のホークスですが、先週末のアウェー戦は1敗1分けでした。膝に不安を抱えているデスパイネ選手は代打での出場が濃厚。それに松田選手が不振だから、グラシアル選手が三塁を守った方がいいと思います。総力戦で日本一を掴め!できれば土曜日に決めて…。